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アナザー・言えるわけがない

こんばんは、
タイトル通りアナザー版です。


あ、前回の記事ちょっと修正しました。


前半は全く同じです。
前回よりもっと可哀想です。

ではどうぞ。





どうしよう。
どうしよう。

「言わなきゃ…」

どうしよう。
どうしよう。

「言えない…」

どうしよう、どうしよう。

どうしようどうしようどうしようどうしよう、

「どうしようか」
「言えば良い話だろ」
「それが出来なくて困ってるんだろ」

悩み通した親友が意を決して相談したのに元も子も無いことを言い出しやがった。
なんて薄情な奴。


「お前それ俺と繰り返すの何回目」
「12回目」

はぁ、とため息をつく親友。
こっちがしたい。



今教室にいるのは、
掃除当番の僕と親友、
あの子、それからあの子の親友だけ。

あの子の親友は結構温厚なしっかりした女の子で、
あの子を呼び出すには絶好の機会なんだけど


…はぁ。

「どうしよう」
「いい加減しつけぇな!」

行ってこい馬鹿!と喚きながら背中をどついてくる親友。


どんっ。

ずしゃあっ!


…痛い。
ちょっと押されただけで転倒する自分の貧弱さに軽く泣きたくなった。

ていうか12回目までは許してくれたのに何でいきなりキレたんだ親友。
あの野郎後で一発なぐ「大丈夫?」「〜〜〜〜!!!?」

なんてことだ。
目の前。目の前に、顔。

あの子、の。



親友の。



(…虚しい…)

後ろでは、極悪非道の親友が震えている気配がする。

あの野郎後で絶対しばきたお「おーい」「うわっ!?」


…返事するのを忘れてた。


あの子の親友は、こちらに訝しげな視線を送ってくる(まぁ当たり前だろう)。

しかしその直後、何かに気付いたような顔になった。

それから不機嫌そうなしかめっ面に変わってしまう。



「人の顔見てがっかりした顔しないでよ…」
「え?…
あ、や、ごめん違」
「まぁそれはともかく」

がっかりしたしたのが伝わってしまうとは…
失礼だったな。

それにしても何なんだともかくって。


「本当大丈夫?」
「う、うん」
「そう…何か用があったんじゃないの?」
「え…あ、」
「無いなら良いけど」
「えぇ!?」

待って待って待っ、

「何」


…何かつくづく遮られてる気がする。
結構虚しい。


「や、あの…」
「何よ」
「え…っと」
「早くして」


彼女は、
さっきも言ったが温厚な女の子だった筈。

僕はどこで怒りを買ってしまったのか。

困った。


「あの…」
「早くってば!」
「うあ、」
「まぁまぁまぁまぁ…そう怒らないで、ね?」


そんな僕に助け船を出してくれたのは、
他でもないあの子。


(…女神…!)

安心で頬が緩んでしまう。



ちっ



え、

何か舌打ち聞こえた気が…


「ごめんね、今日は買い物に行く予定なの」
「え?」
「そういう訳で、この子に用があるならまた今度にしてね」
「あ…うん」


あの子の親友は途端に笑顔になって、
僕に言う。

目が笑ってないのは

気のせいでは、ない…気がする。



「じゃあ、本当にごめんね?
さ、行こ」
「え?でも…」
「明日にしてくれるって!ね?」
「う、うん…」


あの子が教室から出ていく。

すれ違いざまにあの子の親友が囁いた。





「この子は譲らないよ?」





言えるわけがない



(ライバルは)

(既にあの子と両想い)



親友とぽっと出の男(ヘタレ)って
比べるまでもないですよね(^ω^)


追記は蛇足…
というかこっちが本命ストーリーです。
more...!

最早只のネタ。

電車内で書き物をしようと思っていたら、
肝心の書かないといけないノートを忘れました。

もう良いや。
良くないけど。

この前何となく書きたくなった恋愛ものかも知れないSSを書いてみることにします。



タイトル:
言えるわけがない




どうしよう。
どうしよう。

「言わなきゃ…」

どうしよう。
どうしよう。

「言えない…」

どうしよう、どうしよう。

どうしようどうしようどうしようどうしよう、

「どうしようか」
「言えば良い話だろ」
「それが出来なくて困ってるんだろ」

悩み通した親友が意を決して相談したのに元も子も無いことを言い出しやがった。
なんて薄情な奴。


「お前それ俺と繰り返すの何回目」
「12回目」

はぁ、とため息をつく親友。
こっちがしたい。



今教室にいるのは、
掃除当番の僕と親友、
あの子、それからあの子の親友だけ。

あの子の親友は結構温厚なしっかりした女の子で、
あの子を呼び出すには絶好の機会なんだけど


…はぁ。

「どうしよう」
「いい加減しつけぇな!」

行ってこい馬鹿!と喚きながら背中をどついてくる親友。


どんっ。

ずしゃあっ!


…痛い。
ちょっと押されただけで転倒する自分の貧弱さに軽く泣きたくなった。

ていうか12回目までは許してくれたのに何でいきなりキレたんだ親友。
あの野郎後で一発なぐ「大丈夫?」「〜〜〜〜!!!」

なんてことだ。
目の前。目の前に、顔。

あの子、の。


(う、わ…わわわ…!)
ぶしゅうっ、と顔が火照るのが分かる。


「どうしたの?
急に熱出た?」
「え…えっ、と…あの、えっとえと…」


言葉が出ない。
自分が(貧弱な上に)ここまでヘタレだとは…


…知ってたけど。


後ろには、
耐えられなくなったのか、そそくさとドアから出ていく悪魔の気配。

あの子の向こうでは、
察してくれたのだろうあの子の親友がやはりそそくさとドアに向かっていた。


ーけどこれは後で思い出した事で、

その時の僕には、そんなことは気にならなかった。


否、気にする余裕が無かった。



「ねえ、本当に大丈夫?」

何か言わなきゃ。

「ううう、うん…」

ありがとう。

蚊の鳴くような声ではあったが、
これだけ言った。

そうしたらあの子は、
ぱっと花が咲いたように笑って。


「どういたしまして!
でも無理はしないでね?」




言えるわけがない




(「好きだ」なんて)

(だって、僕はたったこれだけで)

(とても満たされた気分)





きゃあキモい!←

よくありそうなネタなのでかぶりがあったらすいません。


眠い。
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座敷童子さんのプロフィール
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誕生日 2月2日
地 域 大分県
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