話題:上司への思い

今日はとても長文です。

前回から大分間が空いてしまいました。まだばたばたしてますが、ブログを書こうと思える程度にはマシになりました。

さて、上司のお話です。
上司といっても私がバイトですし、出勤も少ないのでそんなに深いお付き合いとかあるわけじゃないんです。でも、私はその方が大好きで。男性として、じゃなくて人として? 上司として、大好きです。
私が今のお店にいるのは上司Kさんのお陰です。面接して採用してくれたんです。
今でも覚えてるのが、採用されて初出勤の日に「久しぶり。また会えて嬉しいよ」って声をかけてくれたこと。思わぬ言葉に動転して、「こちらこそ光栄です!」と訳のわからないことを言ったら笑ってました。

入ったばっかりのときは基本的にいつもテンパってて、色んな人からよく「落ち着け」って言われてました。それで、Kさんが定期的に、というか入って一ヶ月は、「今日はどうだった?」ってずっと気にかけてくれてました。自分が採用したので自分の体裁も含め気になっただけなのかもしれません。でもその気遣いが嬉しくて、あんまり人に馴染めてなかった頃でしたので、尚更声をかけて話を聞いてくれる事が嬉しかったです。私が失敗したときも、ただ怒るのではなく、というか怒られてないのですが、まず私の事を心配してくれて、それで次がないように、という注意をしてくれました。初めてしでかした大きな失敗だったので、怒られるのを覚悟して、とても気を張っていたのに。

そんなこんなで色々私を支えてくれたKさんのおかげで今日までバイトを続けてこられました。パチンコ店って、人の入れ代わりが早いんですよね。バイトも社員も。社員さんが異動したりバイトの人が辞めたり、Kさん以外の上司も結構入れ代わっちゃって。上が変わればお店も変わります。その変わってしまったお店に私はついていけなくて、去年の春とかは特にずっと悶々として過ごしていました。家庭でも色々あって、鬱気味、というか恐らく軽い鬱病だったんだと思います。春休みでしたからバイトにも割と行ってましたが、外から見ても「これはおかしい」という状態だったみたいです。そんな状態でお店に行くなんて迷惑だっただろうなと今は反省してますが。でも、それで引きこもっていたら本当に立ち直るのが遅くなっただろうなとも思います。大体一ヶ月半くらいで済みました。

その時、Kさんは私に何も言いませんでした。普通に挨拶して、普通に他愛ない話をしてくれました。他の人は、まあ当然ですが私に苛々したり、心配してくれる人もいたり、色々でした。結局なんでそうなったのか、は誰にも言えなかったのですが、総じて皆さんいい人なので、「悩みがあるなら一人で抱え込まないで」と言って下さる人が多かったです。実は私が悶々とする原因になった新たな上司もそう言ってくれました(笑)反りが合わないけどいい人なんですよね。

その酷い陰鬱な状態を脱して、それでもまだ変わっていくお店についていけなくて、辞める事を視野に入れはじめたころ、Kさんが久しぶりに聞いてくれました。「最近どう?」と。

偶然なのかも、というか偶然なんでしょうね、だけど本当に素晴らしいタイミングでした。私は今の店の流れについていけなくて、それで迷惑をかけるくらいなら辞めたい、と言いました。そうしたら、一般論かもですが、「全員が同じ気持ちでいなくたって別にいい。お前の考えはそれもすごく大事なことで、お前も店も、目指すのはみんな店を良くすることなんだから、それが迷惑だなんて事がある筈ない」と。
なんだかね、ある程度立ち直ったとはいえ自分が弱っていた時期でしたからとても染みる言葉でした。あ、私いてもいいんだなぁ、みたいな。考えすぎだったなと今なら思えるんですけど。
春に私がおかしかった時、勿論Kさんも知っていたみたいです。あの時は朝が特に酷かったのですが、一人になると涙が止まらなくなったりしてロッカールームで泣いてましたので、他の人に見られた事もありましたし。それでも、そっとしておいてくれたそうです。責めるようで、聞きにくかったと。
もう号泣してしまって。二年溜めてた色々が一気に溢れ出した感じで。その上で「最近話せてなかったから、聞いてみて良かったよ。お前は溜め込み過ぎだから。頼れるなら、もっと頼っていい」と言って下さったのが本当に嬉しかった。元々、人にそういう事は話せない質ですから、今後もきっと言わないんだと思います。でも、どうしても無理な何かがあったとき、一人じゃないんだと思えたことは大きかった。


この間、これから店を良くするために、個人がどう変わっていくか、という話し合いをしました。その時、具体的な自分の改善点が見つけられませんでした。自分が人前で話したりするのが特に苦手なので、咄嗟に頭が回らなかったんです。するとKさんは、自分がいつもどんな事を考えて仕事してるかを話せばいい、と言って下さったので、ようやくそれなりに話すことが出来て、今後こうしていきたい、と話を纏めることが出来ました。私の話を聞いてKさんは「今後こうなりたいというのは目指せばいいけど、お前は変わらなくていいよ」とおっしゃりました。変わろうとしないでいいから、私らしくお店をよくする事を考えればいい、とそういうことなのでしょう。変わっていく店についていけなかった(店の変化とともに変われなかった)私への優しさだなと思いました。

そんなKさんに、異動の辞令がありました。通常長くて二年程で異動があるので、二年半一緒にいられたのは長い方です。私が入る直前に異動で今の店舗にいらっしゃったので、本当に一緒にいられた期間は最長です。そして店舗も隣の県ですから、会いに行こうと思えば行けなくはありません。けれど、きっと行く事はないでしょう。そんな事絶対言ったり思ったりしないんでしょうが、迷惑になったらどうしよう、とか、バイト風情が、とかどうしても気になってしまうんです。

入ってから今までずっと私を支えて下さったKさんの異動は、いつか来るだろうと勿論覚悟していたつもりです。辞令の度に、今回は違う、今回も大丈夫、とはらはら確認していました。今度こそ、本当にいなくなってしまいます。とてもショックです。いい加減頼ってばかりではいけないので、いい機会だと思えばいいのかもしれません、が。

今月末から二月初めまでは試験なので、もうバイト入れないんです。私はKさんともうお仕事出来ないんだ……。そう思うと寂しくて仕方ありません。
だけど、Kさんの最後の出勤の日には、今までの感謝を込めたプレゼントを持って、会いに行こうと思います。どうしてもお礼を言いたいんです、直に。だけど、きっと泣いちゃって言葉にならないんだろうなという予想もしています。だから、手紙もちゃんと入れておこうと思います。それ用に可愛いレターセットを買いました。

Kさんには本当に本当に感謝しています。
今後こんな人に会えるのかな、と思うのと同時に、私も誰かにとって支えであれるような人間になりたいな、とも思います。そこまで大袈裟でなくとも、誰かが傷付いているときに、そっとハンカチを差し出せるような人間になりたい。変われなかった私を、責めもせず見守って、無理に変えようとしないでくれたKさんのように。

人は変わる。でも、人が無理矢理変えるものじゃない。
自分で変わろうと思う力を得ること。それが、人が変わるのにとても大切な事だと思います。私にそれを与えてくれたのはKさんでした。私にとって最高の上司で最高のお兄さんであったKさん。別れはとてもつらいけれど、今はこの感謝の気持ちを伝える為のいい機会になったと思いたい。

プレゼント、何を贈ろうかな。