最近っていうほど最近ではないけど、前々から好きな漫画。




絵とタイトルに魅かれて衝動買いしてしまった。
その時私自身クズの自覚があってからどういうクズなんだろうと気になったよね。笑

アバウトなあらすじとしては、表紙の女の子(花火ちゃん)と学年の王子的ポジション(麦)がつきあってるんだけど、それぞれが別に好きな人がいる。
その恋は報われないんだけどね…って感じの話。

その中の、麦の思い人(茜さん)がどうしようもない女で。私の嫌いなタイプ。笑
花火ちゃんが「興味のない人からの好意ほど気持ちの悪いものはない」と言い放ったのに対して、茜さんは「人からむけられる好意がたまらない」というスタンスで。
自分以外の誰かを好きになれることが羨ましいと思うくらい、茜さんは自分自身が大好きらしく。

そして私がこの漫画で一番目か二番目くらいに好きなシーンがありまして。

その茜さんが年下の男の人と遊んでいる時。
男は茜さんに夢中な感じ。「前の彼女と別れたの?」と聞く茜さんに対し男は嫉妬だと思い喜ぶ。
そんな男を横目に茜さんは「今誰もこの人を魅力のある人だと証明する人がいない」と冷めたご様子。
このシーンの前に、茜さんが「誰かが良いって言わないとその良さがわからない」みたいな発言があって。
まあ要はこの男が前の彼女と別れたから、彼女いない=魅力的な人ではないと決めてしまったんだろうなってことかな?

なんでかしらんけど、この一連の流れがすごい好きだった。 
人が良いと言ってるものは良く見えるものだよなあと思ってたけど、こういうことか、と。 


タイトルがタイトルなだけに、結構えぐいんかな〜と思ってたけど、全然そんなことはなく。
根本は純愛なんだけど、歪んでるラブストーリー。
個人的には王道少女漫画みたいなラブストーリーよりも、こっちみたいな歪んでる話のが好きかもしれない。
まあ私自身だいぶ歪んでるしね。笑
だから、王道のラブストーリーが好きな人はそんなに面白くないのかもしれないなあ。


結局のところ愛ってなんなんだろうな〜とか、付き合うってなんなんだろうな〜って考えちゃったりね。
一通りの答えじゃなくていいと思うけど、それが異質だと思われるのも癪だよなあ。
これ読むと、恋愛なんて本当はぐちゃぐちゃで、どろどろで、爽やかなものではないんじゃないかと思える。
だから私は王道ラブストーリーがあまり好きじゃないのだろう。笑