この漫画の結末だけを待って長年過ごしてきた少なくないファンをずるずる引き延ばして弄んできた本シリーズも、やっと、やっとですよ、次号の予告ページに「次巻、最終巻。」と出ました　この商法は誰の差し金なんでしょう？　恐らくここまで何とかついて来た読者は少なからず『やっと終わるよ』と胸を撫で下ろした事でしょう　思えば多重人格探偵と銘打っているのに途中からは探偵物は影をひそめ、ガクソとの闘い、ひいては探偵事務所所長伊園磨知が伊園若女の人格に乗っ取られてからは若女との闘いになり、20巻を過ぎてからは完全に主人公まで変わっちゃってるし　最初の頃の四肢切断箱詰めやカニバリズム殺人、フラワー殺人を多重人格探偵雨宮一彦が他の人格西園伸二と何となく協力したりもしながら解決していく辺りは面白かったのですけどね、いつしか脱線が甚だしいというか、違う流れになっちゃって、ｸﾏｼｴﾙのように雨宮一彦や西園伸二が好きで読んでいた人はきっと、雨宮が助かるのか知りたいだけで面白くなくなってからも読み続けているはずです！　絵がゾッとする程綺麗なんですけど、もうそんなのどうでも良くて、雨宮一彦の絵も無い漫画を延々と我慢してる状況で話を引っ張られ続けてやっと最終巻！　本当にようやくかと今、胸を撫で下ろしている訳なのですね(苦笑)