東シナ海において作戦遂行中の米海軍巡洋艦に、中国海軍フリゲート艦から対艦ミサイルが発射される事案が発生した。米政府の要請により、日本政府は当該事案を「存立危機事態」(=わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態)に認定し、それまで米海軍艦艇に後方支援活動を行っていた海上自衛隊に「米艦防護」の命令を下した。
沖縄県・与那国島西方海域を飛行中であった海上自衛隊の哨戒機が、中国海軍駆逐艦から発射された対空ミサイルにより撃墜された。また、同日には米艦防護任務中の護衛艦に、中国海軍戦闘機から対艦ミサイルが発射されたが、これは対空ミサイルにより迎撃された。
日本政府は、両攻撃を「武力攻撃事態」(=わが国に対する外部からの武力攻撃が発生した事態、または当該武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至った事態)に認定し、全自衛隊部隊に防衛出動を命じた。
未明から沖縄県・石垣島では、Jアラート(全国瞬時警報システム)がけたたましい警告音を発した。中国軍の巡航ミサイルが自衛隊の防空網を突破し、空港・港湾や発電施設などに次々に着弾した――。これは架空のシミュレーションである。