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独白


私の学生時代は、散々なものでした。


友達と呼べる関係など作れないまま
信頼をおける先生も居ないまま

終わってしまいました。




私はずっとひとりでした。

例えば、登下校。
クラスメイトが友達と笑い合いながら
歩いている隣を、
私は早歩きで追い越します。

例えば、給食時間。
クラスメイトはお話をしているので
食べ終わるのが遅いです。
私はクラスで一番、早かった。

例えば、掃除時間。
誰よりも綺麗に
教室を掃除していたのは私でした。



私は、ずっと、ひとりでした。




教室では常に私を罵る声、笑う声が聞こえます。
先生には、聞こえてなかったのかな。




私は勉強が大好きでした。
大好きなんだと思っていました。

本当は、学校にある勉強以外の全てが、
嫌いなだけでした。




教科書も、上履きも、机も椅子も、
制服も、私の心まで、

クラスメイトに汚されていきました。



私は、ずっと、ずっと、ひとりきりでした。


高校生になって、初めて出来た恋人。

味方だと思った。

彼の愛情表現は、暴力でした。


痣だらけの腕、腫れた顔。
甲高い音が鳴り響く耳。

でも、

腕よりも、顔よりも、耳よりも、

痛かったのは、心でした。



私は、結局、ずっとずっと、ひとりでした。




SNSに散らばったクラスメイトの悪口。


いじめられっ子が真顔で放った
「あなた、なんか変わったよね」の声。

あれ、あの時私、なんて返したんだっけ。

クラスの中心に居た女。
今は携帯会社で働いてるらしい。


笑い声。

授業中に手首をカッターで刻み始める女。

悲鳴。



血だらけのラブレター。


男の癖にいじめなんて、
情けないなってずっと思ってたよ。
名前、なんだっけ。



集団リンチ。殴り合い。暴言。


平和な世界。



私の学生時代は、散々なものでした。
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