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会議中全裸暗殺部隊事件簿(XS、FB/REBORN!)



※ボンゴレ修学旅行(あのDVDのやつ)ネタ








「―――以上で説明は終わりだぁ。何か質問は」


ボンゴレ本部からも幹部が数人来ている会議中にて。
いつものように大声を響かせるスクアーロ、いつものように興味なさげに足を組み目を伏せるザンザス、いつものヴァリアー本部の景色。


それが、阿鼻叫喚の地獄絵図に変貌するとは誰が思っただろうか。フランですら思っていなかった。


「何もなけりゃ資料燃やすぞぉ、以後の質問は受け付け、」

スクアーロがそこまで言った時、ぼふん、とフランを除くヴァリアー幹部が煙に包まれた。

「…………え?」
「………なんだぁ?どこだぁ、ここ」
「…………、………ッ!?」

フランが、常に棒読みで台詞を吐き捨てるフランが、疑問符を上げた。
何故、フランを除くヴァリアー幹部が全裸で会議室に突っ立っているのかと。
ザンザスは浴衣を着ているが頭にタオルが載っかったままだし、スクアーロとベルフェゴールは辛うじて腰にタオルを巻いてはいるが頭からびしょ濡れだし、レヴィとルッスーリアに至っては完全に全裸だ。


現状を理解した幹部達の反応は各々だった。


ぽかんと間抜け面を晒すザンザスに、無防備なボスをお守りせねぶァアアアアと暑苦しく叫び立ちはだかるレヴィ、テメェはその前に股間隠せぇ!!と至極まともな指摘をするスクアーロ、いやぁん恥ずかしいわぁ!!と胸を隠して下を隠さないある意味男らしいルッスーリア。股間の威厳が。
そしてベルフェゴールは現実を受け入れきれず完全にフリーズしていた。王子が全裸とか、ありえなくね?


フランもぽかんとしていたが、ボンゴレ本部の幹部はもっとぽかんとしていた。え、なんで急に暗殺部隊が全裸?


「う゛ぉぉい!!てめぇらジロジロ見てんじゃねぇぞぉ!!!!」
「くっ、あの小癪なガキはどこだボスに湯を浴びせる等言語道断…!!」
「んもぅ折角のバスタイムを邪魔したの誰よぉ!!風邪引いちゃうじゃないッ」
「お前もその前に股間隠せぇ!!」
「……、ありえなくね、王子ありえなくね?」
「……おいドカス、10年バズーカか?」

混乱を極めるヴァリアー幹部に、漸く現実を把握したザンザスが口を開く。開くも視線がほぼ全裸スクアーロに固定されてる辺りがまだ若いなぁ、とフランはぼんやり思った。

「10年バズーカだぁ!?どこのどいつだぁ!!」
「あの牛ガキ以外何がある」
「お゛ぃッベル!!しっかりしろぉ!!立ったまま気絶すんなぁ!!」
「気絶したくもなるわよぉ、お子様逹とお湯かけ合戦してたかと思ったら未来の会議室に全裸で放置プレイなのよぉ?」
「うるせぇ言葉に出すなベルが余計傷付くだろーがぁ!!」
「……ム、そういえば貴様は…」
「……ミーですかー?」


棒立ちのまま器用に意識を飛ばした堕王子を介抱しているスクアーロを放置して、レヴィがフランに向き直る。
あぁそうか、自分は10年前はヴァリアーに在籍していなかったのだから10年前の彼らが自分の事を知る由もない。入れ替わる道理もない。

「…ミーは前任のマーモンとかいう人の代わりに霧の守護者に充てられたフランですー。このカエル帽子はそこの堕王子に強制されましたー」
「マーモンが…いない…?………ししし、そんなバカな」
「ぎゃァアアアベルが更に現実逃避を!!おいカエル!!責任取れぇ!!」
「ミーのせいですかー?大丈夫ですよベル先輩ー、10年経てばミーに抱かれゲロッ」ドスドスッ
「ベルが無意識にナイフを…!!」
「ど、どこから…!!」


気に食わない。
自分を他人扱いする幹部連中もだが、何より前任のアルコバレーノを想う先輩が。
無表情のフランが表情を歪める、それに気付く訳でもなくスクアーロはベルを介抱してザンザスはいつの間にかボンゴレ本部の幹部を排除していた。
流石に全裸の部下を晒し続ける訳にはいかなかったらしい(プライド的に)。しかしいい加減頭の上のタオルをどけたらどうだろうか。
これで全裸暗殺部隊ヴァリアーとかってなったら辞めてやる、とフランは思った。

「てかよぉ、バズーカの効果って5分かそこいらだろぉ?俺らいつまでこのままなんだぁ?」
「……そうねぇ、とりあえず服、着ましょうか。湯冷めしちゃうわぁ」
「その前にお前らは前を隠せぇ」
「いやん☆」
「上じゃなくて下だぁ」


入れ替わった自分達がまさか三十路にもなって中坊相手(※未来の上司)にガチで隠し芸勝負をしていた等、彼らは知る由もなく。


明朝になってようやく元通りになったはいいが。


「う゛ぉぉいどういう事だぁ!!!!」
「ちょっと!!何よこれ!!全裸暗殺部隊って何なのよォ!!」
「いや、俺に言われても!!」
「てめぇらどんな恥晒してやがる、そんなに死にてえのか!!あ゛ぁ!?」
「ボス!!申し訳ありません切腹します!!」
「とっとと腹切れよ雷オヤジ。ていうか王子が全裸?ありえなくね?何かの間違えじゃねきっとそうだフフフ」
「ベルしっかりしろぉ!!!!!!」


ボンゴレ新聞(何だそれは)の一面を飾った「全裸独立暗殺部隊ヴァリアー衝撃ショット」に怒り狂うザンザスに荒れる幹部逹に詰め寄られるも非はない綱吉、あぁそういや昔温泉でヴァリアーとばったり遇った時10年後と入れ替わったよねあれの事だよねまさか今更それの余波食らうとはね…!!
ヴァリアー一同を宥めながら綱吉は思った。覚えてろランボ。

そしてフランは思った。やっぱり就職先間違えたかな。
パイナップルめもっとマシな場所紹介しやがれってんですよー








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まだ続く頭悪いシリーズ(^^)(^^)
ボンゴレ修学旅行ネタです

私ベルフラよりフラベル派なんだ一番は三十路夫婦ですけどね!!
ヴァリアーは愛すべき集団(結論)
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