某所の松イベがヤバかったのでコラボしてみた。
2017/12/17 21:59
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カポーン。

「ふぅ……」
ああ、どうも。
いつも応援してくれてありがとう。
斉木愛(らぶ)です。
皆さんはお風呂好きですか?
私も好きです。
さて今回は、斉木家のお風呂事情についてお話しようと思います。

私たち兄妹は超能力者なので、お互いの能力が誤作動しないよう細心の注意を払う必要がありました。

最も注意すべきは、お風呂。
お風呂と言えば、誰しもが心安らぐリラックス出来る場所。
しかし私たち兄妹には、それが出来ないのだ。
……いや。
違うな。
それ私だけか。

思えば、私が小学生の頃。
湯船でうっかり気を抜いたせいで、家の風呂場が爆破した。
これはドッキリでもなんでもなく、極自然に爆破し跡形も無く消し飛んだのだ。
それ以降、斉木家ではお兄ちゃんとお風呂は当たり前になったのだけど……。
この年で、お兄ちゃんと混浴するのは流石にキツイ。

ああ、そうだ。
いい事教えてあげます。
私、今ちょうどスッポンポンです。
そう。
スッポンポン。
全裸です。
安心してください。
湯気が異様に濃いおかげで私の控えめな乙女は守られているので、ギリセーフです。
とまあ、せっかくのサービスシーンなのにお風呂の湯気概要に濃くて大事なところが邪魔で見えないと言うのは残念ですか?
ざまぁ(笑)

実はこれ、アニメ的演出ではなくて私の超能力が原因なんです。
ちなみに普段は伊達眼鏡だったりコンタクトを入れているので、超能力が不発することはないんだけど。
眼鏡もコンタクトも常時、着けていられるわけじゃない。
何をするにも中途半端な私は、必ずお兄ちゃんと一緒に行動するようにと両親から言いつけられている……のだが、今日に限っては考え直して欲しい。



考え直して欲しい。
中学一年生と高校二年生の混浴を。
「でもね、ラブちゃん。ラブちゃんを守れるのは、くーちゃんだけなの」
「そうだぞ。万が一の事があっても、パパもママも助けられないんだぞ」
「いや、まあそうなんだけど……」
とは言え、お風呂は気持ちいいもの。
当然、気も抜ける。
ただ今回も私がお風呂を破壊したので一家揃って銭湯に来ました。

カポーン。

「ふぅ……」
温かい……。
要は裸眼で直視しなければ能力が誤作動することも無いらしく、お兄ちゃんは石化を防ぐために銭湯でも眼鏡をしているし。
私はヴァーチャル何たらみたいなゴーグルを着用していれば平気らしい。
いや待て。
目元隠すだけなら、普通のゴーグルで良くないか?
折角のお風呂なのに、このゴーグルのせいで頭が蒸れる。
銭湯っていうか、戦闘なんじゃね?

ヤバイ。
気持ちいい……。



遠くから、微かに声が聞こえる。
「大変だー!大変だー!」
いつの間にか湯船で寝ていたみたい。
徐々に明確になっていく賑やかな声に耳を澄ませる。
テレビの音かな?
「うん……。ん!?」
目覚めるとそこは、銭湯でした。
でも何故か知らないけど四方八方・全方位を同じ六つの顔に取り囲まれて、ジワリジワリと躙り寄られてる。
え。
何この状況。
待って。
怖い。
ちょ。
怖っ!まっ……、

ドォンッッ!!

「「「!?」」」
あ。
テンパり過ぎて、思わず目から破壊光線撃っちゃった……。
見事に壁に穴空いてるよ。
うわあ。

流石のコピペ集団さん(仮)もザワついてる。
……やっちゃった。

あー。
どうしようどうしよう!
なんて頭を抱えていたら、ヴァーチャル何たらみたいなゴーグルをしてるのにも関わらず超能力が次々に出てくる。
……これはもう、手遅れなのかもしれない。

「「「「「先生ッッ!!!」」」」

……え。
もう半ば人生終了だと諦めかけていた最中にキラッキラに目を輝かせる六人と目があう。
しかも瞬間移動で女湯に行きたいとか言い出した。
ああ、もう!
どうなっても知らないからな!
私はヤケになって、言い寄る六人を瞬間移動で宇宙に飛ばした。
驚いてる様子の六人を宇宙の遥か彼方まで持ち上げて、死なない程度に一気に地上へ突き落とす。
さっき私を同性のニートだと勘違いしてたみたいだし。
これくらいなら大丈夫だよね?



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