漫画の中で、サスペンスと憎悪と男色が入り乱れた
息をすることさえ忘れる、私の大好きな作品の一つです。

主人公とは正しく、清い。

という概念を見事に打ち砕かれた作品がMWだと思います。


主人公は表では爽やかで、クールでモテモテの銀行マン。

しかし、裏では、頭の切れた天才犯罪者。人を殺すことに罪の意識はなく、冷血そのもの。

ここだけ聞くと、どこにでもありそうな漫画に聞こえるが、さすが手塚治虫先生。


レベルの質も最近も漫画とは違うのがこの漫画の面白さに箔がついています。


人殺しを駆除としか思っていない結城美知夫。


その美知夫に、過去にいたずらをしたことをきっかけに
大人になった今も、関係を続ける神父・賀来巌。

最後の終わり方はとても秀逸で、私はゾクゾクしました。


少女漫画