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噂以上の
競馬場が揺れた
オークス。
今回、際どい勝負を自らの瞬発力で勝ち取ったブエナビスタ。
「すごい馬ですよ。助けられました」と安藤勝騎手は
愛馬をねぎらった。
桜花賞に続くクラシック2冠制覇が懸かっていただけに、「安全策」が頭にあった安藤勝巳騎手。
この日は朝から雨。馬場状態は「良」の発表だが、「最後は明らかに(コースの)内が伸びて、外は伸び切らない」状況を把握していた。
それだけに勝負どころで「内か外か」で迷いが生じた。
一瞬の判断ミスが致命傷になる中で外側に進路をとった。2400メートルのゴールが目前に迫りながら、追うレッドディザイアを差し切れたか、安藤勝自身にも「自信がなかった」が、結果は鼻差。愛馬が最後の3ハロンで33秒6と他馬を圧倒する豪脚を発揮し、安藤勝巳騎手を救った。
日ごろからのハードな調教で心肺機能を強化されてきたブエナビスタならではの芸当だ。
2冠は世界への扉でもある。10月に世界最高峰レースの凱旋(がいせん)門賞(仏GI)参戦が計画される。松田博調教師は「状態を見て」と慎重だが、この日披露した豪脚に夢は広がる。
やはり評判どうりの
名馬である。