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粉薬

薄い唇をそっと開く 赤い舌と真白い歯
絡みつく唾液 それすら苦い
細い指先 爪ではじく
薄い袋 ピンクなのかそうでないのか

昼下がりの明るいリビング 揺れないカーテン暑い日差し
コップに注いだぬるい真水 無色透明な世界が歪む
木目に浮かぶ白い池 世界を揺らせば波が立つ

子供のように嫌々とぐずる 答えるのは外の喧騒
「大人になんてなりたくない」 苦い思いを飲み込んで
吐き出したい逃げるように 籠った空気を迎え入れた

熱が上がる 見えないマフラーに汗をかく
破いてふわり小さな煙 天井を見て目を細める
抗っても無駄だと悟る また大人になる
諦めた 口をあけた

約束を思い出す 流れる時は待ってくれない
「大人になるとはそういうことだ」 逃がさないよう手を添えて
覚悟を決めて飲み下す 吐き出すことは許されない

シャツを羽織る タイトなジーンズ
銀の鍵を捻じ込んだ
細いくせっ毛に帽子を被せる
ドアを開ける 「どうにかなりそう」
薄く笑う 大人になるまで続く苦味

ヒールを鳴らしてカツカツ歩く ムートンまたねしばらくお別れ
風が私を歓迎してる 来たのよ新しい季節
重たいコートを脱ぎ捨ててミニスカートで出かけちゃお
爪をピンクに春仕様 待ってた甲斐があったじゃない

髪をなびかせ歩く並木道 舞う花びらとおそろい耳飾り
軽くステップ振り向く視線 みんな私にクギヅケ
ちょっとだけファンサービスね 春色☆投げキッス

フリル揺らしてルンルン歩く 見えそで見えないチラリズムなの
風にいくら頼ってみても 乙女の秘密は絶対なのよ
厚いタイツは必要ない 思い切ってここはニーハイ
女の子の武器絶対領域 魅力的でも触っちゃダメ!

桜のゲート歩く並木道 ピンクのチークお揃い似合う?
軽くスキップ振りまくスマイル みんな私にクギヅケ
もっと見てくれてもいいのよ 春色☆投げキッス

目を奪われてるあなた 冬のこと後悔した?
可愛い私を見せてあげる あなたから告白したくなるように
ほおら、立場が逆転ね

髪をなびかせ歩く並木道 舞う花びらとおそろい耳飾り
軽くステップ振り向く視線 みんな私にクギヅケ

桜のゲート歩く並木道 ピンクのチークお揃い似合う?
軽くスキップ振りまくスマイル あなたも私にクギヅケ
おとしてみせる絶対にね あなたも私のファンになる
あなたにだけのファンサービスね 春色☆投げキッス

無題

君を守ると誓って生きた この身を裂いても構わないと それすら自分の意志では無いと 気付いた俺をお前は笑う

糸を忘れた操り人形 踏むステップはああ滑稽 自分を信じて踊り続ける その自分すら作り物 演じろ 終幕はまだ早い

幼い頃から君を見ていた 大人になるまで見届けようと そんなの無理だとわかっていた筈 軋む関節に気付かぬフリして

糸を忘れた操り人形 芽生えた心に糸を見失い 時間を忘れて永遠を生きた 干渉は許されない 運命 それは長いシナリオ

戦えると思っていた 守れると思っていた 掌の上だと踊らされていると 指輪が俺を鎖で繋ぐ 愛だと抱いていたものは 生身の君への憧れか 紙芝居の背景 レプリカの目に色は無い

糸を忘れた操り人形 踏むステップはああ滑稽 自分を信じて踊り続ける その姿すら予定調和か

糸を忘れた操り人形 踊れ怠惰なシナリオを 幕開けを忘れ手に入れた心 絡まる鎖 首を絞める
踊れ その古びた手足で
踊れ 俺を忘れるな

むだい

なんでもないなんでもないなんでもない そう言ってるっていうのに
なんでもない訳ない訳ないない 見透かしちゃうあなたがだいすき
苦しくて悲しくて死んでやるって思う時もあるけど
もう少しもう少し明日だけ生きてみよってやってきてるの

生きていくなんて馬鹿らしいけど 死んでくなら楽に思える
急がなくたってそのうち死んじゃう じゃあやりたいことやっていいよね?
ついてきてくれたら嬉しいな
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