車の売却時にまだローンが残った状態だと、残りを全部払い終えてからでなければ売ることは不可能です。


つまり、完済前の車の所有権はローンを払っている人間ではなくローン会社にあり、書類上の名義もそうであることがほとんどだからです。


売却にあたっては残りのローンを全部払えるのであれば困らないのですが、それが無理なら決定した査定額を使ってローン残債を支払うという手もないわけではありません。


但しこの場合は相手方の同意が絶対条件となり、相手側の規約に則った手続きをする必要があります。


売却予定の中古車の査定額を決める場合に、査定金額に大きく影響するのが走行距離です。


基本的には、その車の走行距離が長くなるにつれて徐々に査定額がダウンしていくことになります。


走行距離が5万キロメートルを越えてしまった車は多走行車と言われていて、中古車のマイナス査定に影響を及ぼし始めるケースがほとんどです。


総走行距離が10万kmより多い車は過走行車という扱いを受け、全く査定金額が出ない場合もあるのです。


車査定と下取りのどちらがいいかと考えたとき、下取りのほうが勝っていると考えておられる方も少なくないと思います。


確かに下取りにしたときは欲しい車を愛車の下取り額で購入額から値引きが可能ですし、買取の手続きも購入手続きも一挙に行えて便利です。


しかし、シンプルに売却価格だけを考えると車査定の方が高いのです。


買取業者による車の査定を考える際に覚えておきたいことは、査定は一社のみに任せずいくつかの業者に依頼し、車の中も外もきれいにし、車検証など必要になる書類はちゃんと用意しておくことです。


言うまでもないことですが、後々余計な厄介ごとを引き起こすことのないように、事故車であるなど伝えておくべきことはきちんと申告しておいてください。


もしも業者の出す査定額が不服ならそこはきっぱりあきらめて無理はしないことです。


一社や二社ではなくて複数の中古車買取店舗に見積もりを依頼してから売却先の業者を決定するのが、できるだけ高値で車を売る秘訣と言えますね。


複数の業者に同時刻に見積もりに来てもらうよう手配して、価格競争をさせるというのも有利にはたらく方法です。


何か後ろめたく思う人もいるかもしれませんが、結構あることですので、査定スタッフに気兼ねする必要などないのです。


それから話は変わりますが、いざ契約となった時には取り交わす契約書の全文を熟読することも必要です。