インコといえば噛む、噛むといえばインコみたいなところもありますが、訳もなく噛むことはありません。多分。

ラブバードと呼ばれるコザクラ、ボタン類は噛まれる覚悟で飼う種類ですので(しつけをがんばる種類)別としても、セキセイインコなどは普通ならそんなに噛まないはずです。


では何故噛まれるのかを考えてみました。


<噛んだときの対処法>

まずは噛もうとする鳥について。噛もうとした時点でうまくかわしてください。
噛まれた場合も噛もうとした場合も、そのあとしばらく怒った表情で静かにじっと眼を見る、そして無視などしてください。
これで鳥さんにも「怒られた」という雰囲気が伝わります。
鳥が大人しくなってから数テンポたったら普段通り接してください。
一番大事なのは、噛んだりしなければたくさん褒めてもらえるし遊んでもらえるし仲良くできる、
ということを教えてあげることです。






○遊び半分

インコは噛んで遊びますので、たまに無邪気に指を強く噛む子がいたような気がします。嫌なことだと教えましょう。

噛まれた時に「痛い!」などと叫んだり騒いだり、大きなリアクションを取るとより噛まれます。騒いで踊ってて楽しそうだからもっと噛もうと鳥に誤解されたりもします。
叱るのは、人間を相当慕う子じゃないと意味がありませんでした。



○嫉妬

気を引きたい、遊んでくれないことに嫉妬して噛む子もいます。噛んだらもちろん嫌なことであると教えなければなりませんが、噛む噛まない以前の問題なのです。たくさん可愛がってあげれば噛まなくなりました。ここで必要以上に怒ると拗ねてひねくれるので余計噛みます。

噛んでアピールしなくてもかまってもらえるという事、噛んだりしたら遊んでもらえないという事を教えましょう。なにより寂しい鳥さんの気持ちを受け止めてあげてくださいね。



○怒りや不満、不信

つい甘やかして我が儘に育っちゃった子は嫌なことがあるたびいちいち噛んでいました。
いえ、きちんと教えていれば必要以上には噛みません。信頼関係が大事です。我が儘君はあまりの可愛さに噛んでも許されていたのです。



○恐怖

慣れていない鳥にむやみに手を近づけると高確率で噛まれます。時間をかけてゆっくり落ち着かせるしかありません。
少し慣れた子は軽くつつくジョブを放って様子見してきます。ここで目を閉じるのがセキセイの争いを避ける仲間同士のマナーのようです。にやにやしているように見えます。人間でも使えます、目を閉じるのは慣れない子に効果的です。



あとは抱卵中のメスがいる巣箱に不用意に攻撃しする、鳥同士の喧嘩の仲裁をする、こういう興奮状態の鳥にちょっかいをかけた時です。これは思いきり噛まれます。


思い出深い話があります。昔、父が巣箱をつついて遊んだところ雄鳥が非常に怒り狂い、手乗りだった彼は父の手に止まっては手を、肩に止まっては耳や首筋を、とにかく肌の露出した部分を徹底的に噛みまくり追いかけ回し、かごに戻してからその後も父を見つけると必ずまとわりついて攻撃したというものです。

巣箱を触っただけではそんなに怒らなかったので、おもしろ半分に巣箱をつついて彼を散々挑発したのが原因でしょう。鳥からしたら大切なたまごと雌鳥を攻撃された当然の怒りであったことでしょう。



結論としては、鳥も人も同じ、追いつめられたら何をするかわからないということです。