すごく思い付きでやったから中途半端にも程が有る。
非常に申し訳ない。
小説カテゴリに入れて良いのか分からんがとりあえずいれてみたおっおー\(^o^)/
久しぶりに泊まりに来た兄は、いつにも増して機嫌が悪かった。
慌てて夕飯を用意して、食べたら早々にベッドに入ってしまったので、慌てて後を追いかけて隣に入ると、「狭いんだよちくしょー」と言ったきり背を向けてしまった。
「ねぇ兄ちゃん」
「あ?」
声をかけるといかにも不機嫌な声が帰ってくる。
「またスペイン兄ちゃんと喧嘩?」
「ち、ちげーよ!だってあいつが……っ!」
正解ですと言わんばかりに顔を赤くしてガバッと寝返りを打った兄に内心ため息をつく。
こうして兄の愚痴を聞く回数は、きっともう両手では数え切れないだろう。
話は簡単なのだ。素直に好きだと言えない兄の遠回しな行動と、兄の気持ちを理解出来ずに子供として扱ってしまうスペインの行動が起こすすれ違い。
こんな事ならいっそ自分のものにしてしまおうと何度思ったか分からない。そんな黒い気持ちに蓋をして、兄の愚痴が一段落した所で口を開く。
「…それでも好きなんでしょ?スペイン兄ちゃんのこと。」
結局スペインが大好きな兄は大抵この一言に小さく頷いて、俺に背中を押されながら飛び出してきたスペインの家へ帰る。
「…べつに…もう好きじゃねえよ…あんな奴…」
「え?」
「だからっ…もうあいつの事なんか嫌いだって言ったんだよ!!」
今までに無い返答に正直驚いたが、どうやら今回は本当に兄の気に障ったらしい。
「じゃあさ、兄ちゃんものにするなら今ってことだよね?」
「は?」
今まで顔を真っ赤にして憤りを表していた顔がきょとんとしたのを見て、体の奥から黒い気持ちが溢れ出てくる。
「………んっ…」
「…っはぁ……てめっ…!!」
思わず自分と良く似たその顔を撫でて唇を塞ぐと、再び面白い位に顔を赤くして、キッと睨みつけてくる。そのまま文句を言おうと兄の口が開いたところで彼のくるんを引っ張った。
「…ひぁぁっ…なんなんだ、よ…っ…お前……や…やだぁっ…」
彼の特徴的な癖毛が性感帯であることはとっくに知っている。
どんなに抵抗したってそこを触られてしまえばおとなしくなるより他は無いのだ。
「ねぇ、スペイン兄ちゃんとはこーゆーことしたこと無いの?」
「なっ…」
「有るわけ無いよね、未だにスペイン兄ちゃんの子分でしかない兄ちゃんにそんな経験有るはずないよね。」
一気にまくし立てると、兄の目から次々と大粒の涙が溢れてきた。
知っているのだ、自分は。
兄が本当にスペインを愛して居ることも、それが家族愛ではなく恋人に向けたものであることも。
そしてスペインが兄の気持ちに答えて良いのかどうかの葛藤をしている事も。
全部知っていて言っているのだ。
この快楽の中で、愛しい兄がどちらを選ぶのか、ただ純粋に知りたかったのだ。