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01~50 水酸化ナトリウム


気付いたら敗けだよ
散りばめられた星屑に
夢見たって良いじゃないか
嘘つきの懺悔
吐き出したかったのは僕自身
白と黒の境界線
死んで欲しいと願ったばかりなのに
夢かと思うほど鮮やかで
染色された単細胞
跨がって首を絞めた

恍惚に沈む月
歪んだ君が笑ってる
溶け合えたらいいのにね
振り向いたらお仕置き
抉られた心臓
弱い君が僕はずっと嫌いだった
あらゆるものを失くした
盗まれた心が痛むんだ
空を見上げても星が降ってこない
伸びた爪が突き刺すその瞬間

悲しいね、おかしいね、涙が止まらない
震えた声が耳に焼き付いて
独りじゃないなんてただの戯言さ
叫んでいるのに届きやしない
ラムネを生け贄にします
過去を悔やむより明日を生きろよ
末路は塞がれている
ひとひらの雨
才色兼備
破滅の道を進んでくれ

わりかし毒を吐かせてもらうよ
偽りのピエロ
いつだって悪役は必要でしょう
神様は優しすぎた
乗り移ったのは幻影さ
深緑のワルツ
見つめあって、そして
亡霊に一目惚れ
気高く生きたかった
光で目が眩む

彼女の名前は僕にしか分からない
見えなくても、聴こえなくても、君は確かにそこにいた
月に照らされた漆黒の髪
簡単に空を飛ぶことが出来る
これが夢でもいいよ(覚めなければ、何の問題もないから)
季節の折り返し地点
嘲笑う死神
首を横に振れば良かったのかもしれない
リボンがよく似合う少女
初めまして、君の名前は?

51~100 猫のデザート


全てが始まる日曜日
消えないファンタジー
小さな小さな扉の前で
兎のワルツに誘われた
伯爵の憂鬱とは?
蛙は情緒不安定です
芋虫を食べた正体
帽子くんの好きなもの
アリス、時間だよ
猫のデザート

女王様はご機嫌斜め
兎が好きなアリス
アリスが好きな猫
真実の裁判は目の前だ
硝子の破片が襲う
いつか見た過去の謎
トランプ兵の行進
女王が笑う蛇は鳴く
海に落とされた理由
沈んでいく想い
アリス(君は、冤罪だよ)

君と見た鮮やかな景色
広い海に消えていく
死神に告げられた
人ではないものを愛した代償
カラメル
白と黒が一人の少女をかけて殺しあう
胸の内に広がる黒煙
何年か前に出逢っていた
猫背を蹴り飛ばして走り出す
笑ったもん勝ち

この世の在り方
生きた鼓動
消えかける脈拍
嘲笑った仔猫
心を失くした人間
嘆き哀しむ地球
何も知らない宇宙
未来を描く夢想
過去を悔やむ思想
生きて、死んで、また生き返る存在

しがない者でございます
星屑の欠片を覚えているかい
壊して治して見つけたものは
白くてきれいなビー玉
懐かしむようになみだを浮かべた
木漏れ日に目が眩む
生きているのか死んでいるのかそれすらも分からなくて
誘うのは誰の声だろう
沸々とした笑いが耳のなかで響き渡る
この身が朽ち果てようとも

101~150 海中遊泳


青く染まる雄大な空
哀を詠うよ
気付いたら飛んでいた
蒼茫のなかで佇む小鳥
この声が君に届くかい
いつの日か、なんて
深海に溺れていたのは君じゃない、僕なんだ。
時計の針が進む
タイムリミット
真実しか残せない兎

桜の蕾に重ねた想い
嘔吐した椿
屋上からの逃避行
白と青のコントラスト
呼吸と心音を重ねて
月の影に惑わされた黒猫
憎しみよりも勝るもの
血は争えないらしい
背中に突き刺さる鋭い眼差し
ほら、これで形勢逆転だね

五感が頼りだ
遠くて聴こえないよ
もっと近くで感じたい
触れて、もしも消えないなら
首筋に埋もれた香りに惑う
振り返ったら抱きしめて
目には見えない情愛
死神になった心優しき人間
君の心は僕が食べる
泣いてなんかいないさ

夢 幻 パ レ ッ ト
淡彩な青に溺れて
忠実な赤に襲われた
蛇に似た紫が嘲笑う
彩飾の白に踊らされて
眠る黒に見放されて
君によく似た透明色
塗り潰された景色
耳元で呟かれた真意
花火のように潔く散ってみせようか

深海に依存した少女
海月(クラゲ)のように漂いたい
光さえ届かない暗闇で
人魚は泡となり消失しました
こぽこぽ、
独りでも充分幸せだよ
海中遊泳
揺らめく幻影
水の音が全身に響き渡る
同化していく僕の単細胞

151~200 火葬


狂ってなんかいないと信じさせてよ
冷たくなっていく手を握りしめて
君の言葉は嘘ばっかりだね
小さかったはずの溝が無数にも増えてしまった
手にした刃は痛くて、優しくて、
何もかも歪んでしまった
元には戻らないね
無機質な壁が僕を見下す
終わりを告げられた気がした
ダークブルーに酔いしれて

オルドシンドローム
もう手遅れだった
笑って欲しかったんだ
今があればそれで良かった
紅葉が散る頃に叶うはずだった夢を君と語ってみる
どこの指にはめるの?
白い肌が美しすぎて
眠っているようにしか見えない
神様に願い続けた
逃げ道はどこにもなかった

ねぇ僕ら何を信じてたかな
自分のことで精一杯
疑心に満ちた世の中みんな腐ってると思った
偽善者面してる君
悪人者面してる僕
指が繋がれることはないね
遠くに君を感じていたはずなのに
心臓の音が耳障りだ
足音さえも煩わしい
触れてもいいの?

ピエロは怖くて仕方がない
笑ってるようにしか見えないでしょ
仮面の下で流れるものなんて
降り積もる雪が身を焦がす
吐き出した白い息
君との距離が近付いていく
割れた鏡に映る顔
自由ってどういう意味なの
泣いてばっかりの人生さ
蜂に喰われた蛇の死骸

火葬
(君を纏っていたものを焼き付くして)
水葬
(何も考えないように沈めておくれ)
埋葬
(ただ、元の姿に戻るだけの儀式)
花葬
(美しくあれと、敷き詰めた花束)
海葬
(誰にも見つからない場所)
森葬
(葬りさられた過去と今の記憶)
心葬
(思い出も声も笑顔もここに在り続けて)
夢葬
(迎えに来たよ、楽にしてあげる)
廃葬
(烏にご馳走をあげないとね)
空葬
(最期に見た青くて青くて、蒼い空)

201~250 同化した植物


心在れど涙渇かず
首輪つけて何がしたいの
飛び越えた先に見た景色
一度だけでいいから
巧みに操るマリオネット
君の手が震えているよ
泣き面拝んでやろうと思ったのに笑ってやがる
目が死んでる魚
煌めく街に似合わぬ寝子
誘われた五文字

木々たちとの会話を盗み聞き
あの子は人間じゃない
透明な羽根がぱたぱたと
泣くと枯れる、笑うと咲く、君は自然そのものなんだね
同化した植物
相容れない種族の関係
傷付けるだけなら去ろうとした
水面に落ちる彼女の涙
耳元で囁かれた真実
あなたと同じ人間になりたい

呼吸を集めて空を飛べ
疲れた心も弾けてしまえ
無空間にいる君と僕
この手を決して離さないで
二つの鍵が紡いだ物語
見つかるよね、きっと
逢えなくてもいつか必ず
諦めが悪いの
背中に翼があるなら探しに行くから
抱きしめて愛をください

帰り道、快晴なり
ざくざくと言う足音
頭一個分の身長差
歯痒い気持ちがじれったい
待ち合わせは屋上ね
太陽の光が手をすり抜けて
窓から見える彼の笑顔
恋じゃない、愛でもない、ただ大切で守りたくて、しょうがないんだ
素直に言えたなら
遠回りした出来立てカップル

はらはら落ちる雪
ひらひら落ちる桜
さらさらと舞う髪
心に残る君の影
扉越しにいる愛しい姿
冷たいコンクリート
握りしめた手
いらない蕾は捨てられる
花を咲かすことはない
僕らを見て笑っていた
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