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人間は約4年周期で恋をする

そんなこと誰かが言ってた

もしさ、

山本と付き合って

4年が経ったとして

山本が俺に飽きて

他の奴のところに

いったとしたら

4年待つから

もう一度俺のこと

好きって言って

くれないかな?



そんな獄寺の

勝手で浅はかな

妄想劇。

ずんぱんずんぱん


呼吸というのは、

規則的に上に下にと、

まるで

揺れる液体のように

覚束ない何かで。

息を吐き出した瞬間

液体は器を

いきなり失ったかのように

床に向かって

ぱしゃんと音をたてた。

しかし、

そこにあるのは

液体ではなく

人間の体であって

実際は、

軽く地面で弾み

だらりとした肉体は

これ以上墜ちることもなく

呼吸を続けた。

ゆらゆらと

歪んだ視界は

老眼鏡。

指の先まで

広がる疲労感は

紙一重な快楽。

谷間と谷間と谷間


獄寺だって恋しちゃう



走っていく後ろ姿

目で追ったのはたった3秒

きっときっときっと

それはきっと

つかめないものだから

後ろ姿にも

届かないから

気持ち悪い何かは

半永久的に

きっときっと

自分の中で

うごめいて

夏の放課後って

なによりも眩しい?

そう、きっときっと。

そんな理科室で

先生に雑用を

任せられた

お決まりなシチュエーション

きっと二人っきり

蝉の鳴き声が

空気を歪ませて

日差しが

理性を見せ付ける

山本の背中に

いきなり抱き着くという行動は

つい1秒前の出来事

理由を答えなければならないのなら

適当に暑さのせいにでもしてください

この衝動が言葉で簡単に説明できるなら

きっと苦労してないから

後悔とかよりも

山本を感じる体が

心地良くて

もっともっと強く抱きしめる

「…獄寺…」

上から降ってくる声色は

きっと予想通りのそれであって

顔をぎゅっと埋める







「…なんか悩みでもあんのか…?」

ちらりと山本を見ると

心配そうに、そして真剣に

俺を見る眼が

そこにはあって

理解しがたい返答に

無意識に悲しくなって

期待や理想は腕の中で弾けて消えた

届いてない想いが

跳ね返って

弾んで弾んで

嗚呼、

神様に願う意味さえ忘れてしまう。



暑さで気がおかしくなりそうだ

●●●中毒

生(イ)きるという防腐
生(セイ)という魔法は
生(ナマ)ものを異形とする

ぼくと突き合ってください!!!!

獄寺はツンデレ

休み時間、

話し掛けてくる山本を

うざがって

自分の席に帰れって言っても

笑ってながされる

俺に触るな話し掛けるな

そんなこと言っても山本の態度が変わらないのはいつものこと

目の前に立って楽しそうに笑ってた

授業が始まる3分前に山本は席に戻る

ため息をついて机に怠そうに伏せる

あいつって意味わかんねぇとか、

不服にも山本のことを考えてたら

後ろの方から

女子の笑い声と

山本の笑い声

振り向くと

女子と笑い合う山本が

まるでいつも俺に向けるような笑顔をして

あっ、て心の中で

何かが鳴いた

こんな想いしたくないんだ

焦る感情

安心しきってた自分がそこにいた

山本は俺のことが好きだなんて思い込んでた

そんな自分が馬鹿らしくて

俺だけに優しい山本ではなく

誰にでも優しい山本が

嫌で嫌で

山本はあの女のことが好きなんかな

もしそうなら

もしそうなら

つらすぎる

次の休み時間

素直になれたらいいのにな

そんなツンデレ獄寺の悩みは報われない

感情はいつも見えないところに隠れちゃって

好きだの嫌いだの

伝わらない

言葉も嘘つきで

本当に言いたい言葉なんて言えないよ?

両思いをこの眼で見せて

曖昧な感情だらけだから

ぼやけて歪んで

見つかんない

好きって感情どこにあるの?

鏡を見ながら心を探す

見つけるのは簡単だよ

鏡に映るぼくの心は

君の隣でいつも以上に嬉しそうなぼくの顔

ポーカーフェイスは不可能なんです

膨れっ面も無表情も

君の隣だとどこか違うよ

間違い探しみたいに

見つけてみたいよ
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