お久しぶりの小説更新ですよー!
正直言って、全く小説書き溜めストックがないので、近いうちに全部打っちゃわないとやばい状況ですw
話は変わりますが、最近絵が余計に書けなくなってきてる気がしてるんですよね……………
何というか、何を書いてもダメみたいな……………?
まあよくあるスランプっていうやつでしょうね!気にしないようにしてみますww
新キャラはなし。
では追記よりドゾー!⇒
ログイン |
私たちが自由気ままにつづる日記ー! というよりブログサイト!!
お久しぶりの小説更新ですよー!
「あなた悪魔ですわね」
突如アプリーレがダリアの笑い顔を射抜いた。
どういう事だ?何が?と驚きの声が向けられると、彼女は得意げに、こほんと咳払いをする。
「皆様は感じませんでしたか?彼女からはデビル族特有の魔力がぷんぷん漂ってきていますわ」
ダリアに向けて指をビシっと経て、彼女をじっと睨みつけるアプリーレ。
しかし彼女は、不思議そうな顔をして、「それがどうかしましたかぁ?」と笑った。
彼女に残念そうな視線が注がれ、‥‥‥‥そしてその先がショータローへ。
「えっ、ぼ、僕‥‥‥?‥‥‥‥‥‥‥すいません‥‥」
「お前デビル族だったのか!!」
平謝りするショータローに、町中、しかも店内だが武器を向けるヴィータに、アプリーレが片手をかざす。
「それで、用事は何だったのでしょうか?」
口端を軽く上げて、アプリーレが困窮してしまっている少年を笑う。
彼は頷くと、真剣な表情でヴィータ達を見た。
「ぼくを皆さんの旅に加えてもらえませんか」
強いまなざしの奥で、火の瞳が揺れている。
その先にはぽかんとしている四つの顔と、違う表情二つ。
「‥‥‥‥‥デビル族が嫌いだってことも分かります‥‥、‥‥‥‥もとはと言えば、王女様がクリスタルを奪ってしまった事が悪いのですから‥‥‥‥
だから‥‥‥‥僕は止めたいんです、王女様を!」
徐々に言葉を強くした彼にまっすぐたくさんの視線が向けられ、また少年は「すみません‥‥‥」と俯いた、が。
「お前、いい奴だったんだな!!」
世界を救うために自分のところの王女たおすとかカッケエ!!などと、ヴィータがそのオレンジの瞳をキラキラという効果音と一緒に輝かせている。
どこぞの物語のヒーローでも見ているかのようだ。
その後ろではショータローをこれでもかと言わんばかりの満面の笑みと、ニヤケ顔で「ショー様カッコイイですぅ‥‥‥‥」と呟いているダリアもいた。
どうでしょうか?と少し安堵した表情のショータローが前にある顔を次々と眺めて、そして目をつぶる。
目の前に伸ばされたのは一つの手。
「よろしくな、ショータロー!」
ニッと笑いながら手を伸ばしているヴィータに右手を出し、‥‥‥‥そして止まる。
「どうした?」と後ろから声がかかり、気を取りなおしたショータローが、不思議そうに自分を見ているヴィータに、にこりと笑いかけ、「よろしくお願いします!」とその手を取った。
「それで、ショーちゃん武器持ってたか?」
そう言えば見たことないけど、とティーラが少年がずっと手に持っているモノクロで女の人のシルエットの入った紙袋をじーっと見つめていると、彼は彼女と自分の持つ袋とを交互に見た。
「あ、ちゃんと武器は用意してあります。僕は魔法もある程度は使えるので、魔法使いに向いていて、それで攻撃もしやすい槍を使っています。
‥‥‥‥‥‥あとティーラさん、これはその、‥‥服ですよ?」
紙袋を持っている左手を上下にガサガサと揺らす。
「じゃあ僕はひとまずこれで失礼しますね、みなさんとは宿が違うものですから」
深く頭を下げ、それでは、とヴィータ達に背を向けて、光のさす方向へと走って行った。
ダリアも「待って下さいよぉ、ショー様ぁー!」とわさわさ黒いツインテールを揺らして、彼を追いかけていく。
六人がカフェもとい宿屋の外に出て見ると、カフェのガラス越しにはすぐ近く見えた二人の姿が、もう建物三軒分くらい遠くに見えた。両手を振り上げながら追っかけて行くダリアを、時々ちらと見ながらも全力で疾走している彼の様子をどんどん遠くなっている目で追う。
戻るぞー、と声がかけられたのは、二人の姿が物陰になくれ全く見えなくなったころ。
「‥‥‥‥‥しかし不思議ですわねー」
くるり、方向回転したアプリーレが、意地悪そうにティーラを見る。
「ショータローさんってウィシュアさんの弟さんでしたよね、それでは―――」
視線が一度にティーラへと集まる、が、
彼女は、ニカッと笑った。
「それがどうかしたんか?ほら、アイツは普通の―悪魔やて!」
その否定も何もしない彼女に、しらけた空気が向く。
「別に種族がなんとか聞いてないやろ?」と笑顔で周りに言うティーラ。
だが、
「あの黒い髪に赤の瞳、‥‥‥‥彼女はダラージュであったあのデビルの王女、アシュウィーとそっくりではありませんか?」
道端に落ちていたチラシのごみが、かさかさと音を立てて、風に吹かれ飛ぶ。
ティーラは一切の笑顔を崩さずに笑いながら、ポンとアプリーレの肩をたたいた。
「あのショーちゃんだお?なんやあのアシュウィーが姉だったらそんな倒そうとは思えんて」
そんな、を強く発音した彼女は、急に180度回転すると、大声で笑い出す。
少女はその背中をまだ疑わしげな、しかし諦めた目で一瞥すると、だんだん陰りだした陽に背を向け、六つの影は店内へと消えていった。
ざわわ、とところどころに点在している豊かに茂った木にも影が差していた。
性 別 | 女性 |