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はじめに

こちらのブログは腐向け+(各ゲームの)親ばかが中心で書かれています。
一部記事には鍵を掛けてあるので、お求めのジャンルがございましたらご覧下さい。
旧ブログはこちら

【腐向け】 健全なホモネタ、ギャグもあり。
鍵のヒント:やおいを半角数字3文字にして入力してください

【R-18】
成人向け、男女モノ。
鍵のヒント:この行から上に2行のところにある半角英数字4文字

◇腐向け+◇
Wizアッー!dry
成人向けのやおい。 所謂「やらないか」。
ガタイや年上が右固定。
※Wizアッー!dryは健全だったりもしますが、ネタの性質上こちらのカテに入れておきます。
鍵のヒント:『やらないか』で有名な○○さんの名前を半角小文字3文字で

移転完了ですー

またしても移転ですみません><

無意味空間〜懲りてない〜

引き続きよろしくお願い致します!

ブログ引越難航いま

 実は一つ鯖をお借りしましたが、画像容量無限とか言われてもものっそく使いにくくて削除しました。
結局エムブロさん系列の鯖をお借りする事になりそうです。
つーかエムブロさん系列が一番使いやすい鯖なんだが……

シムズネタが山ほどあるから登録メールはよ!
Wizardry組が荒ぶってるんだから!!!!(更新超期待

ヤマト組もFF組も割と荒ぶっているのですが、そんな訳で更新が全然出来ません><
もう暫くお待ち下さいorz

准一様へ

初白星のお祝いありがとうございます♪
コメント拝見していたらネタが出たので、お返事代わりの文出します^^

【必要人材】
 目を覚まして、体に違和感を感じた。だから自分の手を見た。透けている。
 見回せば地元のプールサイドに座っていると理解した。プールの敷地の外には明滅する赤いライトも幾つか見えた。騒ぎも聞こえる。
「事故でもあったのか?」
その呟きに相棒は答えてくれた。
「死んだんだよ、俺達は」
隣に胡座をかいたジェットの体も透けている。

 確か――今日入った印税が予想よりも安くて、弾き語りで稼ぎに行こうとしたら、
『行くのでしたらついでに買い物して下さい』
ハーディに言われたっけ。で、出ようとしたらディータが、
『ブラブラ遊んでないで就職したら?』
って真っ向から言ってきた。役立たずだのお馬鹿だのとはいつもの台詞なのに今日ばかりはカチンと来て、彼女と怒鳴り合っちまった。そのうちにジェットが庇いに入ったか奴も素行があまり良くない事実があって、一家総出でヒートアップして――腹が立って二人で家を飛び出した。
 近所の酒場で二人して飲んだくれ、綺麗なお姉ちゃんとダンスしたり、生演奏したり、絡んできた酔っ払い共と殴り合って、次は外で飲もうと酒を買い込んで――最後はプールに着いた。
「夜はまだまだだぜ!」
「おう!パァーッとやるぞ、パァーッと!」
ジェットが深夜のプールへ裸で飛び込んだのが可笑しくて俺も悪ふざけに乗ったんだが、これが悪かった。
 ジェットが溺れ、奴を助けようとした俺も水の中で動けなくなって――ご覧の有り様だ。全裸の酔っ払いが水泳して心臓麻痺の溺死だなんて――もう笑えよ。

 いつの間にかパトカーと救急車の光は散り散りになっている。
「俺達の体はどうなった?」
「恐らく病院か家だろうな」
隣で寝そべった相棒に俺も倣う。
「ま、俺がいなくなって奴らも清々したんじゃないか?」
何となく漏らした本音に返事はない。
 ジェットは正面を見据えたまま体を起こしている。奴が見ている水面の上の黒い靄は鎌を手にした人の形になり、世界で一番不吉な奴が来たと理解した。
「シニ・ガミさん」
俺の呟きに相棒も無言で同意する。
 奴は死んだ俺達の目の前に立っている。つまり俺達のお迎えに来たのだ。
「さあ、何処へなりとも連れてってくれ」
覚悟は決まっているからそう言ったつもりなのに、
「ごるあああああ!ガキ共おおおおおお!」
ガミさんはいきなり親父の物真似をおっぱじめやがった。悔しいかな――俺達も反射的に変顔の挨拶で応え、初対面のガミさんと腹を抱えて笑った。
「そんなに似てましたか?」
「再現力半端ない!あんた凄いよ!」
「くっだらないな、おい!あー、可笑しい」
ガミさんに『笑いのセンスあり』とは小耳に挟んではいたが、奴は俺達の予想の遥か斜め上を行っていた。

 俺が思うに――奴の笑いのセンスは死別の痛恨を癒やす為にあるものだと考えている。心に残る愛する人の死別の傷は一生物にもなりうるからだ。
「あの世からROMってましたが貴男方は噂以上に面白い!生で見られるとは光栄ですよ!あー、腹筋が無駄に鍛えられてしまう!」
「あの世からROMって、何だよ、俺達のファンかぁ?」
「はい、お二方はあの世でも有名ですよ」
「ふふん……俺の格好良さに女共はメロメロだってか」
「とうとう俺にファンクラブが出来たか。スペシャルライブを企画しなきゃな」
「それは是非拝見したいです。コントで」
「「ああ、やっぱり!」」
俺はそんなキャラじゃないぞ!誰かさんよりもずっと格好いいのに!!ともあれガミさんの怖いのは見た目だけだ。少なくとも今は。
 「ジョークはさておき、お仕事しなきゃいけませんね」
咳払いした漸くガミさんが姿勢を正して――禍々しい本性を現す。どんなにギャグをかましても奴は結局死神であり、死んだ俺達をあの世に運ぶ義務がある。
「お迎えに来たんだよな」
「ええ。ダッシュさんとジェットさんをお連れすべく馳せ参じました」
奴は俺達に手を差し伸べる。常世へ連れて行く為に。
「そっかあ、じゃ、早いとこ連れてってくれ」
俺が先に奴の手を取り、
「美人がいるなら地獄だって怖くないぜ」
ジェットも混ぜ返して倣う。
「ええ、勿論美人もいらっしゃいますよ。貴男方の行く先には、ね」
ガミさんはフードの中で意味深に笑ってから気が遠のいた。

いよいよ、俺達は、本当に、死ぬ。
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第5話・更正はじまた

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