胆振管内白老町竹浦の海岸で土佐犬2匹をひもでつながずに放したため、犬が散歩していた女性を襲って溺死させたとして、苫小牧署が重過失致死の疑いで、同町内に住む飼い主の60代の男を近く逮捕する方針を固めたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、男は2月26日午前10時すぎ、同海岸で土佐犬の凶暴性を知りながら、リード(犬の引きひも)につなぐなどの注意義務を怠ったため、2匹が散歩中の橋場トミ子さん(59)=同町竹浦=を波打ち際で襲い、溺死させた疑いが持たれている。
男は同日午後0時15分ごろ、波打ち際で橋場さんが倒れているのを発見したとして同署に届け出ていた。

同署は、橋場さんの遺体に動物のかみ痕など不審な点があったことから捜査を開始した。
同署は橋場さんの夫から提供された、携帯電話の歩数計機能の記録などから、橋場さんの当日の行動を確認。
付近住民からは「海岸で土佐犬を放す男がいる」との情報も得た。
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