携帯アプリ。テンクロス作品。
ベクター編では足を踏み外し異世界に迷い込んだ四郎であったが、仮に足を踏み外さず順調に手伝えていたらどうなっていたか?というifストーリー。

たかがifストーリーと思うなかれ、事態は急展開しシリアスな物語となっている。もしかしたら此方が正史かもしれない。
未来の四郎の思惑、そして世界の行方…。スケールが大きくなり、危険も増す。死を身近に感じる展開に。
大人四郎の目的には色々と考えさせられずにはいられない。
今回もBADEND以外は一本道だが、どのように事件を解決するのか、ハラハラしながら一気に読み進めた。
此処に来てベクター編での伏線が光る。また、意外な人物の意外すぎる正体が明らかになる。
大事な人を失う事無く、世界を救う事が出来るだろうか?


エンディングは何処か不条理で、ひっそりとさびしさを感じる物となっている。
瑞穂の勇気、四郎の知恵、雨井や薫の頼もしさに胸を躍らせずにはいられない作品。
是非ともお勧めしたい作品である。