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オープニング

気づいたらあたしはここにいた。
1人ぽつん、周りには木しかない。




…ここはどこ?




そう思ったとき、突然あたしの耳に歌声が入ってきた。
まるで「こっちだよ」と言ってるような…悲しげな歌声。



気味が悪かった。
逃げようと思った。
けれども、行くあてのないあたしはどうしようもない。


あたしは、その歌声の元に行くことにした。



オープニング 2

歌だけをたよりに探すあたし。
意外とすんなり行けた。
風があたしの背中を強く押してきたからだ。




彼女は歌っていた。


まだ幼い。
9歳ぐらいのかわいらしい女の子。

1人で歌っていた。

笑顔だった。

けれども歌は、悲しかった。





───あなたは○○ね。





あ、あたしの名前だ。
この人はあたしを知っている。
…なぜ?





───だって私、夢のことなら全部知ってるもん





………夢?


オープニング 3

夢って…あぁ、これは夢なんだ。
夜寝るときにみるあの【夢】





───えぇ、そうよ。私はあなたの夢に出てくる人なの。





そうなんだ…
にしても、夢って断言する夢もなかなかないよなぁ
変な夢。





───ねぇ、良かったらあなたが今までみてきた夢、もう1度みせてあげようか?





え、そんなことできるの!!





───簡単よ。あなたの夢ぐらい…





なにその言い方ー
まぁいいや。じゃあ…お願いできる?
おもしろそうだし♪





───いいわよ。じゃあまずこの夢からね。


えんそく

ーっと、ここは…



「あみちゃーん!!はやく行こー!!」



あ、思い出した。
これから幼稚園のえんそくだ!!
昨日ママにお弁当に玉子焼きいれてっ、て頼んだんだっけ
ちゃんといれてくれたかな〜♪



「あいちゃんまってー今いくっ」



はやくバスに乗らなきゃ
先生におこられちゃう!!


幼なじみのあいちゃんと共に、あたしはみんなが待ってるバスに乗りこんだ。

えんそく 2

「あい、すごく楽しみだったんだ♪今日のえんそくっ」


「あたしもー!!けどさ、今日どこ行くんだっけ??」


「あみちゃん忘れたの??なんかねーお花がいっぱいあるとこだって♪」


「そうなんだ!!はやく着かないかなー」





まだまだ子供であるあたしたちは、純粋にえんそくを楽しみにしてた。

当然、今日おこることなんて誰も知らなかったんだ……



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