見ました


見れてない方がおられるようですので、文字で起こして見ました。映像がどうしても無理なので、申し訳ないですが、雰囲気だけでも


3月


オフモードの美容院でカットしているテンさん


美容院トーク
テン『なんか嬉しいなぁ。全然切ってなかったから』

店『やっぱりあの〜…プレー中と表情ちゃいますね(笑)』
なんて言われてました


テン『そりゃそうでしょ。一緒やったら怖いでしょ(笑)』


ナレ『二か月後別人のような顔つきで彼女はコートに立った』


韓国戦


3セット目22ー12からテンさんツーアタック


ナレ『北京オリンピック最終予選。身長159cmの小さな司令塔は、果敢なプレーでチームをもり立てる』


北京行きの切符を決めた映像


ナレ『北京への切符を手にし歓喜に沸いた会場。
しかし、竹下が表情を緩めたのは、ほんの一瞬だけだった』


テン『いや〜もう…ホントに…取ってしまってホッとするのは周りだけでいいと思うんです。私達はまた明日、ホントにスタートラインに立って、その一歩一歩またさ…先に進んで行かないといけないと思うんで…』


ナレ『彼女の背負う荷の重さは、周囲には計り知れない』


オリンピックでの日本の過去の映像が流れ、シドニー予選のクロアチア戦の映像

涙し、頭を抱えるテンさん

ナレ『そして2000年。史上始めての予選敗退。時のセッターが、竹下だった』


『彼女は戦犯扱いを受け、背の低いセッターでは、世界に勝てない。そんな批判を一身に浴びた』


『二年後やり切れない思いを背に、彼女はコートを去る』


『竹下をコートに呼び戻したのは、現監督の柳本だった。竹下こそが、目指すバレーの軸になる選手だと周囲を説得、反対を押し切ってメンバーに選んだ』


柳本『変化とスピード、その要になるのがやっぱり竹下をおいて他にない。竹下を選んだ時点から、まぁ…単純な言い方なんですけど、心中するんやと』


ナレ『世界最終予選、小さな司令塔は監督の目論見通りの働きを見せた。高さに劣るアタッカー陣を自在に操り、相手ブロックを翻弄したのだ』


エリカをCで飛ばして、ライトからシンさんのスパイクの映像

ナレ『例えばこのプレー。二人の相手ブロッカーは、誰をマークしたらいいのか、全く的を絞れていない』

悪いサーブレシーブのボールの下に入ってトスを上げる映像


ナレ『そして苦しい場面でこそ、彼女の技術は際立った』


中田『とにかくボールの下に入るスピードが非常に早い…分、やっぱりトスのブレってのが非常に少ない。テンだから柳本さんが考えてるバレーが表現できるんだと思います』


栗原『乱れた所からでも、やっぱりこう…絶対にそこに上げてやろうって言う気持ちがこもってるっていいますか。ホントに凄いなと思います』


ナレ『チームの攻撃方法を司るのもセッターの仕事。操るサインは実に200通りを超える。例えばこの場面。竹下はアタッカー四人に対して動きを指示した。この時点では、まだ誰が打つか決まっていない』


シン→レフト、メグ→バックライト、エリカ→Cクイック、サオリ→B


ナレ『どこにトスを上げるかは、竹下がレシーブと敵のブロックを見て瞬時に決める』


ボニッタ監督『竹下は非常に天性に恵まれた選手。動きも早いしメンタル面も強い。世界有数の素晴らしいセッターだと思います』


ナレ『2006年世界選手権。竹下はMVPとベストセッター賞を同時に授賞している。


彼女を手強いと思ってるのは、敵チームだけではない。…実は、記者泣かせ…』


『その素っ気なさも、近寄り固さも、しかし言うなら真剣さの現れだ』

相手にコートの奥に決められる。ブロックを弾かれる。ベンチまで追いかけてアンダーでトスを上げるがアタッカーが決められず、何かを叩くような右手。と映像が流れ


ナレ『生半可では到底勝てない…そんな世界に、今彼女はいる』


テン『なんか、よく、何考えてんだろうとか、よく思われるかも知んないですけど、そんな、なんか、こう…なんか、変な言い方八方美人じゃないですけど、どこにでも笑顔振りまいてとか、そんな状況ではないですよね。決まれば嬉しいですけど、その後にニタニタ、ニタニタしてる訳でもないし…


スタッフ『笑いがないとか…』


テン『良く言われますよね。怖いとか…。違うだよ、考えてんだよこっちはとか思うんですけどね(笑)』


JT体育館での映像


ウェートトレーニングをするテンさん。何kあげてんだ


食堂で食事


先にいたケニーに 『スマイル』と話し掛ける(笑)


ナレ『故郷福岡から贈り物が届いていた』


スタッフ『それは何ですか


テン『友達から送られて来たんです。持って帰りますか美味しいですよ。置いときますね』


と、いちご『あまおう』をスタッフに


『緊張しますね。(笑)汚い食べ方してたらね』と映されてる事に気を使うテンさん。(笑)


出された食事は肉のないサラダなどの食事。


『肉はあんまり食べないんですね
の質問に
『ついなんか、肉はバクバクとは食べないですね。多少は食べますよ。お魚がいいですね年かな(笑)』と。


ナレ『一日の練習を終えると雑誌の取材が待っていた』

『今年に入ってから取材の依頼は日毎に増えている。世間に広がるオリンピックへの期待。それを自分が背負っているのだとこんな時実感する』


asicsのカタログ撮影へ


ナレ『写真撮影。実は苦手だ…』


カメラマン『申し訳ないですが。笑顔でひとつ…(笑)』

の注文に照れたような複雑な表情

テン『一番苦手な…』と周囲の笑いを誘う


ナレ『悪戦苦闘の末一時間で撮影を終える』


愛用の自転車を押して帰るテンさん


ここで、テンさんの自宅へ

『汚いです』


なんて、ちょっと謙遜。スッキリキレイな部屋


『変なものはないな』と見渡す。


スタッフ『全然綺麗じゃないですか


テン『汚いですよ。襖開けると汚いです。ホントに(笑)』


と。


スタッフ『家にいる時何してる』の質問に


『家にいる時寝るっ(笑)』と断言


スタッフ『(笑)寝る以外は


『寝る以外は、メールしたり、本読んだり、私はこのソファーが好きなので、このソファーでゴロンとなったりとか』と普通にしてますよ発言。(まぁ当たり前)


ソファーがお気に入りのようで、自分がスッポリ入るサイズとアピールし、ゴロンと転がってみる。


なんか休みの日のイメージが出てますわ


テン『オフの日はホントに、誰にも決めさせない。まぁそれが彼氏とか出来たら別かも知んないですけど、相手に合わせないといけないとか、今はもう私一人の生活だから、もう誰にも邪魔して欲しくない(笑)』


4月
所変わり全日本の合宿へ


ナレ『大会まで一ヶ月。チームには一丸となって取組むべき課題があった』


2007ワールドカップの映像


ナレ『去年のワールドカップ。日本の持つ攻撃パターンはことごとく強豪国にブロックされた』


『クイックもバックアタックも通じなかった。もう同じテツを踏む訳にはいかない』


『全日本が掲げた打開策。スピード。全ての攻撃においてトスを早くし相手ブロックが揃う前にスパイクを打ち込む事を目指したのだ』


『特にバックアタックの高速化には力を入れた。繰り返しトスを上げ少しずつ軌道を修正する』


木村『初めてなんかこういうタイミングでバックアタック打つ事になって、やっぱりアタック一枚増える事によって、テンさんの軌道力も凄い生かせると思うので』


ナレ『ゲーム形式での練習。途中休憩を入れずぶっ続けで行った。2時間が過ぎた頃、精彩を欠いたプレーが目立ち始める。
その時だった。竹下がこの合宿で初めて選手達を集めた』


テン『もう一回集中して。体が動く部分、動かない部分もあるかも知れないけど、しっかりやるしかないからさ。集中して必要な声とか、ボール全部落としていいかって言ったら良くないじゃん。それに反応するとか。当たり前の事と言えば、当たり前。ダラダラしててもケガするだけだからさ、自分達がやるって言う事を意識して、もう一回集中してお互いに』


ナレ『竹下は選手達に苦言を呈しながら、実は同時に一息つく為の間を取っていた。キャプテンとしての配慮だった』


子供の頃の写真

ナレ『北九州の港町に生まれ、男勝りの活発な少女』

野球のユニホーム姿
『ソフトボールが得意だった』

赤いユニホーム姿でレシーブする少女テンさん
『バレーボールは姉の影響で始めた。最初のポジションはレシーバー』

福岡のユニホーム姿でトスを上げる少女テンさん
『セッターに転向したのは10歳の時』


『そして全日本』

葛和監督『チビはあかんかぁ』


テン『いいえ』

葛和『ちょっと高かったらもうあかんやん。飛べっそれやったら

ナレ『御家芸復活に挑み続けて12年。しかしまだ、望む結果は残せていない』


『相手チームにとって、竹下のブロックは、紛れもなく攻撃の狙い目だ。その厳然たる事実を彼女はどう受け止めているのか』


スタッフ『背の低いセッターでは、世界では勝てないとも言われてますが


テン『ん〜まぁ、いろんな事を言う人もたくさんいるし、今まででもたくさんの批判を受けて来てるし、でも、今自分が出来る事とか、その…求められてる事に必死に応える。今、その事ばっかりに気を取られてたら、何も出来ない。そういう中でも自分がそこに立つっていう意味でも、やっぱりしっかり考えないといけないと思うし、うん…みんなに助けてもらわなきゃいけない所もあると思うし、うん、だからやっぱり頑張んないとなって、いつも思いますけどね』


ナレ『そして、戦いの時は近付いた。全日本のユニホームに袖を通した竹下は、何をものを寄せ付けない雰囲気を全身から立ち上ぼらせていた』


『選手全員が決意を認めた色紙。竹下は…
何も語らず…』


『言葉には出来ない、笑顔にもなれない、オリンピックへの道の険しさを、彼女は知っている』


ナレ『北九州市門司。北京への戦いの前に竹下は実家へ足を運んだ』


テン『帰ったよ〜』


ナレ『大好物、母の手料理が食卓に並んだ。和食好きは父の影響』


父『パン食とか、そういう人は大きくなったでしょ?私が和食オンリーで、朝御飯に味噌汁って感じで…』

テン『絶対パンはやなの』


父『子供の成長を妨げたかなぁって反省してます』


テン『でも、今はさぁ、逆にいいやん。わ、わ、和の心を忘れがちやけん』


ナレ『昔と変わらない味が嬉しい』

テン『美味しい…美味しいです』


スタッフ『誇らしいですね大活躍で』


父『まぁあの〜大活躍かどうかはわからんけど、あの〜胃が痛みます。正直な気持ち。至らん気も使わんといけんし、負けがこんだら俺が応援行ったけん負けたんやないやろかて どうしてもゲンかつく訳』


ナレ『家族はいつでも、最大の心の支えだ』


『あの時もそうだった…』