*ひとつ下の妄想記事の続きです。
趙雲殿がもしも馬超殿と出会うまで受だったら、の妄想。
ポイントは『趙雲は攻めている自覚がない』こと。
でも今回は、その趙雲があずかり知らぬところでの会話です。
*
「あー…あれは、アイツなりの親愛の情ってヤツだ」
相談に行った先で、まさかそう言われるとは思わなかった。
予想外の返答に眼を見開いたままあんぐりと口を開けてしまった馬超に、答えた相手である張飛までもが眼を丸くする。
暫し、沈黙が二人の間に流れた。それを断ち切るように、頭をぼりぼりと掻いて張飛が答える。
「まあ…そりゃあ、驚くわな」
「あっ、当たり前だろう…!張飛殿はなんとも思われないのか?!」
「んー…はじめは驚いたんだけどよ、俺が教えたわけだし、あれ」
「…は?」
「アイツと初めて会ったのは、まだアイツが14,5くらいの時でよ」
わかんだろ?と目配せされて、なんとなくは事情が掴めて来た。
が、どうにも恐ろしい想像しか浮かばないのは気のせいなのだろうか。
「まさか…」
「まー、今だってそうだろうが戦一辺倒っつーか、兄者一辺倒だろ?
色恋沙汰とか全く駄目なクセして、育つトコは育ちやがって」
へん、と鼻を鳴らしながら、まあアイツも男ってことだ、と話を纏める。
「ちょっと待ってくれ、ということは…趙雲殿は、以前は」
「あぁ、兄者達も俺も、多分あの軍師もみんなで可愛がってたぜ?」
「…………」
自分はもしかして、とんでもない軍に来てしまったのではないか。
思わず頭を抱えてしまった馬超に対し、でもよ、と張飛はなんでもないことのように言ってみせる。
「アイツ、どうされると気持ちいいかわかってるから…正直、うまいだろ?」
「…………」
そうなのかもしれない、とは
正直言いたくなかった。
*
趙雲に襲われてからしばし憔悴した後、相談しやすい相手に相談してみたところ、衝撃の事実(過去のこと)
を知らされて頭がいたい馬超殿のお話。
なんという百合っぷる!という感じですが、この時はもう趙雲は攻に目覚めているので大丈夫です(何が)。
馬超殿溺愛なのは、基本的に変わらないようです(笑)。