「みなみ早く来いよぅ」

「ちょまってや敦子は何も持ってないからやろ」

「女性の私にそんな重いもの持たせる気かよぅ(怒)」

「お線香とロウソクくらい持ってくれてもいいやろ
俺、水と花も持ってるやで(汗)」

「仕方ないなぁ」


そう言いながらも花を持ってくれた敦子


「本当に仲良かったよなひいばあちゃん達」

「そうだけど、最後の最後まで一緒じゃなくてもいじゃん」

「だよな、誰にも看取られず
静かに二人で亡くなってたんだろ?」

「うん、お母さんが見に行った時には
二人共息してなかったんだって
でもにゃんにゃんはまだ温かかったって
言っててみなみんちの優ちゃんも綺麗だったから
そんなに時間は経ってないだろうって救急車の人が言ってたって」


それも布団に寝ている優ちゃんの隣で手をつなぎ寄り添うようにして
亡くなっていたらしい
人生を全うした老衰って凄いよな


「そっか・・・・二人の望みが叶ったってことか」

「そうだね・・・・・私達もこの二人みたいに仲良く生きていこうね」

「お、おう!」

「それと、おばあちゃん呼びしてたら呪って出て来るよ(笑)」

「うわぁそれは勘弁
にゃんにゃん、優ちゃん安らかにお眠りください(汗)」


焦る俺を見ながら笑う敦子を幸せにすると二人に誓った