この映画はテレビ映画として製作された、キャンベル・スコット&ジェニファー・ジェイソン・リー主演の切ないラブロマンスです。
当時テレビガイド片手に、ジェニファーのファンでもある私はちゃっかり予約録画しつつ、出かけること無く部屋のテレビにしがみついて見てました。
ストーリーはと言うと、結婚することになったキャンベル・スコット氏(役名ど忘れ)、そのフィアンセ、デボラ(役者名ど忘れ)がとあるアンティークショップに入ります。
彼女がアンティークのウェディングドレスにうっとりしている間、キャンベルはライティングデスクに一目惚れ。
あまりの素晴らしさに、お高いのに購入します。
これがお話の中で重要になります。
部屋に戻り、デスクにほれぼれするキャンベルは、デスクをいじりながら隠し扉を発見。
そして手紙を発見します。
手紙は誰に宛てられたものでもなく、机の持ち主だった女性が書いた詩的な内容で
Dear stranger (日本語だと変わったと言う意味合いに聞こえますが、この場合は他人、知らない人、私的には親愛なるまだ出会っていないあなたと解釈)とあり、恋文がつづられていました。
記憶が曖昧なのですが、キャンベル氏は机の持ち主か手紙に名前と住所があったか定かではありませんが、手紙の主に手紙を書き郵送します。
机に入っていた紙、ペン、インク、切手(切手は買いに行ったかは定かではない)を使い、「今このデスクは何代かえて私が購入し私が使っている」と。
たしか手紙を書くきっかけは、大事に使っていた机が今なお自分の手に渡って愛されてるような事を知らせれば、元の主が喜ぶと思うからだった気がします。
彼はその手紙をその地域に一番古くからある郵便局から出します。
局から戻り、部屋でなにやらしていると、机から物音がします。
不思議に思い隠し扉を開けるとまた手紙が…。
さっき出した手紙は元の持ち主ジェニファーの元に配達員経由で届き、それまた驚いたジェニファーは彼が何者でなぜ彼女の誰に出すわけでない秘密の手紙を知っているのか、なぜ手紙を送ったのかという事を書きました。
信じられないことが起こり、アンティークのデスクの引き出しの中で、過去と現在がつながっていたのです。
彼はまた彼女に手紙を送ります。
同じインクなどを使い、ドキドキしながら待っていると、彼女からも返信が。
彼→局発送
彼女→引き出し
という手段で、文通を始めます。
良き理解者、友人で会うことは出来ないけど、強いつながりで以降お互いの手紙が生活のはりになり支えとなります。
彼女は父親の薦めで結婚したくないのに縁談を持ちかけられ、苦痛だということなど書いたり、記念に撮った写真をを送ったり。
彼はお返しにクリスマスツリーを背景に、彼女のためだけに一人の写真を撮って送ったり。
そのうち彼女はある男性に知り合い(キャンベル二役の1800年代の軍人)、惹かれあって交際を始めます。
彼女の幸せを喜ぶキャンベルですが、プライベートで趣味のサイクリングで競いあっている最中に、事故にあいしばらく昏睡状態になります。
意識が戻り彼女の手紙を見て、彼女の彼が戦地に向かう内容を知りネットで検索したところ、彼女の彼が亡くなってしまう事を知り急いで局に向かいます。
運悪く火事で局が燃え上がる中、キャンベルは無理やり中に入りいつもの場所に手紙を入れます。
彼女の元には端の燃えた手紙が届き、手紙の悪い内容の知らせに慌てて彼の元へ向かいます。
彼を見つけることが出来たジェニファー。
彼はまだ生きていましたが、息絶え絶えで彼女に抱かれると2人で会うときによく話した詩を聞かせて欲しいと言い、
彼女は死にゆく彼を抱き見つめながら「Dear stranger…」と話し(語り)ます。
間もなく彼は亡くなり、深い絶望と悲観に暮れるジェニファー。
キャンベルの方は歴史を調べて彼がやはり亡くなっていることを知り、局か燃え無くなった今彼女に何もしてあげる事が出来ず、手紙を通じて語り合うことが出来なくなってつらい時を過ごします。
キャンベルは永遠に会うことなど出来ない過去の時代の彼女に恋をし、報われない恋なのに心を奪われたためデボラに婚約破棄をお願いします。
例え本当にそんなことが可能だったとしても、現在彼の周りにその人がいるわけでもないのに、それでも分かれるという彼の気持ちを知り号泣するデボラ。
2人は別れてしまいます。
永遠に会うことは不可能で、声すら聞くことの出来ないジェニファーを選んだキャンベル。
彼は手紙が送れなくなってから、ジェニファーゆかりの人物を捜し、ついに姪の使用人にたどり着きます。
時代変わってジェニファーは、配送事故なのかキャンベルが以前送った手紙がずいぶん後まわしになったのが届き、封筒を開けて涙します。
クリスマスツリーを知らないジェニファーの為に彼が撮った彼の写真、戦死した彼と生き写しなキャンベルを見て胸にあてます。
時代が行き交いますが、彼は彼女の家に現在の住人にお願いし、中にあげてもらいます。
階段を上るとき、別の次元でジェニファーも階段にいて、お互いをふれるような感覚を感じる2人。
ジェニファーもキャンベルも紛れもなく触れあったことを確証します。
キャンベルはジェニファーの姪にあたる人の使用人に、なんとか話がしたいとお願いし、いつ亡くなってもおかしくない姪(かなりの高齢)にジェニファーの事を聞きます。
とても美しい人で、キャンベルが思い描くような素敵な人だったこと、一番気になる結婚について聞くと、彼女は独身を貫いたという事で、胸を打たれます。
1800年代に独身を貫くというのは、今より数倍難しい。
彼はジェニファーにとっての彼に関した何かを聞きたかったのですが、姪は眠ってしまい、使用人に遺品を見せてもらうことにします。
怪しまれているので使用人に見張られながらですが、2人のやりとりした手紙が宝物として大事に保管されていて、経年で黄ばんではいますが紛れもなく少し前に彼が送ったものでした。
手紙を開きながら、彼はクリスマスツリーの写真を見つけます。
なんで、どうなってるの?という顔の使用人。
彼女の昔の家を後にし、周りを探索しながら彼は彼女のお墓を見つけます。
こんな形でしか会うことの出来ない2人。
彼は彼女の墓標を草で隠れた部分に文字が掘ってあるのを見つけます。
「I never forgot…」
私は決して忘れない…
時代を超えて会いに来た彼への言葉。
彼は自分と同じ思いで、愛してくれた彼女を思い涙します。
振り返ると犬が近づいてきて、飼い主を見るとジェニファー(二役)がたっています。
犬のことを謝る現代ジェニファーに、コーヒーをと誘うと、近くによい店があるのよと歩いて行きお話はおしまい。
おわりベタな気もしないですが、今世がだめなら来世でみたく、今世と今世が来世で一緒というより、今世と来世が先に出会い、ジェニファーはやっと新しい時代で彼に会えたようなストーリーにも見れるので、私には嬉しい終わりでした。
生まれ変わったら昔の記憶はないけど、彼女は亡くなった彼の生まれ変わりと、彼はその逆で、二人の選んだ人生は実りがあったのだなと思いたい。
そこにたどり着くまで切ないですが(特に彼女)、彼女はもう彼に届かないと分かっていても、彼に「Dear stranger…」と恋文を書いていたと思います。
かなりかなり好きなお話ですが、帰国時に持っていたテープを誤って捨ててしまい、DVDはリージョンが違うので買っても見れないので、悲しいです。
日本語字幕で是非見てみたいなぁ。
実はこのお話
ラブレター 時を越えた恋文 という邦題があるのに作品は売られていない。
検索でたどり着いた結果は、スカパー!で日本未公開として放送されたらしいです。
また是非再放送をお願いしようかな。
長々とお読みくださり有り難う御座いましたm(_ _)m
デザインの関係でお読みづらかった箇所あったかと思います。 ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m