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私信+〜5月31日拍手レス

こんばんは譲葉です!


最近オタ友に飢えております…オタ友いたらどんな遊びしますか…(暗!!?)
色々血迷って、求人誌に載っていたまん☆だらけのコス店員バイトやったらオタ友出来ますか…とか思いましたが流石に止まりました。笑

そんな5月の最後の日。
寂しくなってきたので高校の元部員の集まりとか企画してみます。



それでは追記より拍手レスと、みゆう様といがらしさんにこっそり私信です*
その他拍手わんぽちやご訪問、本当にありがとうございましたー!
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ハルアベお隣さんパロB

積み重なった段ボールを一箱ずつ開封して整理していたら、いつの間にか日暮れの時間になっていた。

最後にその窓にカーテンを取り付けて、外の景色を覆い隠す。
部屋らしくなった自室を振り返って、俺はある人物を思い返した。

――榛名元希、さん。

たった一人でこのアパートに越してきた自分に、初めて温かい笑顔をくれた人。
その顔を思い浮かべると何故か頬は熱く火照った。

――なんか、俺、変だな……

沸き起こる感情の正体を掴めないまま、俺はベッドに横たわった。
もうすぐ、夕飯の時間だ。
節約の為になるべく自炊しようと決意していたが、流石に冷蔵庫の電源を繋いだばかりの今日は何の食材も有していない。
疲れたけど、お腹は減った。何か弁当でも買いに行かねば。



ベッドの上でうとうとしながら悠長に考えていると、それは唐突に部屋中に鳴り響いた。

ピンポーン。

「……?」

今日何度も押して回った、玄関の呼び出し音。
それに対するのは誰だ?という疑問ではなく、どうして?という不安だった。
予想外のチャイムが、緩んだ俺の思考回路を覚醒させた。

今日ここに越してきた俺には、当然ながら訪ねてくるような友人知人がまだ存在しない。
宅急便や料金徴収でもないだろうし……一体誰だ?

横たわったばかりのベッドから起き上がり、俺は玄関へと向かう。
一応覗き穴を覗いて見たが、そこは曇っていて何の役目も果たしていなかった。
恐る恐る玄関を開けた先に立っていたのは――…


「よっ」

「榛名さん!?」


そこには先程顔を合わせた隣人が立っていた。

しゅるしゅると緊張の糸が解くのを感じながら、俺は玄関のドアを開け放した。
すっかり髪の毛も乾き、きちんと服を着た榛名は、再び人懐っこい笑みを浮かべながら……
何の断りもなく、部屋に上がりこんできた。

「……?」

その行為に再度不信感が込み上げて来たが、それが今の数少ない知人の行為だと思うと、なんとなく違和感は気にならなかった。
先に靴を脱ぐ榛名は、俺の方を振り返り手に持ったカップラーメンを掲げた。

「食いもん、ねーかなと思って。引っ越し祝いにお裾分け!」

ニカッと榛名は笑う。
……ああ、そういう事か。
ぼんやり納得してから、俺は靴を脱ぎ部屋に上がった。

「いいんですか?いやでも、何か買って来ようと思ってたんで、ありがたいです」

「ん、一緒に食べよーぜ」

……え?とその言葉に対し首を傾げて見せる。
榛名はカップラーメンの封を切りながら照れくさそうに俺の顔を見た。

「俺、ちょっと寂しがり屋なんだよ」

言葉通りの表情。
出掛ける主人を切なげに見上げる子犬のような表情。
どきり、と心臓を貫かれて、俺は咄嗟に目を逸らした。

「お、お湯……沸かしますね」

「ん、ありがとー」

慌てて立ち上がって、榛名の顔を見ないようにキッチンに逃げ込む。
水を入れたヤカンを火にかけて、沸くまでの間暫く待った。



なんだ、なんだ、なんだ――!?

正体不明の感情は、沸騰直前のようにふつふつと揺れ動いた。
ヤカンから噴き出した湯気が、俺の視界を白く霞ませた。





***

私にしては珍しいハル←アベからの入り。笑
そして今回の阿部はデレからのツンです。
なんとなくモヤモヤな話ですが、最終的にはいつものハルアベっぽく、そして榛名がただの非常識人に終わらないように頑張ります。
この展開に不安を覚えた譲葉からの補足でした!笑
というかギャグノリにするつもりだったのにどうしてこうなったんだ…!

ハルアベお隣さんパロA

引っ越し初日、とりあえず何よりも先に手土産を持ってアパートの各部屋に挨拶回りした俺だったが、住人には半分も会えなかった。


俺が今日会えたのは、一階に住む独身らしきおばさん、俺と同じく大学生で一人暮らしの男、仕事をしている雰囲気のない男性、愛想のないご老人だけだった。
誰しもが素っ気なく応対してきたので、立ち話はほとんどせず、本当に挨拶をするだけに終わった。

まぁ、都会の近所付き合いなんてこんなものか。

あまり深く考えないようにして、俺は再び自分の部屋の前に立った。
残る部屋はあと一つ。俺の隣り、二階の一番奥の部屋だけだった。



ピンポーン。

「…………」

手始めに部屋のチャイムを鳴らしても、誰からの応答もなかった。
アパートの各部屋には表札がなく、生憎その部屋が空き部屋かどうか判断する事が出来ない。
先程訪ねた手前側のお隣さんは留守、もしくは空き部屋だったので、こちら側のお隣さんには誰かいて欲しいな、と期待を込めながらもう一度チャイムを鳴らす。



ピンポーン、ピンポンピンポーン。

「すいませーん、お留守ですかー」

少々しつこくチャイムを鳴らして、ドアをノックしながら声を掛ける。
もし中に誰かいたら迷惑な行為だろうけど、恐らくこの様子では誰もいなさそうだ。
俺は気を落としつつ、その部屋の前を立ち去ろうとした……の、だが。

「はい」

突然目の前で沈黙を貫いていたドアが開き、一人の男性が現れた。
髪を濡らし、上半身裸の状態でジーパンを穿いた男が。

「な、ん、なな……っ!?」

諦めかけた住人の予想外の登場に、俺は言葉が出ない程に驚いて口をパクパクさせながら男を見た。
男は怪訝な顔をして頭をタオルで乱暴に拭いている。
端麗な顔立ちと鍛え上げられた身体を、惜しげもなく見せつけながら。

「……つか、お前誰?」

初対面の人間に対しここまで(色んな意味で)堂々としている人間も珍しい。
一切の思考が薙ぎ払われた頭に単刀直入な質問が投げかけられ、俺ははっと自分の目的を思い出した。

「あっ、あの、俺今日隣りに引っ越して来ました、阿部隆也って言います。えっと……宜しくお願い、します」

一体男のどこに視線を合わせたら良いのか困った俺は、おろおろと自己紹介をしながら手土産を差し出した。
するとすかさず男は言った。

「え!食いもん?」

冷静に聞けばデリカシーのない言葉だが、俺は視線を落としながら必死に頷いた。
中身は母親お気に入りの店の和菓子詰め合わせだ。
内心、男の嬉しそうな声にほっとする。

「うわ、ラッキー。ありがとな!えっと……タカヤだっけ」

突然の呼び捨てに思わず顔を上げると、男は屈託のない笑顔で俺に笑いかけてきた。
髪が濡れて頬が上気しているせいもあるだろうか。
それは見惚れるほどに美しい笑顔で、俺は数秒呆けてしまった。

「俺、榛名元希!これもなんかの縁だし、お隣さん同士、これから宜しくな!」



ここに来て初めて向けられた、人の温かい笑顔。

俺は知らなかった。

これからこのお隣さんが、俺に対し、一体どんな災難と気苦労をもたらすのかを――…



二期振り9話感想

あーわわなんだか日記にすら顔出せてなくてすみません…
私信飛ばしたりお隣さんパロ書いたりしたいのにー!いやしかしお隣さんパロ意外に難産ですっ(ぎりぎり)


それでは追記より二期振り9話感想です*
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ハルアベお隣さんパロ@

予告しておりましたハルアベお隣さんパロです*
出だしを間違ったようで(笑)一人称が誰なのか分かりませんが今回は阿部です。榛名も出て来てなくてすみません。
まぁ日記連載という事で普段よりさらっと書くつもりですので、お気軽に読んで頂けたら幸いです*^^*
ではどうぞ!








三月も終わりに近付いた頃。
人も車も通らないような道路沿いに建つ、くすんだアイボリーの外壁の二階建てアパート。
心許ない錆び付いた階段を上がりながら、俺はそのアパートの外観を眺めた。


高校を卒業し、実家から離れた大学へ通う事になった俺は、この春よりここで一人暮らしを始める事に決めた。
一人暮らしをするに当たり、とりあえず削れる所は削っておこうと思って、まず住まいとして低家賃のこのアパートに目星を付けた。
1K風呂付き、二階で日中は日当たりも良い一室を案内され、俺は二つ返事で契約書にサインをした。
その部屋はお世辞にも綺麗とは言えなかったが、男一人が普通に暮らす分には特段問題も無かった。

今日が記念すべき、この部屋で暮らす第一日目だ。

階段を上って奥から二番目の部屋の鍵を開ける。
力を込めれば引っこ抜けてしまいそうな緩んだドアノブを回し、中へと入った。
部屋の中にはすでに荷物が運んであり、まだ整理していない段ボールがいくつか積み重なったままでいる。
さて何から手を付けようか、と近辺を見回すと、複数の同じ紙袋がまとめて置いてあるのが目に入った。

――そうだ、近所の人にご挨拶しとけって言われたんだった。

先日の母親の言葉を思い出し、俺はその紙袋を一纏めに提げ再び靴を履く。
まず挨拶回りをしてから荷解きに取り掛かった方が良いだろう。
こんな崩れかけの(なんて言い方は悪いけど)アパートに住んでいるのは、一体どんな人達なのだろうか。
僅かに期待と不安を抱きながら、俺は玄関のドアを開けた。
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