朝、道の角でぶつかって始まる恋ってあるだろ?
あれ、微妙に信じてたりして。
でも、毎日のように起こるようになったら嘘だとも思いたくなるわけで。
いや、むしろ俺の立場的に無理なのかも。
だって
俺が毎日のように
ぶつかったのは
【男】
だったのだから。
ましてや
「…ってーな!!あ゛ぁ゛ー!てめーふざけんなよ!!」
不良さんばっかり。
もう泣きたい。
俺あんま争いとか好きじゃねーのにな。
とりあえず謝っておこう。
「す、すいま「…って!てめーは南野真だな!今日こそ息の眼止めてやる!!!」
謝り終える前に、俺の事を知ってる男が殴りかかってきた。
人の話も聞かないとは失礼な奴だ。
…仕方ない。
相手の拳を軽くいなして、ボディに思いっきり一発いれてやった。
「…ぐほっ!…て、てめーふざけんなよ…!」
うーん、結構力強くしたつもりなんだがな。
今日のお相手さんはちょっとはやるらしい。
相手の攻撃をよけたり、いなして次どうするか考えていたら、背後から声が聞こえた。
「おーい、何朝からおっぱじめてんだよシン」
「あ、マサ。おっはー」
「…古過ぎだろそれ」
「そっかなー?」
「そうだよ…てか、シンは「俺様を無視すんじゃねぇぇぇ!!!」
おれと雅斗が夢中で話し出したのに対し、放っておかれた奴の怒りが爆発したらしい。面倒くせー奴だなホント。
「はいはーい。こっから先は真面目にやるから許して下さーい」
「わかりゃ良いんだよ…じゃあ行くぜ、覚悟しな!!!ぅぉぉぉおおお」
相手が唸りをあげて殴りにかかってきたので、避けつつ顎に一発いれてやった。
どしゃっ!って音と共に男は倒れて動かなくなった。
―もふっ。
「見事に入ったなー。ははっ、すっかりのびてるな。」
「…マサ、良いから俺の頭から腕を退けろ。」
「なんでー?シンの髪っもふもふしてて気持ち良いんだよねー。つい触りたくなる。」
「気色わりー事言うな。つか、このくせ毛気にしてんだから止めろ。」
「はは、気色わりーって酷いな。いいじゃんくせ毛。」
「酷くねえしくせ毛も良くねえ。…ったく、ほら行くぜ。」
「…了解、"シン番長"」
…そう、何故か俺は"番長"なのである。
だから最初の頃辺りにも言ってたように、立場的にも、恋愛とは程遠い場所にいるのかもしれん。
あー、恋してみてーな。
(キャラ等は増え次第随時更新予定)
―舞台は某F高。
そこに通う高校生達の、ぐだぐだな日常に時々ほもがまじりつつある感じ。
■南野 真(17)
(Minamino Makoto)
・身長:165cm
・誕生日:10/10
・学年:高2
・家族構成:母、妹
・一言:「恋してー」
F高の番長。
くせ毛が悩み。
前髪が鬱陶しいため、常にヘアバン等で上げている。
北原雅斗とは小学校からの幼なじみで、雅斗の事は「マサ」と呼んでいる。
父は早くに亡くなり、母は病院勤めのため、主に家事を担当している。妹曰わく「お兄ちゃんは"主婦"くさい」
■北原 雅斗(17)
(Kitahara Masato)
・身長:172cm
・誕生日:12/5
・学年:高2
・家族構成:父、母、姉、妹&弟(双子)
・一言:「興味惹かれるものが欲しい」
真の幼なじみ。真の事は「シン」と呼んでいる。
なんだかんだ言いつつも、昔からシンに付き合って喧嘩したりしている。
サッパリしていて、何事にも無関心。そして鈍感。キレると糞怖い(真談)
髪型はアシメ。美容師の姉によくいじられていて、良き着せ替え人形になっている。