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煉獄 かまいたちの夜2

フリゲレビュー3つめ〜。
煉獄 かまいたちの夜2
ジャンル:推理系サウンドノベル
あらすじ:悪夢のようなあの殺人事件から一年後。俊夫とみどりの結婚式の後、すっかり戦友ムードになっていたあの日のメンバー達は、二次会でシュプールへ行くこと に。新聞やテレビでヒーローみたいに持ち上げられて、すっかりみんなあの事件のことを楽しい思い出のように考えている様子。主人公であるプレイヤーのあな たも、一抹の恐怖心を抱えながらも、皆とシュプールへ向かいます。
すっかり郷愁ムードで、ケーキを食べながら思い出話に花を咲かせるメンバー達。しかし事件はそのときに起こりました。轟々と燃え上がる炎が、メンバーの一人を炭クズのように……。

犯人は、どこにいるのか? まさか、すっかり信頼していたあの日のメンバーの中の誰かなのか?
過去の記憶と現在の状況に押し潰されそうになるメンバー達をあざ笑うかのように、第二、第三の焼殺死体が……。(製作者HPより)
『選択肢によって物語が分岐し、まったく違う様相を呈していくサウンドノベル。それならいっそ、続編まるごとまったく別の内容の選択肢があってもいいんじゃない? そんな構想のもとに制作中の、ファンのファンによるファンのための、かまいたちの夜のもう一つの続編です。』と書かれている通り、かまファンの方の「らしい」ゲームです。サウンドや背景画像もまんま!ファンにはたまりませんね〜。
実はマカー時代に出来なくてPC買い替えになったら是非やりたいと思っていたゲームの一つです。かまいたちシリーズを一通りやった人の中には2にがっかりした人も多いんじゃないでしょうか。私もその一人wなんだかんだで楽しめましたけどね〜。でも別ゲームという印象は強かったです。ナンバリングタイトルにする必要あったのかなあ・・・。
本家の2が受け入れにくい理由で一番の理由って、冒頭で前作が「ゲームの世界の話」にされちゃってるんですよね。あんなにがんばって生存エンドまで必死にやって、個性的なキャラたちにのめり込んだのに「あ、あの主人公達はいないんだ」って気分にさせられた。いや、実際いないんだけどwあとは舞台ががらっと変わってしまったので登場人物たちのその後が全く知れないというか、懐かしい気分になれないというか、そういう不満が多いゲームでした。1にのめり込んだ人ほど不満に感じる内容だったんじゃないかな。それを「俺達がやりたかったのはこういうかまいたち2だ!」というコンセプトで作ったことが想像できました。
登場人物もみんな一緒(一人オリジナルキャラ)。舞台はなつかしのシュプール。もちろん1の内容は「ゲームの世界のこと」ではなく、「あの時はこわかったよねえ」なんて思い出話も語ってくれます。
キャラクターの語り口調も違和感が全く無く、シナリオもまさにかまいたちっぽい内容で難易度完成度共に高いです。選択肢なんかも全部「っぽい」雰囲気なのでかまファンにはうれしい限り。
こっからマイナスの意見なので嫌な人はバック推奨。


すごく面白くて「これだよこれ!」って気分で一気にやったんですが、このゲームをやったことで何故本家のかま2はあの内容になったのか、がすごく理解出来てしまった……。当たり前だけど全部一緒なんだよね、1と。犯人と推理する内容が違うだけ。本家の方ではこの路線は取れないだろうな、と思わされてしまった。そして同じメンバーなのにまた殺人事件が起こるわけだから、、また新たに「殺人出来るキャラ」を作りあげなきゃいけないわけで、前作をやってるとこの作品の犯人がすごく不自然に感じる。
殺害方法も頭に「?」が点りまくりだった。1のバラバラ死体と同じくらいのインパクト狙ったんでしょうが、放火は無いんじゃなかろーか……。シュプール見た目からしてめっちゃ木造だし。時間稼ぎしたかったらそもそもこんなトリック使わないだろうしゴニョゴニョ…とか余計なことも思ってしまった。

閉ざされた雪の中

ノベゲレビュー2個目。
閉ざされた雪の中
ジャンル:推理ものADV
フリーライターの小松崎孝治は、仕事中に一本の電話を受け取った。それは新潟へスキー旅行へ出かけている妹の小松崎琴美からのものだった。
電話の内容は驚くべきものだった。宿泊している旅館で死者が出たのだという。大雪に閉ざされた建物の中で、いったい何が起きたのだろうか……? (製作者HPより)

前回の「ある夏の日、山荘にて」と同作者さんのノベゲです。こっちはよりアドベンチャーゲーム色が強いシステム。妹からのヘルプに応えるべく兄ちゃんががんばるんですが、事件現場から離れたところから推理するという「安楽椅子探偵」ってわけですね。でも妹が電話の向こうで生死かけてるんで緊迫感は半端ないですw「雪の中編(妹パート)」と「推理編(兄ちゃんパート)」の二つに分かれていて、妹パートはかまいたち系のノベルゲーム。兄ちゃんパートは推理系ADVっぽいかな。各キャラの行動表を作ってアリバイを破っていくのが楽しいです。
文章が前作と打って変わってかなり軽い調子になってます。BAD ENDの落ちとか効果音だとかから、きっとかまいたちの夜好きなんだろうなーwとうかがえた。個人的にはもうちょっとテキストが欲しかったなあ。無駄が無い分、犯人探しが簡単になってます。妹パートと兄ちゃんパートで微妙に時間軸がずれるのもご都合主義に感じてしまった。「あの夏〜」同様、選択肢を間違えた時の周りの冷たさは異常w軽く鬱になるだろ、これw
ただこれも作り込みや間違った推理部分の練り込みようといい作者さんのゲームに対する愛情がこもっててすごく好感。エンド数も多いのでたっぷり満足感あります。とにかくシステムが面白い。これで商業ソフト並みのボリュームゲームあればいいのに、と思ってしまった。総評は「とてもとても満足」です。

ある夏の日、山荘にて

きのうの宣言通りやったゲームのレビューでも。
ある夏の日、山荘にて
ジャンル:ミステリー系サウンドノベルあらすじ:「 197X年7月。大学のサークル仲間が八人、伊豆の別荘で楽しいひと時を過ごすことになった。
だが一夜が明けてみると、メンバーの一人が遺体となって見つかった。しかも驚くことに、無残にも首が切断された状態で……。
残酷な殺人事件の犯人は仲間の誰かなのか、それとも……?」製作者サイトより

いくつかやった中でも一番とっつきやすかったゲーム。話、システム共に「かまいたち」なんかの商業ノベゲに近かったからかも。
設定がベタなのが嬉しくなる。さあ解いてやるぞ!って気にさせます。
選択肢から結果への流れも非常にストレスが無いです。なぜなら分かりやすいから。
よくあるもので選択肢がとても分かりにくく、中には「これ運でしかないじゃん……」というものもあって、そういうのはやり手にはとてもストレスに感じるんですが、やっぱりノベルゲーム好きはそのへんわかってるんだなあという印象。
音楽、背景も読む上で過剰な演出が無いのですごく馴染んでいる。ホラー物苦手な人なら死体発見時にビビるかも、って程度。
さてこっから中身の感想。まず気になったのが主人公への馴染み難さ。いくつかレビューみると「文章が難しすぎる」ってありました。なるほど、難しいっていうより「めんどくさい奴だなあ」ってイメージw電波気味というか……。主人公視点の推理ものなのに主人公が一番身近に感じられなかった。共感出来ないのに不幸に直面しても「あらあら」と外から眺めてる気持ちになってしまった。
トリックと犯行動機、話の(たぶん)一番核になる制作者「どやあ!」って要素もちょっとヒント多すぎで解決前には全部分かってしまった……。話の構成もかまいたちのまんまです。馴染みやすいっちゃあ馴染み易いけどね。
なんでそこまでわかりやすいのかっていうと、すごく作り込んでいるからなんだろうなあ。本編よりも分岐ストーリー、サブストーリー
の方が思わず唸ってしまう程素晴らしい。間違った犯人に目星をつけても全部「こういう推理をしてこの人を犯人だと思ったんじゃないか」という推理を主人公がその通り語ってくれる(で、頭の良いキャラに論破されるw)。こういうのは商業ものでもここまで作り込んでる感はやったことがない。すごい。もちろんその分エンド数も多いのでやり終えた後の達成感といったら、今のところ断トツかも、です。多分「無理のない話に」っていうのを一番に作られたんではないかなー。単純に「推理ゲームやりたい」って人には物足りない。でも全部エンドみたくなるのはこのゲームが随一って感じかな。
あとひっかかったのは一つ道外しただけで主人公に対して仲間の人が厳しすぎな感が……w推理を披露するのが主人公だけ(その主人公もいまいちやる気は無い)なのにちょっと間違えただけで仲間の容赦ない冷たい目が待ってます。リアルであったら「なにこれ死にたい」って思うレベル。やってて辛かったので早くめくってしまったよ。

ちょっと厳しすぎな気もするけどこんな感じでしたー。総評は「とても満足」だよ。
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