話題:死にたいと思うことは悪い事ですか?


良いのか悪いのか、なんて断言できることではない訳で。

そりゃあ、人間なんだから生きていれば辛いことは多い。辛さからは誰だって逃げたい。これ以上苦しみたくない。って思う人はいっぱいいると思います。だから、最後には死を選ぼうとする。それも一つの覚悟の表れだと思っています。そこに他人の価値観なんて入る余地はない。だからって、むやみに死んでほしくはないのですけど……。

だけど、そんな簡単に割り切れるものじゃないんですよね。理屈じゃなくて感情で生きている人間だから、いつだって冷静な考えより、感情だけが先走ってしまう。それが衝動的な一過性のものなら、時間と共に忘れてしまうものなんだろうけど、心の奥底に根付いてしまったものなら、それは簡単に拭い去れない。

悩むだけ悩んで、苦しむだけ苦しんだ方が人間らしい。死にたい、と言う人は多分、今悩んで苦しんでいる人達だと思います。確かに、他人にかまってほしい、自分を見てほしいと思っている部分もあると思うんです。だけどその思いは嫌悪の対象にはならない。愛や慰めや他人からの助けを求めてはいけないなら、人は生きられないと思うんです。

よく「死にたい奴はさっさと死ねばいい」と言う人がいますが、流石に私はそこまで切り捨てられる人間ではないので……(汗)

自殺しようとする人を止めようとする行為は、多分二タイプがいる。その人が大事だからこそ、死んでほしくない。でも裏では、大事な人を失うことが自分はたまらなく嫌で悲しいから、というエゴが孕まれています。もう一つは、その人をよく解っていないからで、単純な同情のような言葉で、自分自身が生温い生き方をしているからだと思う。
では、死にたいと悩む人に対して何をすべきなのか。何を諭すべきなのか。

単純に……一緒にいればいいと思います。

絶望している人を独りでいさせてはいけない。誰かと一緒にいて、何か話すだけでいい。それだけでも、何かが変わってくるものだと思います。死にたいと語る人に、自分は何を言えばいいのかって、かける言葉が出ない人がほとんどだとは思います。その勇気が出ないのだと。でも、大切な人が命絶とうとする、その前に一言何か言葉があれば……何かは変わるかもしれないと。
自分を気にかけてくれる人がいるのは、それだけで力が出る。卑屈になるのではなく、前を向いていけば生きられる。

「生きる理由」を深く考える必要だってない。理由を求めなければ生きていけないほど、人は弱くはないと思っています。
でも、別に弱くたっていいんです。これから強くなっていけばいいんだから。弱さを恥じて、落ち込む時もあると思うけれど、これから頑張ればいいのだから。

そうすれば、いつか朗らかに笑っていられる時が来ると、信じればいい。逃げるではない、向き合いたいのであれば、一度自分を見つめ直して、今自分が何を考えているのか、何を感じているのか。それを受け止めて、それから、自分が今本当に何をすべきかを思い浮かべることができたなら、それだけで人間は強く生きていけると思っています。

人って本当に小さな存在で、人一人の周りの世界なんて本当に小さなもので。そこには自分が追いかけてる夢だったり、趣味だったり、家族であったり友人であったり。そんな小さな世界なんですよね。
だから普通、死ぬ時に大きな世界になんて目はいかない。目の前の、大事なものや人に向かれる。そんな時くらいは自分勝手でいたいものですよね。大事な人には傍にいてほしいし、やるべきことはやっていきたい。

その時感じた悲しみや辛さは無視をすれば急速に蔓延するものだと思います。でもこれからに望みがない訳じゃない。そんなのは他人にも自分にも決めつけられることじゃない。
苦しむ自分に優しさを与えてくれる人は多分、現れる。何もかもに悲観するのなら、何かを縋ってでも生きていけばいい。

私達が全ての事実を知れないように、考えには限りがない。怖じけづかず、前へ向けばいい。ああもう駄目だ、そう思ってしまえば、たとえ希望の道が現れたとしても見えなくなってしまうものだから。

生きることは素晴らしいことです。そして誰かと共に生きていて、笑い合っていることは、もっと素晴らしいことだと、思っています。



……長ったらしく語りましたが、これでもまだ足りないくらい←
人間は十人十色で、考え方なんて所詮人それぞれなのですが、それがまた面白いものです。特に生死について考えることは無駄以外の何物でもないと思ってはいるのですが(おい)、語るのは自由なので(苦笑)



タイトルはシドの「乱舞のメロディ」から。
BLEACHのアニメ主題歌!であります。個人的にとても好みな一曲。
この話のタイトルは悩みました(笑)。三つぐらい案が出て、結局自分が一番好きなこの歌詞になりました。
単純な言葉だけど、まだ自分が世間について何も知らなかった子供時代を思い出したり……。



では、皆さん。どうか悔いのない人生を!