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コインロッカーベイビー 11月26日 18:45

:coinlocker baby 

1970年前半、コインロッカーから乳幼児の遺体が発見、報道されて以来、年数件の頻度で乳幼児の遺体がコインロッカーから発見されるようになりブームとなる。

当時、コインロッカーは一度入れたものは人目につきにくく、長期間放置しても第三者が中を改める事は無かった事、また公共のものであり、時間を空けることで匿名性が保持されることなどから乳幼児の遺棄には便利だったと言える。
(現在は監視カメラや、保管期間を過ぎた物を回収する警備会社も増えた為、その限りではない)
1973年、東京渋谷駅のコインロッカーから保管期間を過ぎた紙袋を回収する。翌日、異臭に気づき中を開けると生まれたばかりの乳幼児を発見。
同年、大阪でもバラバラ遺体をコインロッカーから発見したのを皮切りに一斉調査したところ、またも乳幼児の遺体を見つける。
この年、大都市のターミナルを中心に43件の遺棄事件が発生し社会問題になった。

村上龍がこの話を題材にした「コインロッカーベイビーズ」という小説を発表する。

この事件の延長でバラバラ殺人の遺体をコインロッカーに遺棄する事件も多く、ある事件ではビニール袋に破損した遺体を入れ根元をねじり裏返すことで、一枚の袋で中身を二重に包むことの出来る方法が取られていた。子供ながらにその実用性に感嘆した管理人は、生ゴミを縛る際は今でもこの方法を使わせてもらっている。

コインロッカーは、一時期麻薬取引などにも使われたり、拳銃を隠したりするのにも使われ、裏社会ではかなり実用性のあったものだとされている。

また、都市伝説化した話もある。
コインロッカーに赤ん坊を遺棄した母親が、数年後そのコインロッカーの前を通ると子供がうずくまっている。「お父さんかお母さんは?」と声をかけると「お前だー!!」と叫ばれた、と言うものだ。
まあ、似た話は良くあるので大して面白くも無いのだが、それだけ社会に浸透していた結果なのかもしれない。


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