あっちゃんと麻里ちゃんを送り出してから4年の年月が過ぎていた

優陽も来年には6年生になる


「もうすぐだね(бвб) 」

「陽菜どうするの?」

「手伝いに行ってあげようかな」


私達も今年で36歳、女優としてはあぶらが乗ってくる丁度いい時期で
ありがたいことに優子の仕事も途切れることなく入ってくるから長期の休みが
なかなか取れない

その点陽菜はモデルを辞め色々なコーディネーターの仕事を
中心にしてるから自由が利く

「私も一緒に行きたいけど
今忙しすぎて一日休みを取るのが精一杯だからなぁー・・・」

「産まれたらすぐ帰って来るからいいじゃん(бвб)」

「そんなに早く帰って来るんだったら住む所探さなきゃ」

「もう決まってるよ」

「え?私聞いてない 」

「事務所の副社長なのにね(笑)」


二人が渡米してから1年後プロダクションを立ち上げた時
入ってくれた二人

今現在、所属タレントは陽菜と優子を含め10名
と言っても元メンバーばっかだけどね(笑)
マネージャーも元メンバーと言う

「どこに住むの?」

「それはナイショ」

「なんでだよ(怒)」

「自分達の口から言いたいんだって」

「陽菜はいつ聞いたの?」

「パパから聞いてすぐ電話した」

「なんか、仲間はずれ感が半端ないんだけど(怒) 」

「いいじゃん帰って来たらお祝いに行くんだし」

「そうだけどさぁー」


中々授からなくて、あっちゃんの体にも負担がかかるから

”もういいよ、諦めよう篠田は敦子がいてくれるだけで幸せだから”

そう言ったら敦子がしゃべってくれなくなった、助けて

麻里ちゃんからのSOSに陽菜が渡米

何とか説得し、これが最後、ダメだったら諦めよう
そう決めると天邪鬼な神様は
二人に未来を与えてくれた

もうすぐ予定日で産まれたら二週間ほどで帰って来る予定
帰ってこれない麻里子達の為に陽菜が新居の用意をしてあげてた
もちろん優ちゃんには内緒で(笑)

「ほら、早く行かないと制作発表会に間に合わないよ」

「やばい(汗) 行ってきます」

チュッとキスをして慌てて出て行った

専属のマネージャーを付けない優子
打ち合わせも何もかも全部自分でする
あまりにも忙しい時は陽菜がマネージャー代わりで出向くだけ


「今バイクの音がしたけど優子ちゃん行ったのか」

「うん、あっそうだパパ」

「社長と言いなさい 」

「二度とパパって言わなくてもいいんだね」

「じょ、冗談だよ冗談アハハハハ(汗)」

「・・・・もうすぐあっちゃん生まれるからさ陽菜アメリカに行くね」

「そうかもうすぐか」

「だからチケット代よろしく」

「け、経理はママに言いなさい」

「そうだった、実質運営してるのママだもんね(бвб) 」

「陽菜は相変わらず厳しいな(汗) 」

「ママは?」

「上にいるんじゃないか」

「行ってくる」


新居を建て一階は事務所と駐車場
二階はキッチンや共同スペースとパパとママの部屋
三階は陽菜達と優陽の部屋とゲストルーム
屋上も作ったし地下にはトレーニングルームと
シアタールーム兼パーティ―ルームまで作っちゃった

あ、優陽は新しい家に自分の部屋が出来て
張り切って一人で寝たのが二日・・・

やっぱり寂しいと陽菜達のキングサイズのベットの真ん中に
枕を持って入って来たのが三日目の夜

でも、4年生になったのをきっかけに一人で寝るようになった

なんでも陸君が自分の部屋で一人で寝てると聞いて
優陽も部屋があって一人で寝てる!て言ったらしい

だから優ちゃんとはいつでも出来る
もちろん鍵もしっかり付けてある(бвб) 

「ママー飛行機のチケット取りたいんだけど」

「敦子ちゃん?」

「そう、もうすぐだから行ってくる」

「マネージャーとして行ってきなさいよ
経費で落とすから」

「はーい(бвб) 」

さすがママ抜かりがないね(笑)

「あ、ビジネスクラスね 」

「仕方ないわね」


何だかんだ陽菜に甘い親達(笑)

でも優陽や優ちゃんにはもっと甘いからちょっとだけムカつく(бвб)