食い散らせ私の可愛いコヨーテたちよ。
そう言って敵の王の頭蓋を銀色の槍で突き刺し魂をいただく我らが女王。

全ては目的のために。
私の満願成就が果たされたのなら、今度は彼女の満願成就を私が叶えてやらねばならない。

彼女の国が純粋な魂で満たされるように。
私がそれらを集める道具であるならば、とても素晴らしい事ではないか。 

彼と共に時間を刻めるようになった。
でも私は彼だけでは満足しないんだ。
職場のあの男と仲良くなりたい。
endと同じような関係がもう一度欲しい。
もう一度夜の世界に戻りたい。

飢えて飢えて飢えて、本当に欲しいものではなく、まがい物で胃を満たして、もう一度彼が欲しいと喚き散らす未来もある。

でも残念かな。
次離れる時は後世会えない。

地獄のような世界で私を唯一認識してくれた人。
誰も私の事など好かないと思っていたのに唯一私を好きだと言ってくれた人。

過去の彼に夢を抱きすぎて、今の彼を現実を受け入れる事が出来ない。

セピア色に染まって自己完結してさようならと勝手に終わらせてしまえば良かったのだろうか。
10年待った。
10年呪いのようにあなたと私は成人式でもう一度会いそして、と手首を切り続けた。

今私は二十歳だ。
彼も二十歳だ。
時は10年経った。
時は10年経った。

どうして。
どうして彼の目の光はうす淀んでいる。
その魂は純粋なままなのに、なぜ彼の目はうす淀んでいる。

あなたは私と一緒にいる事で変わるのだろうか。
どうかこちら側へおいで。
そちらへ居るよりか、ましだと思うから。

満願成就の思いの果てに、私とあなたは必然的に出会う。
全ては彼女の物語の儘に。
彼女の御心の儘に。

後はただ、目的完遂のために。