ただいま頑張って十七章打っている最中です名無しですw
やあっと十五章行きましたね、まだまだ先は長いですw
(ちなみに今でもまだ書いてあるのは二十何章までだったりw)
^^^^^^^^^^^^^^^^新キャラ〜^^^^^^^^^^^^^^
フェニ‥‥‥‥‥‥ハラート星中にたくさんの店を持つ武器やの息子で、ベラの弟さん。
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コウリュウ君については前回書いた気がするからいいやw(←
ということで追記!⇒
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ただいま頑張って十七章打っている最中です名無しですw
第15章 「情報屋コウリュウ」
色々な形をとる道を通り抜け、大きくそびえたつ豪華にも宝石や金属で飾られた建物の前へ。
その看板には他の町でも見られる武器屋のマーク。
五人が周りの人からの奇異の視線を受けながら店の中へ入った。
外とは違って、落ち着いた雰囲気の内装。壁には売り物の剣やら杖やらが整理されて並べられている。
時間的な事もあるのか、客の姿はない、が
「すいませーん‥‥‥」
アリシアが、カウンターで寝ている店員らしき人に声をかける。
しかし、返事どころか一寸の動きすら見せない。
その人の髪は太陽のように赤く、ヴィータはこれである事を思い出した。
ベラさん、とヴィータが寝ている店員にそう声をかけようと思った矢先。
金属類で縁どられたカウンター向こうのドアが勢いよく開いた。
そこから出てきたのは茶色いスーツのような格好をした赤髪の青年。
青年は、カウンターの店員と、五人の客をかわるがわる見ると、今の状況に気付いた。
「ち、ちょっと姐さん」彼は何度も姐さん起きて!というような言葉をかけつつ、店員を左右に揺さぶる。
店員が顔を上げた。変わった形の髪飾りに色素の少し薄い黒の瞳、やはりヴィータがマクスードにいたところにあった武器屋の女性、ベラ。
彼女はうつろな様子で前にいる五人を気だるそうに見る。
「‥‥‥‥誰?」
まだ寝ぼけているのか、目をこすった。
後ろにいた赤髪の青年の表情が見る見るうちに焦ったものになる。
「お客さんだよ!」
あわてる青年に対してベラは、「後やっといて」とだけ言うと、店の奥へと消えてってしまった。。
流れる沈黙、視線は奥の扉に集められたまま。
赤髪の青年が前に出てきて謝罪をした。
「すいませんお客さん。ボクの姉があんな態度をとってしまって‥‥‥」
しょげかえっている彼に、不思議そうな顔をするヴィータ。
「ベラさんどうかしたのか?」
初めて会った時とは程遠いあの印象に、彼は間抜け面しかできない。
しかし、この言葉を聞いて、赤髪の青年は、びっくりした表情をする。
「姉さんにあった事があるんですか?‥‥‥‥‥‥‥二度もすいません。」
そう言って一層落ち込むっ青年。
「ボクはフェニって言います。そしてボクの姉、‥‥‥さっきここで寝ていた人はベラ。
この武器屋は各地に点在している武器屋の本店なんですが、この店は姉さんに任されていて、ボクはここで見習いをしているんです。
ですが、姉はよく脱走をしてほかの店に行ってしまうんですよ。‥‥‥‥‥‥きっとその時も脱走中だったんですね。」
そして何度も溜息をつく。
帰ってきて‥‥‥否、つれてかえらされてからずっとこの調子らしい。
「大変だな、そんな兄弟をもつと」
憐れんだ様子でラッドが慰めるが、それを睨んでいる瞳一つ。
「家の事は仕方ありませんわ。」
アプリーレが明後日の方向を向いて言い、そして飾ってある武器たちを見始めた。
すかさずアリシアが一歩前に出た。
「私の名前はアリシアって言います、よろしくねフェニ!」
そうして後ろに立つ人の分も、順々に指差しながら説明して行った。
説明が終わった後、武器を見ていたアプリーレ、‥‥‥の隣でぐるぐる回っていたティーラが彼に話しかける。
「そや、それでアンタ情報屋って知ってるか?」
この町には情報屋を探すために来た、という事を言うと、彼はにっこり笑った。
「はい、知っていますよ。たぶん今頃情報集めにぴょこぴょこと走り回っていると思います。」
「そうなんですか、ありがとうございます。」
丁寧にお辞儀をすると、アプリーレは飛んで店を出て行った。
それに四人が続く。しかしヴィータの表情はどこかさえない。
外に出た一行が、輪を作って会議を始めた。
「情報屋の特徴聞くの忘れたお」
オワタ!と嘲笑っているティーラ。少しも知らない人探しなどできない。
どうすんだそれ!?とヴィータが騒ぐと、うるさいわ!と彼女になぐられてしまった。
その殴る音を聞きつけたのか数人のやじ馬が集まってくる。
「見せ物じゃないわ、あっち行けや!」
どなるティーラの声に、ギャラリーの一部がたじろぎ少し引く。
「どうしたのー?」と大衆の後ろから子供の声が響いた。
すると、わらわらと無規則に集まっていたギャラリーの、声がした方に一本の道筋ができた。
サーカスの前でピエロと話をしていた、そして窓から突然登場してきたあの少年が、きれいに二つに分かれた道から姿を現した。
割れた道を悠々と進む少年を見たギャラリーのどこかから、情報屋だ、と聞こえてくる。
「喧嘩はよくないよ」と少年はふくれっ面をしながらパタパタと袖を揺らした。
「ぼくの事を探してたのってきみたちだよねっ!ぼくが情報屋のコウリュウだよ!!」
くるっと一回回ってピシと決める。彼こそがヴィータ達が探していた情報屋、らしい。
「おまえがか!?」とびっくりしているラッドの前を通り過ぎ、アプリーレの前で足を停止させた。
「天使さんなんて久しぶりに見たよ」
少年コウリュウは、はっきりとアプリーレの羽を見つめてから、彼女に話しかける。
周囲から上がる驚きの声。この羽は特定の人物以外では相当魔力を持っていないと見る事が出来ない、と彼女は言っていた。
その為、今まで彼女が背中に羽をつけて歩いていても、だれも気付いていなかったのだ。
しかし、この少年はそれをいともあっさり破ってくれた。
あなた何者、というアプリーレの問いに、コウリュウは笑って答えて見せた。
「情報屋だよ!」と。
性 別 | 女性 |