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※この記事は常に上に来ます。

What new?
11/21⇒異世界ふぁんたじー【氷の国編】

ここは創作ブログです。
オリジナル小説やパロディ小説を気まぐれに投稿していきます。
ジャンルは様々。青春だったりファンタジーだったり。たまーに詩もあるかもです。
基本的に1000文字前後の短編になります。
自由にやっていくので更新とか遅かったり早かったり。
雑記もちょこちょこつけていくことにしました。話題は日常レベルから創作話などになると思います。

パソコン、携帯共に対応しております。
どちらから見てくださっても大丈夫となっています。

カテゴリー
オリジナル小説
パロディ小説
雑記

(アン)リンクフリー。
感想があればコメントやミニメールで送ってくださると嬉しいです。
その他質問があればhazakirui☆yahoo.co.jpまでメールをお願いします(☆を@にして送ってください)。


管理人:葉咲 涙生(はざき るい)
腐女子。基本的に文字を書くのが好き。
漫画も小説も読む。最近時間がなくなってあまり読んでない。
大学生。一人暮らしの寂しい子。

ごちゃごちゃ呟いてるアカウント(本垢ともいう):@Hatiyaki
(こちらはHNが違いますが同一人物です。腐な事はあまり呟いていませんが、耐性がある方が良いかと思われます)


路地裏のリトルクライ(前編)

とある所に、鳴き声が普通とは違う猫がいました。その猫は野良猫で、今の姿はお世辞にも綺麗とは言い難いものでした。野良なので仕方なかったのかもしれません。猫は、野良をいいことに好きに暮らしていました。仲間は、いないと同義でした。肉親は、居ませんでした。育ててくれた親が生きる術は教えてくれていたので、困ることはありませんでした。特別に寂しいと思うこともないので、猫は仲間を作ろうとは思わないのでした。通りがかった人間に、一つ声をあげれば興味深そうにこちらを向いて、撫でてくれましたし、時々えさだってくれたから寂しくなんてないのでした。
ある日、猫が通りを歩いている時でした。一人の人間がキャンバスを立てて絵を描いているのを見つけました。普段なら気になることはないのですが、この小さな町で見かけたことの無い人間だったので、猫は気になってその人間の近くに座って見上げました。一声、みゅう、と普通ではない少し変わった鳴き声を上げるとその人間はすぐに気付いて、猫を見ました。黒髪の綺麗な人でした。その人は猫を見ると、嬉しそうに笑いました。
「うおー猫だ!わしに近づいてくれるなんてめずらしっ」
その人間の口から出た言葉は、猫からしたら他の人間とは少し違っていて、面白いな、なんて思ったのでした。もう一度、みゅう、と鳴いてみせると人間は嬉しそうに猫を抱き上げました。そして顔の高さまで持ち上げると、もう一度嬉しそうに笑って、言うのでした。
「可愛いな〜」
そして猫を地面に降ろすと満足のいくまで猫をなで、ふわふわとした毛並みを存分に堪能すると、体を起こして画材の片付けを始めました。どうやら今日はもうおしまいのようです。チラと見えた絵は町の人々が働いている様子でした。猫は、猫ながらその絵に見とれていましたがすぐ仕舞われてしまったので長い時間見ることは出来ませんでした。
「じゃーね」
そうしてその人間はその場を立ち去り、猫は動かずに見守っていました。それがその人間と、猫の出会いだったのです。
翌日、同じ場所に行ってみると、昨日と同じように、同じ人がそこで絵を描いていました。集中しているようで、近づいただけでは気付きません。
「みゅっ」
「あれ、昨日の猫だ。何で来たんだろ、餌は持ってないぞー」
鳴き声で気付いて、それが昨日と同じ猫と解った人間はまた嬉しそうに笑いながら撫でて、暫く経つと再び絵に向いました。その絵は昨日描いていたもので、再び猫はその絵にみとれました。その人間の手から生み出される絵を、猫はとても綺麗だと思ったのです。また、真剣な表情で手を動かす人間を好きだな、とまた猫ながらに思ったのです。
完成までまだまだかかるようで、次の日も、次の日もその人間はここへ来て絵を描き続けました。猫はその度にその人間の隣座って、人間と、人間の描く絵を見続けました。そうしている内に人間は少しの餌をくれるようになり、名前を猫にくれました。
「そろそろ名前あってもいいよね。みゅうって名前は?」
「みゅー」
「じゃ決まり。あ、わしかっぺだから」
出会った時のように抱き上げられて、今度はその胸に抱かれました。初めて、その時みゅうは人の温かさを知り、心地良いな、と感じたのでした。

ある日のことです。その日は朝から天気が悪く雨が降っていました。かっぺは勿論、絵を描きには来ていません。みゅうは野良猫なので適当に雨宿りできる場所を探して走ります。猫は濡れるのが大嫌いなのでそれは素早いものでした。ただ、季節は秋。温かいとはとても言い難く、みゅうは寒さに震えていました。どれくらい経ったでしょうか。そろそろ寒さでどうにかなってしまいそうだと、みゅうが移動する気力すら無くなった時でした。
「みゅうー、みゅうー!!」
どこからともなく、かっぺの声が聞こえました。それはみゅうを呼んでいて、みゅうは考えるよりも先に鳴いて、飛び出していました。
「みゅう!」
かっぺはみゅうの姿を見て、安心したような表情になるとおいで、と手を広げました。みゅうが飛びつくと、かっぺはうっわ、びしょびしょなんだけど、と笑ってみゅうを抱きかかえてそのままどこかへと走り出しました。みゅうにはどこに向かっているのか分かりません。けれど、かっぺの腕の中がとても温かくて、安心できて、不安なんてないのでした。
着いた所はどうやらかっぺの部屋のようでした。そこは画材が散らかっていて、とても綺麗とは言えないのでした。かっぺはそんな事お構いなく突っ切るとシャワールームへと入り、ぬるいお湯を出して、タオルを浸して絞り、それでみゅうをごしごしと拭きはじめます。水が嫌いな猫でもこれなら逃げません。僅かながら、その温かさと、その感触にみゅうは幸せを感じたのでした。

つづく。
more...!

みゅうたんと! @ついったー

みゅうたんと! @ついったー

みゅうは人ではない。では何か?人間の女性にネコミミと尻尾を生やした生き物だ(人間なら成人済み)。宇宙人ではない、らしい。本人曰く。きちんと地球 語(日本語のみ)を話すし、書く。それ以外の言語を耳にしたことも無ければ目にしたことも無い。時々本人が眠たかったのかへろへろになっている読めない文 字があるが、それは別に彼女に限ったことではないので宇宙語ではないだろう。親もきちんといれば家もある。なので人外と言えど地球生命体ではあるらしい。 彼女に宇宙人だとか言うととても怒る。怒るけど怖くないのでからかったりする時は多いにからかう。でもやりすぎると泣いてしまうので注意が必要だ。
そんな訳で、別に彼女の言葉を信じていない訳ではないが、きちんと地球人であるということを証明する為にも自分は彼女のことを監視してみたりしている。 彼女の一日の始まりは起床後、顔を洗い家族に挨拶をし、携帯を開いてツイッターにおはよう、と投稿。服に着替えた後、フォロワーからのおはようという挨拶 に対しおはありと返して今度は朝ごはんだ。寝坊した場合この朝ごはんは抜かれる。因みに服装は一般女子が着るような可愛い服である。そして髪型はツイン テールが主で、彼女は童顔なために良く幼女と言われる。その度えーと不服そうなのだが、その表情も幼女っぽくて可愛い。それが故に幼女と言われるのが耐え ないのではないかと思われる。いや純粋に幼女っぽくもあるんだけど。
えー話が逸れた。支度が出来ると彼女は学校へ向かう。学校は楽器を取り扱うようなところで、彼女はフルートが好きである。それはもう溺愛している。一般 人からしたら理解が及ばないほどである。そして歌も上手い。声も大きい為に迫力があり、カラオケで一緒に行くとマイクを腕いっぱいに引き離して歌うくらい である。それでも迫力が凄い。この声の大きさはそのネコミミと尻尾と何か関係ある?という程で、だが本人曰く関係ないらしい。あまり信じられない。
通学中は暇なので音楽を聞きながら携帯を開いてツイッターをしている事がしばしばである。ツイッターとは一種のコミュニティサイトのようなもので、本人 が望めばコミュニティを取ることも、取らないことも出来る新しいタイプのものだ。そんなツイッターで彼女はコミュニティを取っており、それこそ本当に色ん な人とコミュニティを取っている。インターネットを介している為に見ず知らずの、ヘタをしたら海外の人ともコミュニティーを取れるのだ。
「おはみゅー」
「おはよー」
「にゃー」
「にょき」
「コレデ私達、ズットズーット一緒ネ!」
「エリーゼ!!!!」
「みゅうさん釣れた」
基本的に独り言のような呟きを投稿していくのだが、それに反応されたり反応したり、といった形でコミュニティを取るのだ。このツイッターは恐ろしくて、 そのフラットな体制から廃人が出ることがある。そしてみゅうも例外ではない。初期は見るだけで呟いたりはしなかったのに、最近になって呟くようになり、 あっという間に廃人が出来上がった。それは本当にあっという間で、今では一日200はおろか300ツイートも行くようになり、規制もかかるようになってし まった。本当に恐ろしいことである。今では生活の大多数をツイッターが占めていると言っても過言ではないのではないだろうか。ネコミミだとか尻尾だとか既 に関係ないレベルのことである。




飽きた。

そんな感じ

!!!!!!!!!!!ホモ注意!!!!!!!!!!!!!!


このダルい感覚。まだ着いてすらいないのに帰りたいと度々思う。二ヶ月程学校に行っていないという事実は俺に怠惰を覚えさせた。いや、それは俺だけではないから許されるはずだ、許されなければならない。そもそも許せって言ったって誰に許してもらうんだという話だが。
まだまだ夏の暑さは抜けない。電車に乗った時の冷房がとても心地良い。日差しが厳しく窓際にいると首が焼けてしまいそうだ。昼の時間帯だというのに座席にみっしりと人が座っているのは都会ならでは。少し視線を動かし空いてる席を探すもなし、仕方なしに吊革に捕まる。後期初日からツイてない。

「あれ、大川じゃん」
「お、川井」

途中の駅で電車に乗り込んできたのは同じ大学の、同じ学科で同じサークルのヤツだった。

「なんだお前も昼から?」
「おう、そっちも?」
「おー、なんか前に入れようかと思ったんだけどいいのなくてな」
「なんかうちのとこ時間割クソだよなー」

他愛もない話をして、どうだった、と聞いて、そういやどうだったも何も、一緒に遊びまくったな、と思い返す。忘れる訳がない。誘えば用事がない限り付き合ってくれるコイツを。
案の定一緒に遊びまくっただろ、なんだよ忘れちゃったのか、俺寂しいー、などと冗談混じりに言われ、俺は気持ち悪いホモかよ、なんて笑って返すのだ。それにいつも決まって川井はちげーよ、ばっかじゃねーの、と言う、はずだった。けれど、今回は違った。そうだよな、ホモって気持ち悪いよな、なんて寂しそうな表情をしたのである。その表情を見て俺は申し訳なさと、愛おしさとの感情を抱いた。
どうしてお前が寂しそうな表情をするんだ、ホモなのかそうなのか。いいやホモなんてことより、誰が好きなんだ。
混乱して、その先まともな受け答えなんて出来なかった、誰が好きなのかなんて聞くことも出来なかった。ただ、それからぎくしゃくした空気のまま学校へ行ってそれぞれの授業を受けに向かうだけで。俺にはどうしようもなかった。

これは叶うことのない恋で、この気持ちは誰にも知られずに終わるだろう、自分の気持ちに気づいた次の瞬間にこの恋を俺は諦めていた。けれどそれは相手がノンケだったからで、性別という大きな壁があったから、それがなかったら諦めてなんかいない。だから納得がいかなかった。だったらなあ、俺を選んでくれよ、そう言いたくて仕方が無かった。言える訳もなかったが。
それからはどうもぎくしゃくして仕方なくて、夏休み馬鹿みたいに遊びまくったのが嘘みたいに距離が出来た。同じ授業でも隣の席に座ることなく、距離を置いて違う席に座った。それがどれくらい続いただろう?1ヶ月くらだと思う。もう終わってしまったんだ、と思い始めていた時だった。
メールでアイツに呼び出しを食らったのは。

『今暇?』
『まあまあ暇してるけど』
『じゃあ203教室に来てくんね?』
『分かった』

何を言われるんだろう、話があるんだろうか、もしかしてバレたのか、なんて思って、どうやって大学の203教室まで行ったか後から思い出しても覚えていなかった。教室に入った瞬間俺は険しい顔をしていたらしく河合に爆笑をされた。それにムッとしてなんだよ、と言ったら身構えすぎと笑われて、それが本当に普通で、ああ気にしてたのは俺だけなのかと思って肩の力が抜けた。

「で、何で呼び出したんだよ」
「ん、いやなー、ちょっと」
「何だよ」
「気持ち悪いと思うんだけどさー、オレお前のこと好きだわ」
「はぁ?」
「いや、だから好きだわ」

二度言われて尚理解することが出来なかった。いや、理解したけれど信じることが出来なかった。到底信じることが出来るものではなかった。

「だからさ、恋愛的な意味で好きだと言ってるの、ホモだよホモ」
「いやいやいや……」
「お前の返答しだいじゃまあ友達のままだしまあそっちなんだろうけどさ」

こうもあっさりしているコイツを目の前にして混乱していた。大混乱だ。俺の方がずっとコイツを好きだったのに、告白を先にされて、こうも男が廃ることはないだろう。でも、嬉しくないなんてことはなかった。叶う訳がない、そう諦めかけていた恋が叶うのだから。

「いいよ、なあ、お前のことずっと好きだったんだ」
「え……」
「だから、ずっと好きだったっつってるだろ馬鹿」

表情を一気に明るくして、まじで、と騒ぐコイツが可愛くて、やっぱり好きだなあと思って腕をひいてほっぺに軽くキスをした。


end.
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SSSログ

ぼんやりと、赤みがかって来る空を見上げた。なんだか、大切なものを忘れてしまったようで僕は虚無感を抱きながらその空を見ていた。
僕の心はぽっかりと、穴が空いたようで、いや、穴が空いた訳じゃなくて、中身が無くなってしまったようで、虚しい。原因なんて分かりきっている、でもその原因を取り除くなんて今の僕には無理だ。

皆、時間がなんとかしてくれるさ、そう言うけど、僕にはそれが信じられなかった。だってこの虚しさは、他の誰にも埋める事が出来ないから。中身を埋めてくれる人は、もういないから。だから、なんとかしてくれるだなんて、信じられなかった。

人はなくしてからその大切さを知る、そう言われているけど、本当にそうだと思う。その存在を大切だと僕は思っていた。大切さを気づいていると思っていた。けれど、なくして気付いた、それは僕が思っていたなんかよりも僕にとって大切で、かけがえのないものだったんだ。

当たり前だなんて、なかったんだ。当たり前だと、思っていた。それが何より、悔しくて、悲しい。
この虚しさはきっと、一生付きまとうんだろう。

【君の隣にいるのが、当たり前だったのに。】




そんな事を言うつもりはなかった。普段なら喜んで笑顔でいいよ、と言っただろう。つまらない嫉妬だったんだ。本当に。だからすぐ後悔した。何でそんな事言ったんだろう、って。
彼女は困った笑顔を浮かべて僕の前から立ち去った。違う違う違うんだ、そんな顔をさせたい訳じゃないんだ、なぁ。僕は自分の言葉を撤回しようと口を開くけど、肝心の言葉がプライドとい壁にぶつかって出なかった。

彼女の姿はもう見えなかった。今更後悔しても何にもならない。僕は彼女を傷付けてしまった。どうしていつもいつも上手くいかないんだろう?本当に言いたい事はなかなか言えないのに、思ってもないことはすらすらと口をついて出てくる。そんな嘘つきたくもないのに。

彼女はその嘘に良く傷つけられている。僕はその嘘で良く彼女を傷付けている。つきたくもない嘘。全く、いっぺんも思ってもないこと。どうしてそんな言葉が僕の口をついて出てくるんだろう、迷惑極まりないったらありゃしない。

でもそんなの、全て僕だ、結局は僕のせいなんだ。彼女を傷つけてるのは僕。その事実は変わらない。

せめて、僕が素直になれたら、そう思う。だけど現実はそう上手くはいかない。本当にどうしてこうまで上手くいかないのか不思議なほどに。

彼女は、今ごろ違う誰かに頼ってるのだろうか(それに嫉妬するのは僕なのに)。


【ぼく以外の誰かに、頼ればいいよ】
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