ティキラビです。
え、私ハマってるのかな…。
↓以下小話です。
D灰は原作よりはパラレルの方がしっくりくる不思議。
教え込んだのはあんたなのに。
「……ティキ?」
自分の寝床に他人を寝かせる時は出来るだけ傍にいるようにしている奴だと記憶している。
連れ込んだ礼儀なんだと。
格好付けというより多分天然の部類でティキの行動は一々恥ずかしかったりする。
「ティキ、いないさ?」
だからこんなのは初めてで。
横にいない。
部屋にいない。
家にいない。
気配が…ない。
まだ太陽は昇っていない時間だから、『呼び出し』か『お仕事』か。
「…どっちでもいいさ」
起こしていた体をもう一度ベッドに倒すと、丁度目の高さに置いてあったサイドテーブルの上の煙草が視界に入った。
他の人が吸ってるのを見たことがない馬鹿みたいに重たい洋モク。
掴んだのは只の衝動だ。
別にあんたの代わりって訳じゃ…
「って、きっつー!こんなん吸ってるから薄味が美味しくないとか言うんさ!」
むせることはなかったが涙は出てきた。
火を付けた以上消すのは勿体無いから休み休み口に運ぶ。
灰皿の横に見つけた部屋の鍵とキツいだけの洋モクの味になんとなく絆された気になるから俺は簡単な男なのかもしれない。
大学生ティキ(水商売のバイト)と高校生ラビラビ(不良少年)。
悪い大人と悪い子供、っていうイメージがティキラビにはあります。