11月25日 21:25
泣くことをしなければ、現実だと受け止められない事象
あのとき
名も知らぬあの人は何かを損なった
そして伸ばした手を下ろした
それだけがすべてで、
一切の煩わしさもなく、
温かい布団で眠りについたんだろう
幸せであることを疑わない
きっと誰もが
喉の奥から生まれる名前があった
身を守る、そのために
伴った感情に蓋
いつ傷付いたのかもわからない、
夢心地。
絶対服従。
遠く遠く
さざ波のようにか細くも途切れない言葉
海を挟んだ
私を、私のすべてを
失
望
させた。
【前へ】【次へ】
トップ