来ました必殺技回
バーニングっていうやつで、その状態になると強くなります←
そんでもって、キャラ一人ずつ用意されている必殺技を使えるようになります。
名前はまだ言いませんけどねw←
ちなみに、途中に出てる光の色は、持っている属性によって色が変わります
緑⇒風みたいな感じですw
っていうことで追記!⇒
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来ました必殺技回
「暑いわ!このバカドラ!!」
突然後ろから響くティーラの声。
驚いて振り返ってみると、眉間に幾つものしわを寄せ、全身汗だくのまま両対の斧を構えている。
「ええ加減にせいや!!」
彼女が叫ぶのと同時に、その体から緑色の光があふれ、放たれる。
発生した大量の魔力に、巨大な圧力と風が出て、辺りの軽い石をマグマの中へと吹き飛ばした。
「‥‥‥これは『バーニング』‥‥‥‥‥?」とアプリーレがよろける体制を整えながら緑に輝くティーラを見やる。
武器からほとばしるエーテル光をぶんと振り払い、一直線の敵を睨みつける。
「行くお!!」の掛け声とともに数歩駆けだし、右、左と力強く斧をふるった。
そこから降りだされた竜巻が左右からファイアドレーク直撃する。
ドラゴンはグォォォ‥‥‥と呻り声をあげると、地面に横たわり砂塵と化して炎の海へと消えていった。
「っしゃー!!」
ティーラが手に持った斧をぶんぶん振り回し、走り回る。
「やったな!!」後ろからヴィータの声がかかった。
彼女が戦っている最中に、控えでは回復アイテムを使い、全回復をしていたようだ。全員がティーラの方を向いている。
その中で彼女を軽くだが睨みつける人物が一人。
「バーニング技‥‥‥‥‥どうやって使ったのです‥‥‥‥?」
あの技は限られた一部の人が、特別な環境下のもとでしか使えない、とアプリ−レが彼女に詰め寄る。
「私にはその力がありました。ですからこのたびのメンバーを管理するように言われたのです。
ですけど一般人のあなた様が‥‥‥‥‥‥‥‥いったいあなた様は何者なんですか?」
ティーラはじりじりと近寄ってくる少女の額を抑え、ピンっと指ではじいた。
「ウチはラリアット村の村長や!!」
それだけ言うと、くるりと体の向きを変え、七色の橋を歩きだした。
ところどころひび割れた岩の裂け目から紅がのぞくも、先程までとはうって変わって涼しい洞窟内。
中央にはかの時ダラージュで見たのと同じ形の祭壇が置かれていて、その地面を中心に赤い線が八方へと流れている。
これを見るに、ダラージュの方もクリスタルがある頃には、何色かの光の線があったのだろう事が予想される。
前を歩いていたティ−らを飛び越し、アプリーレが祭壇の上で紅色に輝く宝石に触れた。
「‥‥‥‥これがルビー‥‥‥‥‥‥」
少女がそう言った瞬間、キン─と音が響いて、ルビーから赤の光が出でて、彼女の体へと吸収される。
何だ、と周りがわめく中、光をまとってまた一層とその輝きを強くした紅玉を抱えながら、アプリーレが彼らの方を振り向く。
「どうやらこのクリスタルの中に宿っていた炎の召喚獣『イフリート』の力を手に入れたみたいですわ。」
彼女はそう言うと、ルビーを前に突き出す。
じゃあオレも!、そうヴィータが手を出した瞬間、に三発のけたたましい銃声と共に、アプリーレの手からルビーが宙へ浮く。
そして必死に手を伸ばす彼らの頭上を、青い影がひゅんとかすめ、祭壇の向こう側へと着陸した。
「あなたは‥‥‥っ」とアリシアが一歩前にでる。
突然現れた青い人には見覚えがある。そう、前のクリスタルがあったダラージュ諸島で、彼らを襲った悪魔の王おアシュウィーと叩かていたあの青年だ。
その青い髪の下、眼帯で隠してない片方の黄色の瞳が揺れている。
「ごめんね、これは頂いていくよ。」
青年はそう言い、さっき来た一本通路へと走る。
丁度出口で構えていたティーラが『行かせんわ!!』と二対の斧をぶんぶん振り回し彼に飛びかかると、彼はまるで光のような素早さで、彼女の振りかかる斧をよけ、来る二発目の攻撃を横に飛びよけた。
その衝撃で風が舞い、見えたのはその青年の悪魔より短く、だが人間よりかすかに長い、『エルフの耳』。
彼はティーラの横をスッと駆け抜け、静止の声も待たずに真っ赤に光る洞くつ外へと走って行ってしまった。
「くそっまたクリスタルを取られた!!」
ヴィータが、紅の輝きを失った祭壇をげんこつでたたきつけるのを周りから仲間たちが見る。
ダラージュに続き、このブルカーンのルビーまで取られてしまった故の落ち込みようである。
アプリーレが今や主なき柱を一度手で払うと、ルビーが元置いてあった場所を見つめる。
「あの方は何者でしょうか‥‥‥‥」
もしもアシュウィーの味方だとしたら、もう少なくとも二つは彼女の手にクリスタルがある事になる。このたびの本来の目的は、彼女にクリスタルを集めさせない事。そうだとしたら大変な事態だ。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
至極深刻な事態に、一同が口を閉ざし、静寂を呼び寄せる。
‥‥‥‥‥‥‥‥そして、長い時間何かを一身に考える事の出来ないヴィータとラッドが二人同時に吠えた。
「だあああぁぁぁもうっ!!考えてても埒があかねえ!」「腹減ったー!!早く帰ろうぜ!」と叫ぶと、二人とも走って洞窟を出て行ってしまった。
兄弟揃ってこのバカ模様に呆れて言葉も出ないアプリーレを後に、ティーラと続いてアリシアが続々とこの場を後にする。
「‥‥‥‥‥」
また沈黙が流れる。一人残されたアプリーレは数秒かたまってから、「待って下さいよ〜」と四人を追った。
帰り道もまた、長い炎道を通って。
性 別 | 女性 |