久しぶりに本の感想いきます
前々から気になっていた橋本紡さんの本を読みました!
九つの、物語
感想書く前に少し調べたら、ラノベの人なんですね…あんまりそんな感じがしなかったので驚きました
まず、私は文庫本の裏に書いてあるあらすじとか読まない主義なので、本を開いて死ネタであることに驚きました。
私はいつも表紙見てどんなジャンルなのかドキドキしながら読むんです、話をつかむまでのドキドキも好きなんです。
実は私、死んだ人が戻ってくる話とかそんなに好きじゃないんですよね。だかこの本はあんまりハマらなかったです。
でもブクログのレビューとか読むと好評でしたよ。温かい感じがみんなのハートをつかんでるみたい…
ここからどんどんネタバレしていきます!
なんで最初のページを読むだけでお兄ちゃんが死んでる気がするのかが不思議。
どこにもそんなこと書いてないけど、そういう雰囲気が出てて、そこがすごいなと思いました
主人公が、自分がお兄ちゃんを殺した、ということを忘れてて、それを思い出す、という王道の展開
語り手である主人公が狂ってる、という設定は好きです、細かいこと考えても仕方ない感じが好き
お母さんのネタを引っ張りすぎてるというか、意外に浅かったというか…
お兄ちゃんが魅力的すぎたのかな?
お兄ちゃんに彼氏を会わせるシーン好きです。あと帰ってこない主人公を心配して眠れなかった、ということを隠そうとするお兄ちゃんは可愛すぎた…
主人公と年齢が近いからか、主人公ばかり気になって、お兄ちゃんをそんなに意識しないで読んでしまいました
なんか読み方間違えたなと読み終わってから思いました、反省してます
作中に出てくる話は山椒魚しか知らなかったです。しかも改定前と後とどっちを読んだのかも、はっきりと思い出せない私。たぶん、前かな…?
あと聞いたことない作者名もあってショック。
私、最後のトマトスパゲッティのエピソードとか怖くてしょうがなかったんだけど、誰もそういう感想の人がいなくてしょんぼり
この本て結局主人公は自分の狂ってるところも何もかも受け入れて生きていく、ていう終わり方ですよね
お兄ちゃんは狂った主人公が死にそうになるのは止められたけど、主人公を元に戻すことは出来ずに消えてしまったんでしょ?
健全な精神なんて持っていてもツライだけってことですか…
全体的に温かいエピソードが多い話だからこそ、この終わり方はつらいと思う