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二次創作小説『忘年会をしよう!』 3の続き。
二次創作小説『忘年会をしよう!』 2の続き。
二次創作小説『忘年会をしよう!』 1の続き。
はじめに
「助けを呼ぶフォトンの気配! 助けに来たぞ!」
「……」
「なるほど、相手はこいつらか」
まるでヒーローのように駆けつけた男は、異色のオーラを放っていた。あまりの衝撃に、唖然としてしまったアフィンだったが男の登場に心細さが一気に吹っ飛ぶ。
「あ、貴方は!?」
「はははっ! オレは君を助けるヒーローだ!」
「な、なんだかよく分からないけど、助かります! もうおれどうしたら良いか――」
新たな男の出現に、スノウ夫婦の目つきが鋭くなった。只者ではない、と感じ取ったのだろうか。
――そう、男はこう見えて選ばれたアークス集団・六芒均衡の一人なのである。
「このオレが来たからには、もう大丈夫! 共に戦おうではないか!」
「はい!」
男はナックルを取り出すと構えた。アフィンも隣に立ち並んだ。
スノウ夫婦が同時に襲い掛かる。アフィンは今度こそしっかり狙おうとスコープを覗いていたが、男が突然飛んだ。
「!?」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。次の瞬間には、スノウ・バンシーは地面に倒れ、スノウ・バンサーは吹っ飛んだのである。
「へ?」
「ははは! 君が体力を減らしていたから、あっけなく倒れたぞ!」
倒された妻を見たスノウ・バンサーは怒りに震えた。しかし、男の前では無意味。襲い掛かった巨体をあっという間に殴り倒してしまった。
「す、すげぇ……」
アフィンの感嘆を背に、男は「いささか簡単な気もしたが……」と呟いた。が、すぐに「悩むのは止めだ!」と叫んで振り返った。
「困ったことがあったらまた呼んでくれ! おれは悩めるフォトンの気配を感じ取ったらすぐに駆けつけるぞ!」
「え? あ、はい! ありがとうございました! 助かりました! えっと――」
「はははは! ではまたな!」
「え、ちょ!」
男は名乗りもせず、颯爽と立ち去った。
「行っちまった……。誰だったんだ?」
アフィンの呟きに、すかさずヒルダから説明が入る。
「あれは、六芒均衡のヒューイだ」
「ろくぼうきん――って、え!? 六芒均衡!? あの六芒均衡!?」
「うるさい、叫ばなくても聞こえている。あいつは良く任務に出ているから、一般アークスとの遭遇率が高い」
六芒均衡――アークスの中でも最も生存能力の高い集団と言われ、あらゆる権限を持つ存在。それぞれが「創世器」と呼ばれる専用武器を所持している。創世器は量産することなく耐久性も無視しているが、性能が桁違いに高い武器である。六芒均衡だからこそ扱える、逆に言えば扱える者こそ六芒均衡になれる可能性があるのだ。
「まさか、そんなすげー人が助けに来てくれたなんて……」
「あいつは人助けが好きな男だ。見た目や言動的には強そうに見えないが、実力はとんでもない。お前は幸運だぞ。……さぁ、帰還許可が下りた。オーダー品を回収して戻ってくると良い」
近くにテレポーターが出現していた。アフィンは、スノウ夫婦から出た赤い大きな石を銃で撃つ。すると、石が割れメセタや武器・防具が出現した。
「ん? あれ?」
アフィンは何度も目を擦ったり、辺りを見回したりした。
「ない!」
目的としていた「スノウ・バンサーの肉」「スノウ・バンシーの肉」がなかったのである。まさか自分で直接剥ぎ取らなければならなかったのだろうか?
大概、大きなエネミーの場合は最後に出てくる赤い石の中に(何故か)肉が入っているのである。
「何でないんだよぉおおおおお!!!」
寒い凍土、巨大で凶暴なエネミー。過酷な状況を乗り越えてクリアしたというのに、目的の物が入手できなかったということはもう一度同じのを体験しなければならないのだ。
アフィンは、膝を着き途方にくれたのであった。
ちなみに、肉がドロップしなかった理由は受注難易度が違ったためであった。肉を得るためには、難易度ハードを受けなければならない。が、アフィンが苦労して達成したのは難易度ノーマルだったのである。
アフィンはまだこの事実に気付いていなかった――。
END
――――――――――――
〇あとがき〇
最終章です。
アークスになって間もない頃のアフィンを書きたかっただけなんですけどねw
レベルが上がると、ノーマルなんて信じられないくらい簡単で部位破壊する前に下手すると倒しちゃいます。でも、始めたばかりにの頃はサブクラスもまだなく……凍土のボスは遭遇したくないエネミーでした(+_+)
とりあえず、これにて最初の小説は終了です。 ありがとうございました。
性 別 | 女性 |
誕生日 | 6月29日 |
地 域 | 広島県 |
血液型 | B型 |