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sugar LOVE you&me

母さんが単身赴任の父さんの所に泊まりに行った。
もともと1人暮らしの俺には関係ないはずだけど、毎晩コンビニ弁当だったのがバレて、知り合いのレストランの主人に働く代わりに飯を食わせてもらう事になった。






俺が日本に来て早5年ー。
1人暮らしを始めて1年が経とうとしていた頃、俺には誰にも言えない大きな秘密が出来ていた。
もちろん家族にも。

ーカラン、カランッ


「いらっしゃいませ」

扉を開けるとそこにはウェイター服を着た1人の男ー。
俺を見ると、優しい笑顔を見せた。

「いらっしゃい。待ってたよ、隼人」
「来たくて来た訳じゃねぇよっ!」

俺とこの男、山本 武は昔からの家族ぐるみの付き合いで、毎晩コンビニ弁当の俺は、働く代わりに飯を食わせてもらう事になっている。

でも、俺と武は今ケンカ中だー。

「冷たいなぁ〜。俺はずっと楽しみにしてたのにぃ」
俺の肩に乗せた武の手を振り払った。
「気安く触んじゃねぇ!!!」

武を睨みつけると、着替えるために俺はスタッフルームに向かった。

着替え終わってドアをバンッと力強く閉めると、武は女の客と楽しそうに話していた。
俺が、武っ!と呼ぶと武と一緒に女も俺の方を見て
「誰?この子」
と武に向かって聞いた。

「知り合いの人からの大事な預かりものなのなっ。でも、俺達今絶交中なんだよなぁ〜、隼人?」
「絶交中!?何それ可愛い〜!」

武と女の言葉にムッとした俺は、武の腹を一発殴って厨房に入っていった。
ケンカしたのつい先週だぞっ!?なのに何ヘラヘラしてんだよっ!俺を笑い物にしやがって!!!ふざけんじゃねぇっ!!!
その日、俺は1日中イライラしながら過ごした。



店が終わるとやっと夕食―。
もうすでに9時を回っていた。

「お疲れ様、隼人。
今から夕食作るけど何食
いたい?」
「……いい、帰る」
「どうしたんだよ?俺は隼人と一緒に飯食えんのずっと楽しみだったのな」
武のその言葉に俺の怒りがついに爆発した。背を向けた俺を引き留めようとしていた武の手を振り払うと、俺は武に向き直った。

「ふざけんなっ!!!
何が楽しみにしてただっ!人の事笑い物にしやがってっ!!!ケンカしたのつい先週なのにヘラヘラしてんじゃねぇよっ!!!
もうお前なんか嫌いだっ!大ッ嫌いだっ!!!帰る!!!」

本気で帰るつもりだった俺の腕を武が強い力で掴んできた。あまりの痛さに肩に掛けていた荷物を落としてしまった。

「離すと思ってる?」

いつもより低い、ドスのきいた声で言われて、背筋がゾッとした。

「先週からいきなり嫌いだとか絶交だとか言われて怒ってんのは俺の方なんだぜ?」
「痛っ…!!!
離せっ!!!」
「理由を言うまで離さない」
「っ…、武がっ…武が悪いんだろぉが…っ…。」

俺の涙を見た瞬間、一瞬武の体が強張った。

「俺?俺なにかした?」
「この前…、武が用事あるから会えないって俺との約束す
っぽかした日、俺見たんだ……。
武が…、俺の知らない女と歩いてる所……。」

そう、俺が怒った理由は俺との約束をキャンセルして他の女と一緒にいた事についてだった。

「あっ…!
あれは誤解だよ。俺は隼人のためにあの女と会ってたんだぜ?」
「何が俺のためだっ!!!抱き合ってたじゃねぇかっ!!!」
「違うって!あれは向こうが倒れそうになったのを支えただけだってっ!!!」
武が慌てて否定した。

「白々しい嘘付くんじゃねぇっ!!!」
「嘘じゃねぇってっ!!!」

知らない間にどんどん涙が溢れてくる。
声が我慢出来なくなって、小さく嗚咽を漏らした。

「違う、嘘じゃないって…、信じて……。」
「っ…うっ……、ヒック………ふっ…。」

たまらなくなって武にすがるようにして抱き付いた。
武の大きくて暖かい手が俺の背中に回されて、なんだかすごく安心した。広い胸に額を擦りつけて俺はまた泣いた―。

「武ぃ……、俺の事好き……?」
「好き。大好き、隼人しかいない…。愛してる…。」
「ん……、俺も好き……。」

俺との約束をキ
ャンセルしてまで女と会ってた事はムカつくけど、やっぱり武が好きだから…、今回だけは…………、許す………。








to be continued...

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初ッ!パラレル小説vvvV
これからもバンバン書いていけたらイイですっ=!!!
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