傷痕が消えたとき
私の存在が消えるんじゃなかろうか


傷痕が消えたとき
生きてる証が見いだせなくなるんじゃなかろうか


傷痕が消えたとき
この世に存在しててもよいと思えるだろうか



リスカをやってる間は
確実に私は生きてる
確実に私は存在してる
確実に私の居場所がある


‥その証を消すのが怖い


「確実に生きてた/存在していた」
という証がなくなるのが怖い



傷痕とともに居場所が消えるんじゃなかろうか

存在さえも消えてしまうような、そんな感情を抱く

抱く
抱く
抱く



消えないで
傷痕よ消えないで

そう思いながら、腕に光を当てて、必死に傷痕を探す自分

切りたいまでは思わなくても、どうしても存在証明がしたいときの行動




傷痕が消えるのが、たまらなく怖い