コロナワクチン接種後に夫が死亡 国の認定まで2年近く経過 妻「認定を速やかに進めてほしい」と憤り

7/24(月) 14:38配信
読売テレビ

 ワクチン接種で健康被害が出た人への国の救済制度を巡り、新型コロナウイルスのワクチン接種後に死亡した男性の遺族が会見を開き、救済認定を急ぐよう訴えました。

 ワクチン接種による健康被害について国は、「極めて稀だが、不可避的に生ずる」として、接種後に健康被害が出た人に対し救済制度を設けていて、ワクチンとの因果関係が否定できないと認定した場合、医療費や死亡一時金、障害年金などが支給されます。

 厚生労働省によりますと、7月14日時点で、8000件を超える申請があり、そのうち認定されたのは全体の4割程度だということです。

 大阪市に住む河野明樹子さんは、2021年7月、当時55歳の夫の俊弘さんを1回目の接種の2日後に亡くしました。2か月後の2021年9月に救済制度を申請し、2023年7月14日に認定を受けました。

 申請してから認定まで2年近くかかっていて、河野さんはコロナワクチンで家族が死亡した遺族の実態を知ってほしいと24日会見を開きました。

 会見で河野さんは、「解剖では『ワクチンは100%関係ない』と話をされたが、認定を受けたことで覆った」と自身の経験を話し、「夫には基礎疾患があるからその優先接種を受けたのに、基礎疾患のためか、ワクチンで死ぬことになった。この危険性をもっと伝えたい」と語りました。

 今後は、国に対し認定を速やかに進めるよう求めるほか、ワクチン接種後の死亡について、研究を進めることなどを求めていくとしています。