王子様カナンと従者セレストがへなちょこ冒険の旅に出て頑張るゲーム。
緩い冒険ゲーだが終盤はシリアス要素が強くなり、ハラハラさせられる。人気作。
アリスブルーのゲームという事もあり非常に絵が綺麗である。
ゲーム自体もRPG要素が非常に強く手が込んでいる。セーブ箇所が限られている為に一般エロゲに慣れ親しんでからこのゲームに手を出すと若干不自由さを感じるが、そもそもRPGは決まった場所でしかセーブ出来ないものが殆どである。
一般ゲームのようにレベル上げをして装備を整えるが、王子には「腹ぺこ度」というものが設定されており、一定量歩きまわるとお腹が空く為に強制的に城へ戻されてしまう。その為一気にレベル１００まで上げて俺TUEEEは出来ない仕様になっている。
アリスゲーム恒例の女の子モンスターが、此処では男の子モンスターにすり替わっている。
男の子モンスターと言ってもヤンキーやこんにちはのような怖グロいモンスターは「普通のモンスター」に訂正され、きゃんきゃんやちゃぷちゃぷ、やぎさんは神風など従来女の子モンスターだったものが性転換され「男の子モンスター」と呼ばれていた。
因みにこのゲームは全年齢ゲームであり、追加ディスクをインストールする事によって１８禁に生まれ変わる。
一部無理矢理シチュもあるが基本的には穏やかなエロシーンが多い。
誰が受けで誰が攻めかを事前に設定する事が出来るので、地雷持ちに安心な設計。
但しナニがどう見ても試験管にしか見えない仕様はどうにかなかなかったのか。あんなもん入れたら割れるわ。
キャラクターは魅力的。声優も豪華である。
カナンは所謂可愛い系の王子だがざっくりしていて男らしい一面も持っている。
セレストは青髪の苦労人。お人よしだがしっかりしていて肝が据わっている。カナセレがお気に入りである。
白鳳は声優が石田彰。美人で鬼畜だが影のある美人。ナタブームとの襲い受けが気に言っている。
ナタブーム親分は大変男らしい。ドレッドヘアである為恐らくは多くのお譲さまには人気が無いであろうが、個人的には一二を争う程好きなキャラクター。意外に家庭的。
ギルドの二人も大変可愛らしい。個人的にはユーリ×レイヴンが好きなのだが、CG手抜きしすぎだろ。
泉の精霊まじ天使。
シナリオもなかなかに手が込んでいる。ゆるゲーの中で段々と謎が解明され、どんでん返しあり、黒幕発覚でピンチに陥り、葛藤し、それから勇気を奮い立たせて巨悪と立ち向かう燃え展開。
アリスブルーが無くなってしまった事がつくづく悔やまれる。
良作。かなりお勧めなので、まずはPSからでも初めてみたらいかがだろうか。
