あのこにきかなくちゃ
05/16 23:13
色々漁りたい時期なのか、それとも自棄ってんのか、よくは分かりませんし、多分いつも通り情緒不安定なだけですが、昨日pinballs良いとか言うてましたが、今日はPlastic Treeとircleちょうヤベェ状態でして、まぁ今更って感じですし、サイトに全然関係ない話題ばかりでアレなんですが、迷走しているのはいつもの事だし良いよね、答えは聞いてない☆
で、V系って独特の世界感がありますが、その縛りを取っ払って聴いてみるとバンドによって様々なジャンルの音楽を演っておられるのでたまに凄く驚くことがある。
ということで結論から言わせてもらうと、Plastic Tree、シューゲイザー演るんですね!!
まぁ曲の全部が全部そうではないんですが、これはね、思わず聴き漁ってしまったよ、ググッてみたら案の定その界隈では有名みたいですね。ギターの方が影響を受けているようです。もうね、すっごく良いですね、lilacって曲をそのギターの方が作詞作曲しているらしいんですが、どちゃくそカッコイイ、なんじゃこりゃ。ヘッドフォンで爆音推奨。
シューゲイザー、音楽のジャンルみたいなもんなんですが私好きなんですよ、どうでも良いですけど。ノイズ系というか、ファズギターとか、フィードバック法、歪んだ音が好きです、本当どうでもいいことなんですけど。
ircleは正統派ロック。ライブに行きたいと思わされる、圧倒的な演奏スタイルとボーカルの声にパワーを感じますね、くそかっこいいです。呼吸を忘れて。うん、忘れる。口を歪ませて唄うボーカリストに弱いのどうにかしたい。
って、自分でも薄々気付いていたんですが、サイトから繋げているブログに書くような内容ではないですね。お話書けないというより書かないというより書いていてもなんか知らん気が散るんですよね…
以下感想文です。

土の中の子供/中村文則
著者の芥川賞受賞作品ですが、この方の作品、結構辛口な評価をされているんですね…描写とか構成とか、そういう難しい事はよくわかりませんが、私は好きです、設定を雑に扱う所とか、いまいち足りないと評価されているところとか。贔屓目で言っているわけではないんですがね。
著者の作品を数作読んだ中で私個人が感じることは、著者の作品は、自分の周りの世界がどうのこうのではなく、主人公の世界が作品の全てであって、周りの世界や他人が特にどうにもならない、主人公の自己完結によって成り立っているという事で、デリケートな設定であるのにも関わらずそれがさらっと流されてしまうのは、主人公が思いを巡らせている漠然とした、且つ不明瞭な何か、その主体が、それよりももっと奥にある主人公の性質に関わる問題に重要性を置いているからではないのか、なんて勝手に思っています。虐待によって痛みと恐怖の世界に囚われてしまった無意識化の執着、それが起因となって主人公は破滅思考に偏ってしまうんだけど、これって自分が持つ性質が大きく関わってくるのではないか。こうすればこうなるだろうと分かっていながらやってしまう、私もたまにあるんですが、こういう観念って気まぐれな自傷行為に似ているのではないか。死なないって分かっているから浅く手首を切る、でも深く切って水を張った浴槽に手首を浸しておけば死ねるかもしれない、でもやらない、死んじゃうから。つまり、そうすることでこの後どうなるか、周りの人間がどうするか、自分がどうするか、どんな気持ちになるか、それらが全部分かっていながらそうしていしまう、しかも本人はどこかでそれを意識しているくせに全て無意識だとか衝動的だとか勝手に思っている。ODもそうか。そう言った行動に、理由はないんですよ、多分。破滅願望、破滅的衝動ってそういうもんだと思います。無意識の中の意識で行動している。と、よくわからんことを言いましたがこういった衝動的な行動が毎回毎回ほんとリアルで引き込まれます。
そんなわけで「土の中の子供」も面白かったんですが、一緒に収録されていた「蜘蛛の声」、正直言うとこっちの方が私は好きです。こちらは筆者が初めて発表した短編小説らしい。上記でも述べましたが、周りの世界や他人が特にどうにもならない主人公の自己完結によって成り立っている、そんなお話、でも、「蜘蛛の声」は自己完結しきれてないんですよね、狂ったまま、それを疑問に思いながら終わっている。「悪意の手記」でもそうでしたが、狂い方が幻想的というより主人公の狂う過程や思考がやたら明瞭に読み手の私にまで入り込んでしまうんですが…え、もしかして私が狂っているだけなのか?



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