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初★禁欲生活ッ <前編>

「今から1週間エッチ禁止ッ!!!」

獄寺からその言葉を聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった―。






なんでこんなことになったかと言うと今からちょうど5日前、朝獄寺を迎えに行った時、獄寺がベッドであまりにも無防備に寝ていてついついシてしまったのが原因―。
だって裸で寝てたんだぜ!?
誘ってるとしか思えねぇよ!!!

まぁそんなこんなで禁欲生活5日目になってそろそろ俺にも限界が来ていた。

「やまもとぉ〜、まだぁ〜?」

そんな俺を知ってか知らずか甘えたように言ってくる獄寺―。

「待って、もう出来るから」

昼食であるオムライスを完成させ、リビングへ行くと、獄寺が体育座りで早くぅ〜と足をバタ付かせていた。
いつもだったらここで獄寺の隣に座ってキスをするはずなんだけど今は禁欲生活中だからそんな事をしたら我慢出来なくなってしまう…。

だから最近は隣にも座らないし、もちろんキスもしていない。

だからなのか、最近やたらイライラするし、野球にも集中出来ないでいる。

「山本?どうしたんだよ?」
「何が?」
「なんか悩んでんのか?眉間にシワ寄ってるぜ?」
「別に………。」

獄寺に返す言葉もイライラしているせいか、素っ気なくなってしまう。

「……ッ!!!」

なるべく近寄らないようにしていたのに、獄寺が俺の頬に手を置いてきて、思わず振り払ってしまった。

「!!!」

驚いたような怒ったような、それでいて悲しそうな顔をした獄寺…。

「ぁ…、ごめん!
手大丈夫か?」
「ん…、ごめん……。」

俯いてしまった獄寺に少しだけ近寄ると、大きくて綺麗な瞳にいっぱいの涙を溜めていた。

「なぁ、俺何かした…?やまもとに嫌われような事した?」
「ぇっ…?」
「俺、嫌われたくない……。一緒に居たい……。」

とうとう涙が溢れて、必死で隠そうとしている…。

「嫌ってなんかないよ?」
「でもッ…、さっき……グスッ…。」
「だって俺禁欲中なんだぜ?ずっと獄寺にキスしたかったし触りたかったけど……、そんな事したら我慢できなくなるから…ι
なのに獄寺が頬に手あててきてびっくりしちゃってι」

ポリポリと頬を掻きながら言う、獄寺が上目遣いで見てきてもう我慢出来ずに強く抱き締めた。

「ホント…?俺の事嫌ってなぃ?ずっと一緒に居てくれる…?」
「当たり前じゃん。獄寺のいない人生なんて考えらんないよ…。
離せって言っても一生離してやんねぇー……。」








to be continued...

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