みーくんとの約束
「後追いはしないこと」
みーくんが死んじゃってから1週間
たくさん泣いた
みーくんが生きていた時は死にたいじゃなくて消えてしまいたいって気持ちが強かった。
けれど今は消えたいよりも死にたいって気持ちが前に出てくる。
世界に等しい、一番大切な人を失って…残されてしまった人間は、生きてしまっている私は、何を見て何をして何を聞いて息をしていけばいいのだろう。
たくさん血を流しても、考えても、答えは見つからない。
息苦しい世界で、私は何をすればいい?
ごめんね、みーくん。
私、死んでしまいたい。
森林の奥の、そのまた奥に消えていってしまいたい。
昨日、保健室の先生が言っていたことは本当のことのようで、担任の先生が声をかけてきた。
「お前、次の就職どうする?」
それだけだったけれど、ああ、知っているんだと思った。
笑顔で探します、と答えた。そしたら先生も笑ってそうか、って。
自傷をしているからといって、私が甘えていい理由にはならない。だから、頑張らなくちゃ。
学校が終わって、帰るってなってから保健室の先生がもう話していたらどうしよう と不安になった。
結局確認する勇気もなくて、そのまま帰ったけれど…
いつものお母さんが おかえり って返してくれた。
でもお母さんは私の自傷癖に気がついていながら嫌悪して、見て見ぬふりをする人だから、どうにもわからなくて。
先生は伝えると言っていたけれど、やっぱり言ったところでなにも変わらないと思う。
結局わからないまま晩御飯を食べて、他愛ない話をして、流れは疲れやすいって話になって…
血が足りないからだ って。
いつものようにヘラヘラ笑って あなたも血足りないじゃんっ と誤魔化そうとしたけれど、睨まれて一言。
「あんたとは違うから」
って。
お母さんも貧血だけれど、体質的なものだから仕方ない。でも私、は…
余計にわからなくなって、適当に流して部屋にこもった。
私は、どうすればいいんだろう。
…消えてしまいたい。
初めて保健室のベッドで休んだ。家では敷き布団だから変な気分。
手当てをして貰ってお休み。
今回はあまり深くないと思っていたけれど、凄く痛くて。保健室に行ったら「今回は深い」って言われてしまった。
こんなの、いつもと同じ
でも周りからしてみれば違ったんだ。
いつもより痛い傷。
睨んでくる傷痕たち。
親と、担任の先生に知らせるみたい。どうしようか…。
なんて、自分で招いた結果だけれど。
嘘になれない傷痕たちは、私の瞬間を蝕んでいく。自ら始めた行為に、嫌気がさす。
どう足掻いたって、普通に溶け込むことなんて出来ないのに。