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上洛が楽しみーな試衛館道場

京都旅行が楽しみなので試衛館の連中をワイワイさせてみた




沖田「京ってどんな所なんだろう。美味しいお菓子、たくさんあるって聞いたけど」
平助「ほんとにおまえは色気より食い気だな」
沖田「じゃあへーすけは楽しみじゃないわけ?」
平助「俺はどちらかと言えば、食い物より着る物に興味があるんでね。京都と言やあ西陣、一度で良いからお目にかかってみたいねぇ!」
左之「出たよ、この洒落者が」
沖田「嫌ですね、気取っちゃって」
平助「ふん、言ってろよ」
新八「俺はちょっと心配だなあ」
左之「珍しいこともあるもんだ」
沖田「どーしたんです、永倉さんらしくないなあ」
新八「俺ァ魚にはちょいとうるさくてね。江戸には江戸前の活きの良いのが揃ってるが、果たして京はどんなもんかと思ってな」
平助「結局みんな食い気じゃん。ね、山南さんはどうですか?」
山南「えぇ? そうだなあ、京は多くの寺社仏閣があるだろう。そういう、歴史の息づいた街に逗留できるというのはわくわくするな」
沖田「寺社仏閣じゃあ腹は膨らみませんよ」
山南「はは、総司ならばそういうと思った」
左之「まったく、お前ら揃いも揃って言うことが餓鬼臭ぇんだよ。京といったら京女! 島原に決まってるだろうが!」
沖田「やだあ、女女って、これだからモテない男は嫌なのよねぇ」
平助「そーよそーよ、左之のケダモノ!」
山南「左之助はこんなに男前なのに、そういえば浮いた話を聞いたことがないね」
新八「そりゃそうさ、山南さん。こいつァ顔は良いが中身は頗る下品だからな。仕方ないって」
左之「ひ、ひでぇな」
新八「元気出せよ、相棒」
左之「くそ、誰の所為だと思ってる……。まあ何はともあれ、京と言ったら女だ、なあ、歳さん!」
土方「……俺に話を振るな。お前ら何しに京に行くんだよ。遊びに行くわけじゃねーぞ」
沖田「またまたあ、真面目ぶっちゃって。そういう歳さんだって、実は楽しみにしてるんでしょ、島原」
平助「そりゃあねえ、吉原じゃ鳴らした歳さんだもの」
左之「興味が無いはずがねーよな」
土方「あァ? 別にそんなんじゃねーよ」




というわけで、ネタが尽きたから終わる!待ってろ京都!

親世代学パロ(おまけ)


おまけ。

〜結局ブラック兄弟がお泊りをしにきました@〜

セブ「風呂はその突き当たりだ」
シリ「分かった」

〜1分後〜

シリ「おい、スネイプ!おーい!」
セブ「なんだ、騒々しい!君は黙って風呂にも入れないのか!?」
シリ「風呂がないぞ!」
セブ「はあっ? あるじゃないか、いま、目の前に」
シリ「からかってるのか。これはペット用だろう」
レギュ「恥ずかしい人だな、貴方って人は。自分の知っている形が風呂のすべてではないってことだよ、シリウス。世の中にはこういう風呂もあるんだ」

セブ(君も全く同じことを僕に聞いたじゃないか、ということは言わないでおいてやろう)



ブラック兄弟はお坊ちゃんなので庶民の生活は驚きの連続なのです。ちなみに、嫌味に聞こえますがふたりに悪気は全くありません
__________

〜ブラック兄弟がお泊りをしにきましたA〜


シリ「ぎゃー! す、スネイプー!!!」
セブ「今度は何だ!」
シリ「い、いま、部屋の隅で何か動いたぞ…」
セブ「ああ、それなら多分ゴキブリかネズミだろう。だいぶこの家も古いからな…」
シリ「ゴキブリか…」
レギュ「ネズミ…?!」
シリ「業者、掃除業者を呼ぼう今すぐ!」
レギュ「そ、そうですね! そうしましょう先輩!」
セブ「必要ない。第一金がかかるじゃないか」
シリ「出し惜しみしてる場合かよお!」
セブ「出て来たら退治すれば良いだけのことだ。僕が退治してやる、それで良いだろう」
シリ「…俺今日スネイプの隣に寝る」
レギュ「は、ずるいよシリウス! 僕だって先輩の隣がいいのに!」

(結局枕元に撃退セットを準備して川の字で寝ました)
セブ(なんだこれ………)





ふたりはお坊ちゃんそのに。シリウスのヘタレに磨きがかかってきました
__________


〜キューティクルマスター・シリウス〜

シリ「おい、髪の毛濡れたままうろうろするなよ。そんなんだから傷むんだぞ」
セブ「女の子じゃあるまいし、別に気にすることじゃないだろう」
シリ「分かってねぇなあ、お前は!ちょっとここ来て座れよ」
セブ「何をする気だ」
シリ「良いから座れって」

レギュ「先輩、お風呂ありがとうございます…って、どうしたんです、その髪」
シリ「どうだレギュ、俺様のトリートメントテクは!」
レギュ「兄さんはこういうことだけは良い仕事をしますね」
シリ「だけじゃねーし」
レギュ「先輩、似合ってますよ」
シリ「ちゃんと手入れすりゃお前の髪だってこんなにさらつやになるんだなあ」
セブ「屈辱だ…」
シリ「屈辱ついでにエバンズに写メって送ってやろーか?」
セブ「い、嫌だ!」
シリ「似合ってるのにもったいねーの」




シリウスはみんなの王子様なんで髪はさらつやです。
さらつやセブルスの写メは結局リリーに送信されてると良い

六十の日(出遅れ)

出遅れましたが六十の日ネタ。




 瞬間、何が起こったのか分からず、筧は目を白黒させた。そのすぐ前には海野の青白い顔があって、両手はそれぞれ耳の横で海野のそれによって床に縫い留められている。今の今まで横並びに座していたというのに、どうしてこのような状況になっているのか―――天地がひっくり返ったのだ、と思った。
「……ハ、貴方らしくもない」
 何か言わなければと無理矢理紡いだ声は醜く掠れる。その掠れに対してか、或いは筧の言葉自身に対してか、ともかくも海野は愉快そうにくつりと笑みを零した。歪んだ口元は、平生の彼とはまるで違う人間のもののように見える。
「私らしいと言うのは?」
「いや……こういうことは、お嫌いかと」
「そのようなことを言った覚えはないな」
「しかし、いつも拒絶しやすでしょう―――」
 どれほど言葉を尽くして口説こうと見向きもしなかった男が今更、突然何を思ったのか自ら歩み寄って(というよりは駆け寄って、とばかりの勢いで)接近してきたのである。「らしく」ないだろう。
「確かに、組み敷かれるのは御免被りたいものだ」
「逆ならば良いということで?」
「さてな……」
 言葉を濁した海野の細面からは笑みが絶えない。筧は何やら背に薄ら寒いものを感じた―――それは恐らく、背が床に付いているからでは、ない。
「そこからの景色はどうだ」
 海野の声音は一々挑発的である。
「そうですねィ―――貴方の顔がよく見えて、悪かないでさァ」
 笑みを繕おうにも、未だ上手く笑えない。それをごまかすように、貴方は、と問いを返した。
「お前の顔だけは嫌いではないのでな。このままいけるやも知れぬ」
 思いもよらぬ言葉に、筧は己の頬が一気に上気するのを感じた。この反応には海野もぎょっとしたように目を見張る。
「何だお前、生娘でもあるまいし」
「……あ、貴方が…そんなことを言うからでさァ」
 実際、自分がこんなにも容易く赤面したこと自体、どうかしていると思う。しかし一度こうなってしまうと、今の瞬間まで麻痺していた羞恥心も大いに励み始めて、筧は海野から目を逸らした。

「……もうよい。興が冷めた」
 そう言いながら息をついた海野は、筧の手の戒めを解く。
「え、」
「らしくないのはどちらだ。妙な反応をして」
「お、俺のせいじゃアねぇでしょう、それは……」
「喧しい、いつまで寝転がっているつもりだ」
 冷ややかな言葉を吐き捨ててそっぽを向く海野は、筧が起きるのを手伝おうともしない。筧は渋々半身を起こして男の後頭部をねめつけた。
「ひどいでさァ、期待させておいて!」
 海野は答えない。
「海野ちゃんの意気地無し!」
 その言葉は流石に聞き捨てならなかったと見えて、仏頂面が筧を振り返る。筧もまた顔をしかめているので、互いに睨み合う形になった。
「貴方が出来ないのなら、俺が貴方を抱いて差し上げまさァ」
「結構だ」
 ふん、と鼻を鳴らして言う海野はたいそう不機嫌そうである。これは平生の如く己が折れなければなるまい、と筧の肩が落ちる。これぞ惚れた弱みだ。
 うなだれた筧の名を、海野がぶっきらぼうに呼ぶ。筧は視線だけ動かして応え、再び息を詰めた。海野の顔が近付いて、すぐに離れていった。
「情けない顔ばかりするな。それで我慢しろ!」
 そうして一つ覚えのように背を向ける照れ隠しに、筧は心ノ臓がうっかり飛び出してくるのではないかと案じ、自身の左胸を抑えつけた。
「ず、ずるいでさァ……! こんなんで足りる訳がねぇってのに……っ、」
 言い、筧は文字通り頭を抱える。今日は、調子が狂ってばかりである。







まるでド素人の愛
(こんなに惚れさせておいて、どうしようって言うんですかィ!)


SOS(十六)

十六へのお題:「いまだけでいい。」shindanmaker.com



 薄暗い部屋の奥で、石のように固まって身じろぎ一つしない男の名を呼んだ。この数日ろくに眠れて居ないらしい男は、色濃い隈の上の瞳をぎょろりとこちらへ向けて、再び動かなくなる。その悲壮なほど陰欝な空気を自ら取り払う気は無いらしい。
「大丈夫ですかィ。少し、寝た方が良いですぜ」
 真綿のように暖かで柔らかな言葉を与えても、男は動かない。否、動けずにいる。
「軍師に戦場で倒れられたら、我々は路頭に迷っちまいまさァ。殿も、ご心配なさる」
 殿、という単語に僅かその骨張った肩が揺れた。長い付き合いである。男の琴線に触れる言葉の三つや四つ、心得ていた。
 この城の兵は皆、この戦での雌雄は既に決したと思っている。裸城を捨てての野戦で、徳川のあの大軍を迎え撃つは自害も同然のことだ。世に稀に見る主君愛しやの男が、この状況で精神を擦り減らさずにはいられぬことは、自明である。
 気休めの言葉さえも今の彼には毒と成りうるのだろう。―――思い、羽織をその背にかけてやるに留めた。春とは言え、まだまだ夜の冷え込みは厳しい。
 そうしてやおら立ち去ろうとした矢先に、彼が纏う具足がより重たそうに鳴いた。

「此処にいろ。―――いまだけでいい」

 筧は腕へかかる負荷と、いましがた賜った言葉の意味を俄かには解し難く、瞬きを繰り返した。この長い付き合いの中において、如何なる時も彼は自律し何者にも縋ることなく、むしろ縋られて生きていた。
 その彼が、いま、この己へ縋っている。否、その言葉は縋ると言うにはあまりに傲慢で、同時に頼りない。けれども働くことを辞めてしまった筧の頭では、どちらにしろ大差はない。普段のようにおどけて見せることさえも忘れ、彼の言葉のままに浮かせかけた腰を落とした。
「……貴方が望んでくださるのならば、いつまでも御側におりまさァ」
 微かに緩んだ男の表情を、筧は眼裏に焼き付けた。




SOS

十六冬の装い(現パロ)


「天気予報に騙された」
 大学を出る間際の所で、海野に逢った。十蔵の顔を見るなり忌ま忌ましげな顔で言った彼は、身を縮めて腕をさする。十月に入り秋晴れの日が続いているが、気温は着実に冬へ向けて下がってきている。元来寒がりなこの男は、例年この時期になると毎日確実に着衣の枚数を増やしているが、本日はその言葉通り些か薄着であった。
「朝晩冷えますからねィ」
「お前はそう薄着で寒くないのか」
「海野ちゃんと居ると心があったまるんでねェ。平気でさァ」
「意味が分からん」
 薄手のシャツの上に羽織ったポンチョをばさばさとやりながら笑んだ十蔵の言葉に、海野は顔をしかめる。
「そろそろ本格的に衣更えをしなくてはなあ」
 二人は駅へ続く道をどちらともなく歩き出した。街路樹はすでに色付き始めている。それを眺めながら海野はぽつりと呟いた。
「お手伝いに行きやしょうか」
「結構だ」
「相変わらずドライですねィ」
 十蔵はわざとらしく肩を落とした。その姿を尻目に鼻を鳴らした海野は微かに白い息を吐く。
「ふ、お前はうちに上がり込みたいだけだろう」
「ありゃあ、バレましたか」
「バレるも何も、隠すつもりなどないのだろう」
 海野がしたり顔で言ったところに、一陣の風が吹いた。
「さ……っむいですねィ」
「ああくそ、筧」
「はい」
「どこか店に入って何か温かいものでも飲むぞ」
「了解しやした」
 身を竦める男の言葉ににっこりとした十蔵は浮足立ちながらその後に付いていく。
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