僕が映画を観るようになったのは
小学校高学年の頃


長い休みの時


もう 夏だか冬だか 春だったかも判らない



平日午後に放送されていた映画番組だった



子供だった僕は

いわゆる ワイドショーの類なんて


当然つまらない



今でいう ザッピングをしながら 気になる番組を探していた



「コンバット」に
「奥さまは魔女」
グラハムカーの「世界の料理ショー」は

お気に入りだった



そんな事があったからか

外国人が出演する番組って感じで



なんとなく観はじめたのが
「午後のロードショー」



休み中の僕の定番になった



その中でも 特に印象的だったのが



「アラビアのロレンス」

ピーター・オトゥール演じるロレンスの格好良さに
僕も名前の前に「エル」を付けたいと思った程だ



次は

「ペーパームーン」

ライアン・オニールと 実娘テイタム・オニールが共演

ライアン演じるケチな詐欺師と 彼をお父さんと信じて付きまとう女の子の
ハートフルクライムストーリー
ラストシーンで
車のボンネットに付いた風車が

最初ぎこちなく
でも 次第にクルクルと勢いよく回るのが

この二人の旨く行かない人生が また調子を取り戻す様を象徴している様で

大好きなシーン



そして

「禁断の惑星」


子供心に とても怖くて
ずっとドキドキして観ていた


あまりの怖さに
見えないモンスターの足跡に追いかけられる夢を観た程だ









ただ 後になって色々と判る



名前の前に ただ「エル」を付けても意味が無いと知り


クルクルと回る風車のシーンは無かった



風車のシーンは
今でも ビデオやDVDになるときにカットされたんではないかと思う程 鮮明に覚えて居るんだけどなぁ…



そして 大学生の時
玩具店でバイトをしていた時
ロボット・ロビーに再会し

いわゆる 名作に接していた事を知った