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小話(ホウ諸)

ただ喋ってるだけです。

**********


統「……そういや、お前さんに聞きたいことがあったんだ」


諸「何ですか?」


統「いや、ちょいと小耳に挟んだ噂があってね。それが本当なのか気になっちまって」


諸「噂?」


統「あぁ。何かさ……劉備殿とお前さんが随分仲がいいとか。“水と魚”なんて言われてるんだって?」


諸「……!」(ばん)


統「!?」


諸「いくら士元と言えど………そのような暴言は許しません!」


統「ぼ………!?」


諸「はっ………失礼。取り乱しました」


統「あ、うん………」


諸「ごめんなさい。私、その言葉が気に入らなくて」


統「……分かったよ。もう言わないから」


諸「どのようなお話なのですか?」


統「……言ってもいいのかい?今の反応を見てると、確実に怒りそうな事なんだけど……」


諸「大丈夫ですよ」(にこにこ)


統「…お前さんが、劉備殿に寝所に呼ばれたってのは本当かい?」


諸「……そのことですか」


統「…すまないねぇ、野暮なこと聞いちまって」


諸「……私、士元にも寝室に呼んでいただいたことなどないのですよ?」


統「………は?」


諸「何故ですか。ずっと待っているのに」(ばんばん)


統「な、何故って……」


諸「…すみません。話が逸れました」


統「…もういいよ……何となく分かったから」


諸「その話ですが、行ったのは私じゃないんですよ」


統「………は?じゃ、誰が……」


諸「私を模した人形です」


統「あぁ、そうなんだ。それなら良かっ………………………は?人形!?」


諸「劉備殿は単純ですから、問題なく騙せました。知力の低い方は、扱いやすくて良いですね」


統「そっか……(この子何がしたいんだよ……)」


諸「その点、元直は少し面倒なんです。なまじ知識があるばかりに」


統「二人ともお前さんの部下とかじゃないんだがねぇ……」


諸「あ、そうだ。その人形、我ながら良く出来ているんですよ。おひとついかがですか?」


統「え……(いくつかあるんだ……)」


諸「あ。士元には……本物の私がいますから、必要ありませんよね…」


統「あ、あぁ……」


諸「でも、士元は私のことを心配して下さったんでしょう?嬉しいです」


統「まぁ……ね」


諸「……せっかく一緒にいられるようになったのですから、いつでもお呼びくださいね」


統「………別に、来たけりゃいつでも来ればいいじゃないか」


諸「え」(きょとん)


統「……何だい」


諸「……あの、その……自らというのは、やはり……その」


統「何をあたふたしてるんだろうねぇ、お前さんは」


**********


……バカップルっぽいなぁ。
劉備の扱い悪すぎやしないか(全体的に)
諸葛亮のキャラが崩れすぎだと思う今日この頃。
まぁ、これ女の子だからいいか(何でもこれで済ませる)







この前ちらっと書いたネタも何とか書き上げたいんですが……題材がアレなもんで(苦笑)
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