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かさり、かさり。


誰もいなくなったグラウンドは、夏の終わりを実感させた。

異様に響く自分の足音と、どこかの教室から聞こえる拍手、風の音。世界全体が遠く白く、自らが何者かわからなくなる感覚。
スカートについた砂を気にしながら、先程まで座っていたタイヤとその横の木を見上げる。立派に佇むそれは、きっといろんな生徒を見てきたんだろう。

ワイシャツに袖を通す時に感じた重みへの言い訳は、もう効かない。夏の終わりと共に襲いかかる感傷を、こうも重く感じたのは初めてだった。

思いっきり水を浴びて、もう皆で着ることのないTシャツで拭った。水の冷たさと、湿った布の温かさが対比されて泣きたくなった。

体を動かすことは嫌いだった、昔から。
そうやって動かないでいたから役に立てなかった、そんな自分が悔しかったし馬鹿だとも思った。
やれることは出来ただろうけど、それ以上出来なかったのが悔しくて。こんな感情を持てた自分に、心底驚いた。

気付いたら思いっきり声を出してて、持ち上げられないのに胴上げ参加しようとして。
潔く去るその姿さえも、格好良く見えたのは良いことではないのかもしれないけれど。でも、背中に背負ったものに押し潰されないように、なにも言わずに、ただ黙って歩く姿にはプライドを感じた。

これで本当に終わりなんだね、夏も、全部。


全てを適当にこなして生きていきたくないと、改めて思った。
選ぶなら困難な道。楽な道を選んだら絶対私は後悔する。
だから今、少し自分を苦しめる。
目先の楽や快楽を求めて未来が見えなくなるのは悲しいから。
薄々感じてはいたけれど、そこから逃げてた。無理っていう壁を、自分で築き上げてた。

目を反らすのは もうやめます、迷ってるフリも もうやめます。だってやりたいことは全部決まってるんだもの。



未来を歩いてくために、努力して向き合うことの大切さ。
それに気付けた、良い3日間だった。

タイトルなし



あと20分程でお風呂に入るというとき
母から「洗濯するから脱げるもの全部入れて」と言われた。


迷わず全て脱いだ。


見ると、近くの窓が開いていた。

露出狂の気持ちがわかったような気がして、何か嫌だった。

タイトルなし



頑張って、って言われた








誰に言われるより、嬉しかった


初めて その言葉を、プレッシャーではなく感じた


エールだったんだね、この言葉
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